NHK NHK特集 病の起源

(25.10.30) NHK 病の起源 第4集 心臓病 高性能ポンプの落とし穴 その2

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(千葉市 昭和の森公園 ここで国際的なクロスカントリーの大会が開催される)

 この記事は昨日記載した「その1」の続きです。

 http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-9241.html

  私はまったく知らなかったが、心筋梗塞は人類特有の病気だと言う。
そんなことはないだろう。チンパンジーだって心筋梗塞はありそうだ」と思ったがそうではないと言う。
心筋梗塞の原因は冠動脈コレステロールがたまるためだが、ただコレステロール値が高いだけではコレステロールはたまらないのだという。
血管を痛めるGcという物質が存在し、このGcが血管に付着しこれに対する免疫反応で血管が痛み,そこからコレステロールが血管の壁に厚くたまるのだそうだ。

注)人間よりゴリラはコレステロール値が1.5倍も高いのだが、心筋梗塞にならない。

 Gcなんて言われても何のことかさっぱりだったが、人類が脳を3倍以上に増やす過程で邪魔になった物質なのだそうだ。
これがあると脳の神経細胞の成長を妨げるので、哺乳類に一般的に備わっているGcを人類は脳を大きくするために今から270万年前に捨ててしまったのだという。

 一方動物にはこのGcが体内にいくらでもあって共存しており、Gc が体内に入っても免疫反応は起こらない。だからライオンがシマウマをいくら捕食しても心筋梗塞にはならないのだが、人類は動物の肉を食べれば食べるほどGcを体内に蓄えるため、血管のあちこちで免疫反応が起き血管に炎症が生ずるのだという。

注)ではなぜGcが哺乳類に一般的に存在し何のために役立っているのかの説明はなかった。

 人類の文明史は高々1万年だから270万年前の進化のことなど言われても困るのだが、を発達させる戦略をとったことで神経細胞の発達に邪魔になったGcを捨て去ったことが、人類に心筋梗塞が多発する原因なのだそうだ。
そして一万年前から農業・牧畜革命が始まり、ここに飽食の時代が出現したことが心筋梗塞が現代の病になった理由だという。

注)270万年前から1万年前までは常に飢餓状態だったから、Gcが無くても当然心筋梗塞はなかったことになる。

 「問題は飽食なのか!!」と思ったが、単純に飽食を否定するのもまた危険だと、この番組は親切にも妊婦に限っては十分な栄養が必要だと注意をしていた。
これはオランダで起こった歴史的事実に基づいた知見で、第二次世界大戦のさなかオランダはナチス・ドイツによって食糧封鎖をされたのでひどい飢餓状態に置かれた。
平均して一日400~800カロリーと言われ必要量の半分以下だが、この時オランダで生まれた子供に圧倒的に心臓病が多くなったのだという。

 実は心臓の筋肉細胞は胎児期にしか細胞分裂を行わず、生まれてからは胎児の時に分裂した細胞だけで一生を過ごすのだそうだ。
ところが栄養が少ないとこの心臓の筋肉細胞が死に絶えてしまい、薄い筋肉の心臓になるため心臓病を多発させるのだという。

 そして妊婦が飢餓状態になるとなぜ心臓の細胞に栄養分が行かないかというと、これもまた人類の宿命で栄養不良状態で最も優先的に栄養補給を受けるのが脳だからだという。
人類は常に脳を守るために心臓に負担をかけてきており、心臓は脳の奴隷のような存在で私はひどく心臓に同情してしまった。
そうかい、君はけなげに一生働いてももっぱら脚光を浴びるのは脳で君は下住みかい

 なお心臓病にならないための秘訣は足を常時使うことで、歩くと足の筋肉が下肢の静脈を締め付けるのでちょうど井戸から水をくみ上げるように血液を心臓に送ってくれるという。
よく足の筋肉は第二の心臓と言われているのがそれで、日常的に歩いたり走ったりしている人が心臓病になりにくいのはそのためだ。

 また最新医療で低出力体外衝撃波治療なるものが開発され、たとえば血管がつまりその先の心臓細胞が壊死した部分にこの衝撃波を充てると一種のマッサージ効果で血管が再生されて心臓の働きが回復するようになっていた。

 人類の宿命のこの心臓病も普段から歩いたり走ったりしていればほとんど問題なく、また最後の手段として衝撃波による療法も開発されているので、将来はそれほど恐れる病気でなくなるのかもしれない。

なお「病の起源」シリーズは以下にまとまって入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhknhk_1/index.html

 

 

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(25.10.29) NHK 病の起源 第4集 心臓病 高性能ポンプの落とし穴 その1

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病の起源の最終回、第4集は「心臓病」だった。内容が濃いのでこれもまた二回に分けて記載したい。
心臓病は古代エジプト文明の昔からあった病気だそうで、番組では3500年前の王女のミイラが心臓病に悩まされていたと研究者が説明していた。
実は心臓病こそは人類最大の死因原因のトップとなる病気で、毎年700万人の死者が出ているという。
病の起源の真打登場と言ったところだ。

