(2.4.28) 人類衰亡史序説 WHO その3 なぜ中国のポチか
国連の各組織がかなり怪しげなもので、世界の平和のためというよりは特定の国の利益の代弁者になっていることは、日本はユネスコの世界遺産登録で嫌と言っていいほど身につまされた。
当時の事務総長は韓国のパン・ギブン氏だったが、自身が韓国大統領選挙に打って出るため、ユネスコ職員をたきつけて日本バッシングを続けさせた。
明治日本の産業革命遺産登録で「韓国の同意がなければ登録は認めない」などと、いちゃもんをつけ韓国国民の喝采を浴びたのは記憶に新しい。もう少しで大統領になれるところを親族を使って国連の事業から甘い汁を吸っていたのがばれて、候補を辞退した。
今問題になっているのはWHOのテドロス事務局長だが、テドロス氏は中国のバックでアフリカ票をまとめ上げ事務局長にしたのだが、そのために常に中国寄りの言辞が目立ち、口を開けば「中国のコロナ対策は全世界の見本だ」などとおべんちゃらばかり言っている。
もともとは昨年の12月31日までコロナの発生を中国は隠していたのだが、その事実を台湾から指摘されてもテドロス氏は黙殺していた。
「台湾のいうことなど聞いたら中国から怒られる」というのがテドロス氏のメンタリティで客観的な事実など中国のまえには風前の灯に過ぎない。
あまりの中国寄りの態度に業を煮やしたのがトランプ大統領で「分担金と拠出金を凍結し、WHOの改革がなされない限り一銭も出さない」とテドロス氏の辞任を要求した。
WHOの分担金と拠出金の上位はアメリカ、英国、ドイツ、日本の順で、中国は第九位でアメリカの10分の1程度しか資金を出していない。
それでもテドロス氏が中国の代理人になっているのは、中国がいつものように事務局長を買収しているからだ。
中国は正式の分担金や拠出金はほとんど出さず、その代わりトップを金で買収して自国の思い通りの操り人形にしている。トップを買収する資金は大した金額でないが、分担金等は多額だからそうした資金はアメリカや日本に出させるのが常套手段だ。
国連組織に対して資金をいくら出してもその組織に対する影響力を行使することはできないのは、ユネスコの最大の拠出国は日本だったが韓国にいいようにあしらわれたことでもわかる。
WHOのテドロス氏は中国のポチでいまだに中国のコロナ対策は称賛に値するなどと言っているが、中国が発表する感染者数や死亡者数がいつものようにいかさまなのは世界の常識になっている。
習近平氏が3月10日に武漢でコロナ終結宣言を出したとたん、感染者数も死亡者数も消えてしまった。習近平氏の宣言と実態が相違しては中国共産党のメンツにかかわるので、死亡者は肺炎やインフルエンザに書き換えられていることは世界の常識なのにである。
現在国連とその下部組織の堕落はほとんど目を覆いたくなるような状況で、国連分担金など払って組織を存続させるのが間違いなのではなかろうかと思ってしまう。これに代わる組織が当面ないためやむなく存続させているが、中国が牛耳っている国連改革なしに中国発のコロナを撲滅することは不可能だろう。
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