(2.8.22) 人類衰亡史序説 森林火災 その1 世界の森林が燃えあがっている!!
世界は山火事だらけになってきた。現在最も懸念されている山火事はアメリカのカリフォルニアの山火事、ロシアのツンドラ地帯の山火事、そしてブラジルのアマゾンの山火事である。
カリフォルニアでは乾燥が続いていたがそこに落雷が多発し、このうち370件で山火事になってしまった。今やカリフォルニアの山岳地帯はどこもかしこも火災だらけでスモッグに覆われ、州知事は非常事態宣言を発令した。
世界中が温暖化の影響で熱波に見舞われているが、西海岸内陸部は毎日43度の高温に見舞われている。日本では最高気温は41.1 度だからそれよりはるかに厳しい暑さだ。私はかつてヨセミテに行く途中で西海岸内陸部の暑さの経験をしたことがあるが、そこは農地だったが焼けつくような暑さで、「よくこんなところで農業をしているな」と驚いたものである。
今回の山火事で5人が死亡、6万人以上が避難して、100戸以上の家屋が焼失している。
ロシアのシベリアで発生している山火事にも驚いた。通常はタイガ地帯で発生するものだが、今ではその北部の永久凍土のツンドラ地帯で発生している。北極圏は今年は特に高温に見舞われ、ベルホヤンスクでは過去最高の38度を記録している。ベルホヤンスクはほとんど極地の都市で、世界の最低気温を記録する場所だと思っていたが、今では最高気温を競うようになってきた。
ツンドラの草が乾ききってしまい、落雷等の火災によって極地が燃え上がっている。永久凍土が溶け出しており閉じ込められていたメタン等の温室効果ガスが空気中の放出されている。
今までは絶対に火災が発生しないと思われたところで火災が発生しており、ロシアの当局者は途方に暮れている。。
一方ブラジルの火災はボルソナーロ大統領の指示によるもので、こちらは人為的火災と言っていい。ボルソナーロ氏はアマゾンの開発を熱心に推進し、自動車道路を開通させるため支障のあるジャングルの樹木を焼き払っている。さらにアマゾン地区を農地にすることを奨励しているために農民が一斉にジャングルに火をかけたため、アマゾン上空は煙で覆われてしまった。
ボルソナーロ氏は火災は乾燥の影響だと強弁しているが、トランプ大統領並みのフェイクニュースだ。
こうして世界の主要な場所の森林が消失し、二酸化炭素が空気中に放出されており、地球の温暖化はますます昂進し、日本で最高気温が更新されるのも時間の問題となってきた。コロナと熱波に襲われて老人は家の中でクーラーを効かせて逼塞しているが、もはや生きていくのも大変な時代になってきた。人類にとっての挽歌が静かにしかし確実に奏でられている。
最近のコメント