注)なお「種の起源」の第1集、2集、3集は以下参照。
1集(がん)
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-6717.html
2集(脳卒中)http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-3a0b.html
3集(うつ病)http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/nhk-30e0.html

 なぜ心臓病が人類に多発するかの基本的な原因は約700万年前に人類が2足歩行をし始めたことにある
2足歩行は人類に手を自由に使わせるという絶対的なメリットを与えたが、一方人は立つと血液の3分の2が下半身に集まってしまうため、脳に向かう血流が減少するというデメリットもあった。
脳はほんの少しでも血流が少なくなると貧血で倒れてしまうため、心臓は4足歩行の時よりも熱心に血液を脳に送り出さなければならない。

 映像ではドラム缶が40本並べられ、これだけの血液を心臓は一日で送り出し拍動数は10万回だと聞いて驚いてしまった。
心臓君、君はそんなに頑張っているのか」という気持ちと、「それだけ頑張ればガタがくるのは已むおえないな」という相半ばする気持ちだ。

 さらに立ったことで心臓に負担をかけた要因交感神経が緊張するからだという。
交感神経は全身の筋肉をコントロールする神経で、下半身に血がたまらないように下半身の血管を収縮させ血液が心臓に向かって回帰させるのを助けている。

 しかし人間年をとるに従い収縮状態が長時間続いたことで血管は狭いままで固定され、そのため心臓はより強力に血液を送り出さなければならなくなる。
二足歩行で脳に血流が少なくなり、さらに下半身の血管が細くなれば、4足歩行の動物に比べて圧倒的に心臓の負荷が高くなったというのが、人類に課せられた定めなのだそうだ。

 今回の番組ではとても興味がある映像が多かったのだが、その中でとても面白かったのは哺乳類は進化の過程で心臓の筋肉を強化したという指摘だ。
爬虫類の心臓と哺乳類の心臓を比較すると全く異なる構造をしており、爬虫類の心臓の筋肉はスポンジ状になっているが、哺乳類の心臓は筋肉の塊そのもののようだった。
このため哺乳類は特別な血管、冠動脈(心臓の外側から血液を運ぶ構造)で筋肉に血液を運ぶようになり、一方爬虫類はそうした血管は必要なく心臓内部から血液がしみこむ構造になっていた。

 哺乳類はこうした構造で心臓の筋肉を強化して素早い運動ができるようになり、爬虫類の攻撃から身を守ることができたのだという。映画ジュラフィック・パークなどを見ると恐竜が実に敏捷に人間に襲い掛かっているが、どうやら素早い動きはほんの一瞬で、最初の攻撃さえ避ければ恐竜は息が上がって追いつけなくなるらしい(だから映画の映像はかなり誇張がある)。
確かにワニなんかを見ても食料をとらえる瞬間だけ早くて、あとはのっそりしているからワニの捕獲は手で尻尾を持って口をワイヤーロープで塞げば簡単に捕獲できていたし、我が家の陸ガメなんかは食物を食べるときでも恐ろしくのろい。

 哺乳類は心臓を強化することで体の動きが圧倒的に敏捷になりかつ持久力もついたのだが、心筋を強化したため冠動脈が発達しそれが詰まるという厄介な病(心筋梗塞)になる種が宿されたのだという。

(心筋梗塞の人類特有のメカニズムは明日記載する)

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(25.10.23) NHK 病の起源 第三集 うつ病 防衛本能がもたらす宿命 その2

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(市原市 光徳寺の石仏)

 これは病の起源第3集「うつ病 防衛本能がもたらす宿命」その1の続きです。
その1は以下参照

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/nhk-30e0.html

 もともとうつ病は人類の祖先が獲得した防衛本能に基づくものであり、扁桃体から出るストレスホルモンが過剰に反応し、脳の神経細胞を痛める病気であるという。
目の前の天敵に対する反応が過剰になったり、孤独にさせられると天敵の恐怖にさらされたり、記憶で天敵の回想が想起されたりして起こるのだが、集団生活の中で言語が発達すると種族の記憶がまたストレスになるのだという。

 いわば語り部が恐ろしい種族の歴史やタブーについて語ると、聞いているものはそれを恐怖体験として記憶しストレスホルモンが出てしまうのだそうだ。
こうして人類は防衛本能のために獲得した扁桃体のストレスホルモンの副作用でうつ病になるのだが、実際はうつ病が現れたのは高々1万年前に過ぎないという。

これだけうつ病の要因があるのにどうして1万年前までうつ病はなかったのかい?」
思わず聞いてしまいそうだが、人類が狩りを始めた40万年ぐらい前から人類はうつ病対策として実に巧妙なシステムを作り上げたのだという。
平等」というシステムだが、今でもアフリカで狩猟生活をしているハッサの人々の現地調査では、ほとんどと言っていいほどストレスを感じていないという。

 ハッサの人々は狩りの結果をどんなに獲物が多くても少なくても平等にわけ隔てなく分配し、その結果完全な平等社会が築かれ、ストレス要因を完全に抑え込んでいるという
そうかい、狩の時代の40万年間はうつ病はなかったとしても、じゃーそれ以前はどうだったの」おもわずチャチを入れそうになった。

