(2.10.22) 人類衰亡史序説 バーチャル時代 その1 リアル世界が消えバーチャル世界へのパラダイムシフト
今猛烈な勢いでパラダイムシフトが起こっている。
JRが終電の最終時間が最大37分程度短縮される発表した。現在の終電は12時30分ごろまでが普通だったが、これによってその日のうちに終電に乗ることになる。理由は単純明快で乗客がいなくなってしまったからだ。コロナ後の世界は夜遅くまで仕事をすることも、また居酒屋でわいわい騒ぐこともせず、ひたすら自宅でテレワークに励むことになる。情報は通信回線経由でやり取りされ、その分人が動くことはない。
よる夜中まで電車を走らす理由が消えてしまった。
また飛行機に乗る乗客もいなくなっている。特に国際便は悲惨でコロナ前の1割程度しか乗客はいない。どの航空会社も飛行機を駐機場に止めたままで、パイロットも客室乗務員も整備士も飛行場で働いているその他従業員もする仕事がなくなって途方に暮れている。
ANAは今期5000億円の赤字になるが、世界中の航空会社も似たり寄ったりだ。飛行機を持っていても仕方ないので国際線の大型機を半分に減少させ、従業員の給与を大幅にカットするという。
急に世界中から飛行機が不要になってしまい、もはやボーイングもエアバスも倒産予備軍になっている。
大学も大きなキャンパスが不要になっている。ほとんどの授業がリモートで行われ、学生は大学に行く必要はなく、海外留学も実際は日本にいて留学していることになっている。留学に関する費用は授業料だけで生活費は日本にいるのだからさほどかからない。
予備校などではすでにリモート学習が主流だが、どの大学もそれに追随し始めた。高校も中学もリモート授業が始まった。
すーぱーのイオンも500億の資本増強を図って、アマゾンと同じネットでの宅配業務に進出するという。いまや店に買い物に行くのもはばかられる時代だから、ネットでの注文と自宅までの配送をしてくれるなら、だれでもネット注文に切り替えるだろう。特に年寄りは重い荷物を運ぶことは苦手だし、自動車免許証は返上してしまっているので、宅配こそ生命線になる。
人はもはや店に買いものに出かけなくなるので、大きな店舗を構える必然性がなくなる。
役所もハンコ行政を止めてネットでの手続きが簡単にできるように検討を始めた。役所に行く必要がなくなるだけでもわずらわしさから免れることができる。金融もネットバンキングが主流になって通帳など持っている人はシーラカンス並みの取り扱いをされる。スポーツもバーチャルが主流になり、自転車競走などはみなバーチャル画面での戦いになりそうだ。マラソンも同じで画面の中の自身の分身がフルマラソンを駆けきってくれる。
こうして人は実際に会うことを止め、ほとんどが架空空間での出会いになるから、コンピュータやスマートフォンの中の分身が自分になり替わってなんでもしてくれる社会が今目の前に現れてきた。
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