(29.11.29) 賞味期限が切れた小池東京都知事 「おごれるもの久からず!!」
「おごれるもの久しからず」とはこのことを言うのだろう。小池都知事のことである。総選挙前まではテレビのチャネルを回すと必ず小池都知事の顔が映っていたが、総選挙後は全くと言っていいほど露出度がなくなってしまった。
何か使い古した雑巾のようになってしまい誰もみむきもしない。
小池都知事がマスコミの寵児だったのは、安倍政権を倒すのは小池都知事の希望の党だけではないかと期待されたからである。特に左派のマスコミは安倍政権憎しから異常といっていいほど小池氏に肩入れし、選挙前は希望の党が安倍自民党を蹴散らすようなちょうちん記事を掲載していた。
特に左派週刊誌は言いたい放題で、週刊文春などは「希望の党が100議席を超える」と盛んにアドバルーンを上げていた。
このマスコミのおだてに小池氏は有頂天になり、前原民進党代表が「わが党の議員をすべて差上げるから、希望の党が中心になって安倍自民党を蹴落としましょう」という提案を一蹴してしまった。
「駄目よ、全員を受け入れるようなことは絶対ありません。選ばしてもらいます」
小池氏としては安倍政権を打ち倒すより自身の権力を見せつけることが大事だから、せっかくの前原構想をぶち壊してしまった。
そのためもともと希望の党に身売りすることに反対だった枝野氏らの民進党左派が造反し、立憲民主党を立ち上げたため、すっかり野党は分裂選挙になってしまった。
これでは安倍自民党に勝てない。
予想通り希望の党は惨敗し与党第一党にもなれず、小池氏はあまりの予想はずれに驚いて希望の党を投げ出してしまった。
「都政に邁進いたします」
元々都知事なのだから都政に邁進するのは当然なのだが、小池氏の都政はたった1年半余りですでにレームダックに陥っている。
小池氏は他人のやった仕事の足を引っ張ることにかけては天才的だが、自身で都政を運営することは全くできない。
東京オリンピック問題では森喜朗組織委員会会長の足を引っ張る目的で、競技場所の再見直しを提案したが、宮城県知事以外は賛同者はなく結局無駄な半年余りを費やして当初案に逆戻りした。
さらにひどいのは豊洲移転問題で石原元都知事の足を引っ張るだけ引っ張って豊洲の安全性に異議を唱えていたが、元々安全だったので豊洲移転を2年余り遅らすだけの結果になった。
「よく考えたら都民の安全・安心のために豊洲に移転する」とはよく言ったものだ。
すべては自身の権力を見せつけるためのパフォーマンスだったから、すべて既定路線の通りにならざる得なくなったのだが、このドタバタ騒ぎによって築地市場に通す予定だったオリンピック道路の建設が宙に浮いてしまった。
今最大の課題はオリンピック村から各会場に選手を運搬する確実な道路がないことで、小池氏はこの問題を解決する能力がない。
無能な都知事をおだてていた左派マスコミも今ではその無能さにあきれ果てて見向きもしなくなった。
「なぜ、あたしのことを最近は取り上げてくれないの???」小池氏としては不満だが落ちた偶像には用はない。
もはや希望の党はいつ分裂するかといった状況で、機会を見て元民進党の代議士は立憲民主党に帰えろうとしている。
「枝野ちゃん、ごめんなさい。一時の狂騒だったのよ。許して!!!!!」
また都民ファーストの会からもすでに脱落者が出ており、最近行われた区会議員選挙では都民ファーストの会が惨敗している。もはや都民も小池氏を見放した。
ただ権力欲だけは旺盛だが、行政能力は皆無でひたすら人の悪口だけを言っていた小池氏の都知事としての賞味期限が切れてしまった。
「おごれるもの久しからず。ただ春の夜の夢のごとし」祇園精舎の鐘の音がただむなしく響いている。
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