注)なお狩猟生活時代に完全にうつ病がなかったというのは怪しい。平等と言っても正常に狩りができるか、将来できることが期待できる子供たちの間の平等で、肉体的精神的に病んでいた人にまで平等だったか怪しい。当時は食料ががつがつだったからこうした落ちこぼれはすぐに死んでしまったからうつ病になることもなかったのだということではなかろうか。

 人類が発生したのはほぼ370年前だが、そこから狩りを始める40万年前までは、天敵の存在ばかりだったからうつ病だらけになるが、番組ではそのあたりの説明はなかった。
考えてみれば当時は人類と言ってもかろうじて存在していたぐらいで常に肉食動物に襲われるだったから、シマウマやヌーと同じにそもそもうつ病なんて言っていられないほど生命の危険が充満していたのだろう(うつ病になった途端すぐに捕食されてしまう)。
だから狩りを覚え、人類がライオン等の肉食動物より優位になり数を増し始めた40万年前ごろからが、本当の意味で人類の病の歴史なのだろう。

 この40万年の平和が崩れたのが、約1万年前にチグリス・ユーフラテス川流域で始まった農業文明だという。
狩猟生活では人類が生きるのに必要な最低限の獲物しか入手できなかったが、農作業が始まり穀物という形で富を蓄えることが始まると、人口も増加し(100万人程度)この時から不平等が始まった。
そしてこの不平等がうつ病の原因だという。

 現在うつ病の推定患者数は3億5千万人で日本人の患者数は100万人だというから、割合からいうと意外と少ない(日本の人口が全人口70億人の70分の1とすると計算では500万人のうつ病患者がいてよいことになる)。
へー、意外と日本人はうつ病患者が少ないのだ。これは日本社会特有の平等主義からきているのかしら・・・・・」と思ったが、統計の取り方にもよるのだろう。

 うつ病に対する対処方法で最近注目されているのが、この病の起源にさかのぼって医療行為を行う方法だという。
ドイツでは扁桃体に直接電極を差し込み扁桃体の異常を制御する方式が開発されていた。
また孤独こそがうつ病の原因という認識で、積極的に地域活動等に取り組むプログラムや、狩猟民族の生活様式を取り込んで運動と睡眠を適切にとる方法などが推奨されている。
狩猟民族と同じように暮らせばよいというのは実にユニークだが、私は意図せずこの狩猟民族の生活様式を採用しているのでうつ病にならなかったのだろう。

 従来のうつ病対策はもっぱら抗うつ剤の投与だったが、上記のような病の起源にさかのぼった対策も十分効果があるのではなかろうかと感心してしまった。

なお、病の起源シリーズは以下にまとめて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhknhk_1/index.html
また扁桃体の異常に関する取り組みとしてアメリカで実施されている療法は以下の通り
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-5336.html

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(25.10.22) NHK病の起源 第三集 うつ病 防衛本能がもたらす宿命 その1

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(市原市 光徳寺の石仏)

 NHKが放送している「病の起源」の第3集は「うつ病 防衛本能がもたらす宿命」だった。
私はこの番組のシリーズを感心して見ているのだが、人類の進化そのものが病を背負いこむという指摘は実に斬新だ。
第一集は癌、第二集が脳卒中で、この第3集がうつ病である。この番組は内容が豊富なので今回は2回に分けて記載する。

注)第一集 がん の内容は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-6717.html
  第二集 脳卒中の内容は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-3a0b.html

 うつ病のメカニズムは脳のもっとも古い部分の扁桃体(へんとうたいストレスホルモンを出しすぎてそれを制御できなくなることが原因だという。
と言えば人類の遠い祖先だが、約5億年前に魚が現れた時に初めてができ、その中に扁桃体ができた。当時魚はもっとも弱い立場で周りが天敵ばかりだった。

 扁桃体の働きは敵が近づくとここからストレスホルモンを分泌して全身の筋肉を活性化して素早く敵から逃れるのだが、これによって魚は生き延びることができ結果的に人類が発生したことになる。

ところがこの魚が一種のうつ病になるのだと聞いて驚いてしまった。
ゼブラフィッシュという魚を二組に分けて、一方は通常の状態で飼育し、一方を天敵がいる水槽の中で1か月間にわたって飼育すると、後者は最初こそ逃げ惑うがそのうちに全く動かなくなって身体が動けなくなるのだそうだ。

 この時うつ状態の魚のストレスホルモンを調べてみると異常に高くなっており、天敵がいなくなってもその状態がもとに戻らないのだという。
ストレスホルモンは適度に出されているときは、魚にとって生き残るすべになるが、過剰になると身体にダメージを与え、特に脳細胞に対するダメージは神経細胞の委縮につながるのだという。
簡単に言えば脳が働かなくなって動けなくなるのだ。

注)そういえば変質者の男性が女性を長期間閉じ込めて奴隷状態にする事件が時々起るが、なぜ女性が逃げないかというとこのうつ状態になって身体が動かなくなるからのようだ。

 これは魚類の場合で天敵の存在に対する対応がうまくいかない場合だが、約2億年前に現れた哺乳類になると天敵だけでなくさらに孤独がうつ病の原因になるという。
チンパンジーの観察で分かったことは、幼児期から集団から離されて育ったチンパンジーは全く集団になじめず、孤独の中に浸ってしまうという。

