(30.3.28) 野党と朝日新聞の敗北 佐川氏の証人喚問結果
思わず笑いこけてしまった。野党議員の滑稽さにである。昨日衆参両院で行われた財務省前理財局長佐川氏に対する証人喚問のことだ。
私は暇人だから証人喚問のやり取りを一日中見ていたが、判明したことは「国有地売却について安倍首相や昭恵夫人の関与がなかったこと」と、「改ざんがどのような経緯で行われたかについては刑事訴追の恐れがあるとの理由で佐川氏が証言を拒否したこと」とだけだった。
立憲民主党や共産党の野党議員は証言拒否のたびにいきり立って大声で佐川氏を罵倒していたが、佐川氏は平然と受け流していた。かつては証人喚問となると証人は超緊張のあまり宣誓の署名すら手が震えてできなかったが、今ではひどく日常的になり共産党議員の脅しにおびえることもなくなった。
もともと国会の証人喚問にあたっては、刑事訴追が予測されるような自己に不利益な証言はしないでよいことになっているから、国会の証人喚問で何か新たな事実が出てくるようなことはまれだ。それでも野党がしきりに証人喚問を要求するのは一種のパフォーマンスで、最後に「ますます疑惑が深まった」という捨て台詞を言いたいだけだ。
もともと森友学園問題は右翼教育者をかたる詐欺師の籠池氏がまんまと昭恵夫人を名誉校長にし、近畿財務局の担当者を森友学園の建設があたかも安倍首相の意図のように語らった詐欺事件に過ぎない。
近畿財務局はすっかり籠池氏の詐欺に引っかかり、時価から8億円余りを値引きして籠池氏に売却したが、これは近畿財務局の明らかなミスである。
一方この事件を安倍内閣の倒閣に結び付けて報道を繰り返しているのが朝日新聞で、すべては安倍首相と昭恵夫人がかかわった国有地不法売却事件に仕立て上げている。
朝日新聞は20世紀の間中、日本で最も良心的な新聞社との評価があり、従軍慰安婦という存在もしなかった慰安婦をでっち上げて日本が世界で最も卑劣な民族であるとの烙印を押すことに成功している立派な新聞社だ。
今は森友学園問題で安倍首相が一切かかわっていないのにもかかわらず、近畿財務局の職員が安倍首相の気持ちを忖度して、国有地を不法に安く売却したからこれは安倍首相の罪だとのキャンペーンを張っている。
籠池氏の詐欺に引っかかり近畿財務局が「昭恵氏そして安倍首相の意向」と勘違いし、その旨財務省に報告し安値で売却したことは確かだが、これは詐欺を行った籠池氏とそれに引っかかって安直に国有地を売却してしまった近畿財務局の罪ではあっても、忖度された側の罪でない。
私は個人的には名前を利用された昭恵氏にわきの甘いところがあったと思っているが、だまされて名前を使われてしまったことが罪に結びつくわけでなく、まして安倍首相にとっては何らかかわりのないことだ。
だが20世紀の社会主義革命を夢みて、日本に金正恩氏のような立派な首相を抱き社会主義に反対する国民をすべて朝日新聞の色に染めようとしている朝日にとっては、倒閣の絶好の機会と映っていることは確かだ。
「何でもいいから事件をでっち上げて安倍内閣を倒せ。従軍慰安婦でも成功したのだから森友学園でも成功するはずだ。社会主義政権ができたらすべての国民を北朝鮮の山村に山オクリさせて革命の神髄を学ばせるのだ」。
だがしかし今回の国会の証人喚問は野党と朝日新聞の敗北だ。明らかになった証言は「安倍首相も昭恵氏も改ざん事件には一切かかわりがない」ということだけだから、これでは野党がいきり立ち、朝日や毎日といった左派新聞が「真相はやぶの中」と騒ぎまわるのは当然だ。
だがそのこと自体が野党と朝日新聞の敗北を意味し、火のないところにも煙をたたせる朝日特有のプロパガンダが今回は不発に終わったことを意味している。
朝日は実に立派な新聞社で日本人を世界最悪の極悪人にすることだけを使命としているが、今回はその試みが失敗に終わったようだ。
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