 番組ではスエーデンでの事例が紹介されていたが、感染症を患って1年半の間仲間との接触を断たれたネグラ日本語の根暗に近いので笑ってしまった)という女のチンパンジーが檻に立てこもって一切仲間と交わろうとしていなかった。
哺乳類で相対的に弱い種族人類やチンパンジーもその一種)は集団生活をすることで外敵から身を守っているが、この集団に入れないと天敵からの恐怖に常にさらされるのでひどいストレスが発生し、扁桃体からストレスホルモンが出続けるのだという。

 私は長い間会社の仲間がことあるごとに酒を飲んだり、マージャンをしたり、ゴルフをしたり群れることに不思議に思っていたが、そうして人類は生き残ってきたからだと確認した。
私はそうした群れに入らなかったが、その代わり確かに強いストレスを感じたものだ。仲間内の団らんがないから常に外部は敵になってしまい、気が滅入ることがはなはだしかった。
集団生活になじまないと扁桃体からストレスが出てうつ病になるというのは経験からよくわかる。

注)子供でも集団生活になじめないと学校に行くことを嫌がって家に閉じこもるが、これもうつ病の一種だろう。

 さらにうつ病が発生するメカニズムにもう一つの要因が加わったという。それは記憶で特に恐怖の記憶は脳の記憶領域である海馬に蓄えられ、それを思い出すたびに強いストレスにさらされるのだという。
よく映画などで極端に恐ろしい経験をした人が夜中にそれを思い出して飛び起きるシーンなどあるが、実は私もよくこの回想による恐怖を経験している。
これは毎回仮想空間で天敵に襲われているようなものだ。

 私の場合は、回想の記憶は普段は記憶の底に沈んでいて覚えていること自体忘れているのだが、何らかのきっかけで思い出されると思わず悲鳴に近い言葉が出てしまう。
あまりに恥ずかしいので人には悟られないようにしているが、この恐怖の記憶の想起は私の生活を今でも苦しめている。
よくこれで、うつ病にならないものだ」と感心するが、私の生活習慣がうつ病を抑えているようだ。

 うつ病の原因を抑える適切な方法はうつ病を持っていない人々アフリカの狩猟民族)を研究すると分かるのだそうだが、体を適当に動かし運動をし)、規則正しい生活をし太陽とともに起き、太陽とともに寝る)、食事は平等に分け合い仲間とコミュニケーションを常時とっていることだそうだ。

 私の場合は平等とコミュニケーションには問題があったが、一方で日常的に運動をし、毎日の生活習慣はほとんど変えることがなく生活していたので、紙一重でうつ病にならなかったようだ。
私は今でも古代人のような生活で自動車には乗らず、基本的には歩くか走るか自転車で移動するし(だいたい10㎞範囲内はそうする)、太陽とともに起き太陽が沈むと寝てしまい、食料はあるもので十分だが、そうした生活はうつ病に強いことをこの番組を見て知った。

(明日に続く)

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(25.5.28) NHK 病の起源 第2集 脳卒中 早すぎた進化の代償 NHK, "the origin of the disease," the second time, "stroke", and "too early, the price of evolution"

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 「病の起源」、第2集は脳卒中だった。脳卒中とは脳出血脳梗塞くも膜下出血を含めた総称で、血管が破れたり詰まったりしてその先にある脳細胞が死滅する病気である。
脳卒中は人類の宿命のような病気だが、この原因は脳の肥大化にあり、脳血管がその肥大化に追い付けなくなったのが原因だという。
そうした意味で脳の進化が早すぎた病気だそうだ。

 そもそもと言っても4億年前だが脊椎動物が地球上に現れた時、脳の血管はすべて薄くそれでも問題は起こらなかった(あまり脳が発達していなかった)
さらに2億年前に哺乳類が出現したのだが、その時から身体の血管は厚くなり一方脳の血管は薄いままだったという。
原因は筋肉で、哺乳類は筋肉を活発に動かすために、多くの血液の供給が必要になりその結果血管が厚くなったのだが、脳には筋肉がないためそのままの薄さだったという。

注)私は長い間脳も筋肉の一種だと思っていた。使うと疲れるのは筋肉疲労と同じだと思っていたがそれは違うらしい。もし筋肉だったら鍛えると脳が内部で肥大化し、頭蓋骨を破って外に出てきてしまう。

 問題が発生したのは人類の脳の大きさが一気に巨大化した約200万年前からだという。この時期人類は石器の使用を始めており、その結果脳の大きさがチンパンジーの3倍程度の大きさに拡大した。
そしてこの脳に血液を運ぶために毛細血管が細部にまで張り巡らされ、その距離は約600kmにもなったというから、信じられないような長さだ。

 脳の巨大化に対して血管も増加したが、残念なことに血管の厚さはそれに応じて厚くならなかった。もし血管まで厚くすると人間の脳は今の倍近くになってひどい頭でっかちになってしまう(こんな人類は頭が重すぎて動きが鈍くなり狩猟採集活動ができない)。

 だから血管が厚くならなかったのは致し方がないのだが、血流をいきわたらせるために毛細血管に対して非常な圧力が加わるようになってきた。特に問題になったのは手足を動かす運動野に血液を供給しているレンズ核線条体動脈と言われる10本の毛細血管で、手足を動かすたびに大量の血液が供給される。

 現在多くの脳卒中患者が手足のまひや顔面の硬直、そして話すことができなくなるのはこのレンズ核線条体動脈が破れて、その先の運動野をつかさどる神経細胞を死滅させているからだ。
もっともこの動脈が切れて脳卒中が多発し始めたのは今から6万年前であり、それまでは脳卒中はほとんど人類に存在しなかったという(まだ毛細血管が耐えられる程度の血圧だった)。

 6万年前とは人類がアフリカの地を旅立ってヨーロッパ、アジア、アメリカに移動を始めた時期である。
私は全く知らなかったがアフリカには塩のとれる場所が非常に少ないらしい。
そのために人類は塩に対する渇望のような遺伝子がセットされ、本能的に塩を求めるのだという。

 これは私も経験していて、マラソンでフルマラソン以上の距離を走ると何とかして塩をなめたいと身体が要求する。普段は辛くてとてもなめられないのだが走ってフラフラになっているときは塩がからいという感覚がない。
アフリカに生まれた人類は(他の哺乳類と同様に)やっと塩を見つけてはその塩をなめていたのだそうだ。

 だが、ヨーロッパやアジアはアフリカと異なり塩はどこにでもある。
人類はアフリカを出てからふんだんに塩を使った料理を食べるようになり、その塩のおかげでひどい高血圧になってしまった。
この高血圧レンズ核線条体動脈に大量の血液が流れる現象が呼応して,運動野に血液を運ぶ薄い毛細血管を破壊するようになったのだという(特に枝分かれ部分が膨らんで血管が破損しやすくなった)。

注)高血圧のメカニズムは塩を取りすぎて血管の中の塩分濃度が上がると、それを薄めるために水をたっぷりとって血液中の水分を増やし、それで高血圧になる。

脳卒中の原因は塩を取りすぎて高血圧になったからです。その証拠は今でもアフリカで太古のままの生活をしているピグミーで、ピグミーには脳卒中はありません」と研究者が述べていた。

 最も高血圧になる原因は塩以外にも肉や油をたっぷりとることで、特に油は血管にべったりとくっつき血流を阻害するので問題だ。
対応方法はもっぱら痩せることだそうで、日ごろから小食で運動をしていれば高血圧にならず、6万年前から始まった脳卒中を予防できるという。
これは現代のわれわれの常識だが、そうすれば100歳を超えても血管は持つと研究者が保証していた。

第1集 「がん」については以下に記載しておいた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-6717.html 

NHK, "the origin of the disease," the second time, "stroke", and "too early, the price of evolution"

The Origin of the disease", the second time was a stroke. Stroke is a general term, including subarachnoid hemorrhage and cerebral infarction and cerebral hemorrhage. It is a disease brain cells in those earlier vessels torn, and clogged to death.
Stroke is a disease like fate of mankind. The reason for this that it is caused by the enlargement of the brain, while the brain blood vessels No Longer keep up with the bloated.
Evolution of the brain told me that he was too early in that sense.

400 million years ago, vertebrates appeared on the earth, but the problem did not occur still thin all the blood vessels in the brain. (Brain was not well developed)
In addition, the mammal's appeared in 200 million years ago, the blood vessels of the body becomes thick from time to time, while the blood vessels in the brain that was still thin.

Cause is a muscle, the mammal moved actively muscle. Blood supply requires more for the blood vessels it was thickened, but because there is no muscle in the brain, it was thin as it is.

Did the problem occur, that's from about 200 million years ago the size of the brain of the human race was a giant at a stretch. This time, humanity is including the use of stone tools, and as a result, the size of the brain has expanded to the size of 3 times the chimpanzee.

And, capillary was spread around to detail in order to carry blood to the brain. The distance is also about 600km, but length is incredible.
Vessels also increased for huge brain, but unfortunately, the thickness of the vessel did not become thicker accordingly.
And thickening to blood vessel, then turned to the size of the nearly twice now, the human brain becomes a terrible top-heavy.

So, the blood vessels was not thick he can not be helped, but in order to spread the blood flow, a very pressure has come to join to capillaries. Therefore, capillary of 10 books lenticulostriate artery that supplies blood to the motor cortex to move the limbs became a problem. Each time you move the limbs, a large amount of blood is supplied to the brain. And branching portion swells in particular, blood vessel that has become easy to break.

Currently, many stroke patients can not be patient to speak and limbs, paralyzed. The lenticulostriate arteries because broken, the cause is to kill the nerve cells that control the motor area of the destination.

Currently, limbs are paralyzed stroke many patients. Then, it is not possible patient talk. The lenticulostriate arteries because broken, the cause is to kill the nerve cells that control the motor area of the destination.
However, stroke began to frequent off this artery is 60 000 years ago, until then that did not exist in the human race almost stroke.

And 60 000 years ago, it is time that humanity has traveled the land of Africa, began to move Europe, Asia, the Americas.
I did not know at all, where you take the salt seems to be very little Africa.
To this end, genes such as craving for salt is set, the human race that he seek the salt instinctively.

But in Asia and Europe, salt is everywhere different from Africa. (This recognition is the first time, I did not know that's continent Africa is less salt)
And since  humanity left Africa, and began to eat the food with salt abundantly, humanity has become a high blood pressure completely thanks to its salt.

"This is because the human race is too take the salt, therefore, cause of stroke is because was high blood pressure. Evidence in the pygmy that life remains ancient in Africa even now, there is no stroke to pygmy"
Researchers said.

People say that things lose weight exclusively how to respond. Be a spare eater regular basis, if the exercise, it is not the blood pressure. Humanity can prevent stroke, which began 60,000 years ago.
This is a common sense of our modern, but if prevention, blood vessels can be maintained for more than 100 years, researchers have been guaranteed.

 

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(25.5.22) NHK「病の起源」 プロローグ 免疫システムの誤作動  花粉症の原因 NHK, "the origin of the disease," "The malfunction of the immune system, cause of hay fever"

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 NHKが放送している「病の起源」は4回シリーズなのだが、その前宣伝のためのプロローグの放送があった。この中で腰痛無呼吸症候群が人類進化の結果だという説明があったが、中でも興味が引かれたのは免疫システムを人類(正確にいうと哺乳類)が装備した理由と、今その免疫システムに人類が苦しめられている実態の説明だ。

 いわゆるアレルギー症状とは本来外敵に向かう免疫システムが誤作動を起こして自分に向かってしまった状態で、食物アレルギーなどは典型的にそれで、また花粉症も同じなのだそうだ。

 哺乳類が生まれたのは今から約2億年前だが、その哺乳類にとって最も危険な外敵は吸血ダニだった。
私はダニに食われた経験がないが、一度食われると頭を皮膚の中に突っ込んで離れてくれないらしい。無理に離すと頭部が人体に残ってそこから多くの感染症が発生するというから恐ろしい。
この吸血ダニに対して哺乳類が対抗措置をとったのが免疫システムで、かまれると体内からIgEという酵素をだし、この酵素が炎症細胞を爆発させて炎症物質いわゆる毒)を出すのだそうだ。

 吸血ダニは哺乳類に噛みついて離れないから、血を吸いながら同時に炎症物質を取り込み、逃げ出すかあるいはこの炎症物質でショック死するのだそうだ。
これによって哺乳類はダニの襲撃から身を守りその後2億年にわたって繁栄しているのだが、哺乳類の子孫である人類も当然この免疫システムを受け継いでいる。

 人類と吸血ダニ、あるいは蚤、シラミとは長い間共生関係にあって、私の幼児期には小さな子供でシラミがたかっている子がいたし、家には蚤がいた。
こうした吸血性の小動物に対する免疫システムは人類にとって必須のものだったが、戦後の急成長により日本を含め先進国はすっかり衛生的な国になってしまった。

 免疫システムの誤作動が始まったのは、こうした先進国で、吸血ダニや蚤やシラミがいなくなるにつれて、外部から入ってくるもので何らかの異物を攻撃対象にするようになった。
最初に免疫細胞の誤作動が確認されたのは19世紀末のイギリスで、ヘイ・フィーバーという牧草にかぶれる病気が蔓延した。
牧草の花粉に免疫細胞が反応したのだという。

 日本においては昭和30年代からスギ花粉背高泡立ち草によって目や鼻が痛み、鼻水がのべつ幕なしに出る症状が増加し、さらに最近は卵アレルギー牛乳アレルギーが増加している。
これらはすべて、衛生環境が劇的に改善されて、吸血ダニ等がいなくなったために、暇を持て余した免疫細胞が花粉やある種の食べ物を敵と認識して炎症物質を放出し、それが人体を痛めつけているのだという。

これは外部環境の変化に人体の進化が追いつけない症状です。免疫システムはもはや不要なくらい衛生的な社会になったため、このシステムは入ってくるもので少しでも怪しいものは敵とみなして攻撃するようになったのです」と専門家が説明していた。
何とも皮肉な話だ。
平和になって軍縮をするようになると、軍人がわざと紛争を起こして軍備の必要性を認識させているのと同じだ。

 対応策としては適度に外敵がいるような状況を作るのがよく、あまり衛生的にしすぎるとこのアレルギー症状が出てしまうという。
我が家では私を除いてみんな花粉症に悩まされているが、私にはそうした症状は現れない。
私はあまり下着を変えないし、マラソンで疲労すると叢でも道路の上でも寝込んでしまうし、旅行では平気で駅や飛行場で寝ているし、年に1週間ぐらいはだれ一人いない山中にこもって動物並みの生活をしているが、どうやらこのことが私の免疫システムを古代人並みの正常な状態に保っているらしい。

 完全に衛生的な環境では免疫システムは不要になるが、そうした環境は人類史にとって初めての環境だから、人体の適用がとてもついていけないというのが実態のようだ。
だから適度に非衛生的なほうが人類としては病気にならない秘訣で、私の生き方もまんざらではないが残念ながら我が家での評判は最悪だ。

なお、がんの起源については以下の記事で記載しております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-6717.html 

NHK, "the origin of the disease," "The malfunction of the immune system, cause of hay fever"

"The Origin of the disease" by NHK is broadcasting is a four-part series. There was broadcasting the prologue for the advance publicity. Interest was drawn to This is why human beings (mammals) is equipped with the immune system. At the same, it is a description of the reality that human beings are suffering from the immune system.

The allergy symptoms, It refers to a state that had against him caused the working immune system is wrong. Food allergy is typical, hay fever's also the same.

Mammal was born and is about 200 million years ago. The most dangerous enemy is said to have been allodermanyssus for the mammal.
There is no experience that was eaten by ticks me. But you be eaten once, allodermanyssus not me away stuck in the skin on the head. The horrible it because he head remains in the human body to release the blood-sucking tick force, many infections will occur from there.

It is an immune system of mammals has taken countermeasures against this blood-sucking ticks. When bitten by this, the mammal out an enzyme called IgE from the body, put the inflammatory substance this enzyme is a burst of inflammatory cells.

Allodermanyssus not away bite to mammals. Therefore, blood-sucking tick capture the inflammatory material at the same time while sucking blood. And it die of shock in this inflammatory substance to or run away.
Mammals prosperous over 200 million years after that protect the body from attack by this mite. Human beings are descendants of mammals also have inherited the immune system naturally.

The human race is in a symbiotic relationship allodermanyssus, fleas, and lice. The childhood of me, lice do a small child, there was a flea in the house.
Immune system for small animals of these blood-sucking was something essential to humanity. But developed countries has become a country sanitary completely, including Japan by the rapid postwar growth.

Malfunction of the immune system began is these developed countries. As the disappearance of lice and fleas and ticks sucking blood, immune system began to attack in some foreign matter in those coming from the outside.
Malfunction of immune cells was confirmed first, is the United Kingdom of the end of the 19th century. There, disease rash to pasture called Hay Fever has spread.
It immune cells in response to pollen of the grasses.

In Japan, symptoms appear pain runny nose and eyes for grass foaming tall and cedar pollen from 1955 has increased. Milk allergy and egg allergy is increasing more recently.
These occurred because the health environment has improved dramatically, no longer have allodermanyssus etc.. Immune cells to release inflammatory substances by recognizing an enemy food and some kinds of pollen. It is hurting the human body.

As a workaround, the best to create such a situation there are predators moderately. This allergy symptoms would come out humanity is too much in a sanitary manner.
In my home, family suffers from hay fever everyone except me.

do not change the underwear too. I would fatigue a marathon, even plexus, I would in bed even on the road. In addition, sleeping in airport or station unabashedly in travel. One week a year, I live the life of the animal par and muffled in the mountains, not no one. This fact seems to keep to a normal state of ancient decent immune system my apparently.

Immune system is no longer needed in a hygienic environment completely. This is the environment for the first time for human history, such environments do not keep up so the application of human body.

 

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(25.5,21) NHK 病の起源 第一集 がん 人類進化が生んだ病 Disease origin , First collection, Cancer, Human evolution gave birth

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 私が今注目している番組にNHKが放送している「病の起源」という番組がある。
病とは人類進化の過程で人類が取り込んだ病気で、いわば一種の宿命のようなものだが、そのメカニズムが解明されれば対処方法も明確になるとのアプローチ方法だ。

 第一集は「がん 人類進化が生んだ病」だった。人類の進化こそががんの原因だという。
がん細胞の増殖メカニズムを生物進化の過程から追ったものだが、この中で私が知っていた唯一の知識は、今から5億5千万年前に生物が単細胞から多細胞に進化したことだけだった。
これは当たり前で、多細胞になるには細胞のコピーが必要になるが時にコピーミスが生じて、それががん細胞になる。

 しかしそれだけでは人類が際立ってがんの発生率が高いという理由にはならないのだそうだ。人のがん死亡率は30%程度なのに対して人間に最も近いチンパンジーでは2%なので、がんは人類特有の病気と言ってもよい。
これは人類が700万年前に二足歩行になり、手が自由に使えて食料を多く獲得できるようになったことに起源があるという。

 食料が多くなると女と男の分業が始まり、男はもっぱら狩りに精をだし、女は子育てに特化し始めた(それまでは男女の別なく狩りをしていた)。ここからが実に面白いのだが女は狩りのうまい男を捕まえないと子育てができないから(今流に言えば所得の高い男性を捕まえれば専業主婦でいられる)、餌を多く運んだ男にのみ交尾を許すことにした。

 チンパンジーなどでは女は交尾期間があって、お尻が膨らんでその時期を知らせるのだが、こんなことをすると男は交尾期間しか餌を運んでくれない(実際動物の子育てはそうなっている)。
そのため女は交尾期間をわからなくして常時男に餌を運ばせる戦略に出た(お尻を膨らまなくした)。

 一方男としては子孫を残すためにそれまでは交尾期間だけ発情すればよかったのに、これでは常時発情していなければ子孫を残せない。
そのためには常に精子を作り続けなければならないので、精子を特別に増殖する機能を獲得していったという。

 私は長い間なぜ人類だけが常時交尾をするのか不思議に思っていたが、男女間の分業と男に餌をとらせるための女の戦略(餌さえ与えれば交尾を許してくれる女性の出現)が人類が常時発情する原因だと聞いて、笑いこけてしまった。
そうか、男が他の動物と違って常時発情していたのは人類進化の一環で、男が特別に好きものだということではないんだ・・・・・・

注)私は若いころ自分が動物と異なり常時精子ができ、女性に興味を持つのか不思議でならなかった。発情期という期間限定の行動であったらどんなに救われるかと恨んだものだ

 そしてこのこととがん細胞の関係は、精子増殖のメカニズムをがん細胞が取り込んだからだという。精子は他の細胞に比較して増殖能力が際立って高いのだが、がんも全く同じで増殖能力が際立って高い。
日本経済の成長要因を分析して中国経済が大躍進したようなものだ。
だから、精子を増殖して繁栄した人類は同時にがんを増殖したことになる

 さらに180万年前に人類は石器を発明し、脳の大きさを飛躍的に拡大した。この脳の大きさの拡大にはFSAという酵素が必要で、FSAは脳の構成要素の脂肪酸を作り出す能力がある。
この脂肪酸のおかげで脳が巨大化したのだが、これを見ていたがん細胞は自身も巨大化する目的でFSAを取り込み、巨大化することに成功した。

 「本当かい?」という感じで、これではがん細胞の戦略は最初に精子増殖能力を取り込み、次に脳を巨大化するFSAの能力を取り込んで、他の細胞より素早く巨大化し結果として人類を死に至らしめることになる。
なぜがん細胞はそんな戦略をとるのだろうか。宿主である人間を殺してしまったら、がん細胞も死滅するのだからそれより共生の戦略をとったほうがはるかに合理的だ。

 考えられる理由は進化には常にプラス面とマイナス面が同伴し、一方だけが都合よく進化しないということだろう。
たとえば経済成長でもそれで人類は裕福になるが、一方で公害問題が発生し成長すればするほど公害に悩まされるのと似ている。

 もっともこの番組は人間の英知でこうした負の要因を克服すれば人類はがんの疾病から逃れられるということを言っており、たとえばがん細胞内にあるFSAの動きを止めればがん細胞が死滅していく実験を紹介していた。

 この番組は実に興味深い。「なぜ男は助平か」ということに悩む純情な青年にとり、精子増殖のメカニズムを知っただけでも、若者にとって福音になるだろう。

Disease origin , First collection, Cancer, Human evolution gave birth

Series I is watching now is a show called "The Origin of the disease" of NHK.
Disease in which the human race is captured in the course of human evolution, it's like a kind of fate. So, mechanisms have been elucidated, prescription law of the illness becomes clear.

"Cancer disease human evolution gave birth" was the first collection. Evolution of mankind, that a cause of cancer.
It is about from the process of biological evolution mechanisms of proliferation of cancer cells. The knowledge was the only one I know in this, the organism would be evolved in multicellular from unicellular to 550 million years ago.
This is the norm, a copy of the cell is required to become a multi-cells, copy mistake occurs, it comes to cancer cells.

However, no reason the incidence of cancer is high the human race by itself. It may be said cancer mortality of people whereas a 30 percent, chimpanzee closest to humans so 2%, cancer and disease unique to humans.
This, that originated in that humanity becomes bipedalism to 7 million years ago, was able to gain a lot of food at command hand.

Food is increased, division of labor of man and woman began, man dedicated to hunting, the woman began to specialize in child-rearing. From here is very interesting. Woman can not be raising children that it is not with the man of good hunting. So, the woman decided to allow mating only a man who carried a lot of food.
There is mating period, such as chimpanzees, female inform that time an inflatable ass. But man is not me carry food only mating period in this.

Therefore, the woman no longer know the mating period, they adopted a strategy to carry the food to the man at all times.
On the other hand man was good if only mating estrus period in order to produce offspring. In this, man should not leave descendants If you do not have estrus at all times.
To do this, man must continue to make sperm always. And man began to acquire the ability to proliferate special sperm.

The relationship of cancer cells and sperm, due to the fact that cancer cells incorporating the mechanism of sperm production. Sperm high proliferative ability stand out as compared with other cells. And, cancer high proliferative capacity is strikingly.

.8 million years ago, human beings invented the stone. As a result, mankind has expanded dramatically the size of the brain. FSA enzyme is required for expansion of the size of the brain, this FSA, is capable of producing a fatty acid which is a component of the brain.

Brain was huge thanks to this fatty acid. Cancer cells was watching this has managed to capture the FSA for the purpose of itself to huge and huge.
Why cancer cells would take such a strategy. If cancer kill human that is a host, cancer cells also die. Than that, cancer is much more reasonable be obtained if a strategy of coexistence.
Reason would be pros and cons are, and are always accompanied by the evolution, only one is not evolved conveniently.

This program says that humanity that is escaped from disease of cancer if you overcome these negative factors in human wisdom. For example, they kill the movement of the FSA in the cancer cells, it was an experiment to introduce cancer cells continue to die.

 

 

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