(28.4.17) 熊本大地震 老人は大災害を生き抜くことができない
熊本でこれほど大規模な地震が発生するとは驚いた。地震には二種類あり海洋プレートが大陸プレートの下に滑り込んでそこにエネルギーがたまって発生する海洋型地震と、陸地の活断層がずれて発生する直下型地震があるが、熊本のそれは直下型地震だ
活断層は島原から大分方面にかけて存在し、今回の地震この活断層に沿って最初は熊本で、それから徐々に大分方面に向かっている。
震度は7から6で阪神・淡路大震災並みで、すでに熊本では40人余りの死者が出ており、そしてそのほとんどが高齢者だ。
地方には高齢者が多いのは事実だが、それ以上に高齢者になると体を動かすことがままならなくなり、家から逃げ出すこともできないからだろう。
私も最近になって原田病というひどい眼病を患い、ステロイドの投与を1年あまり続けてきたところ足が動かなくなる副作用に見舞われている。
かつては2日間寝ないで走り続けたほど健脚だったが、今では100m歩くのにも往生している。
こうした身になってみるとわかるが、動けないものは災害が発生するとまず最初の被害者になってしまう。
幸いにも私自身は今まで大きな地震にあったこともなく風水害の被害も経験したことがないが、この状態で関東大震災並みの地震が発生したらまず助かりそうもない。
運よく助かったとしてもその後が大変で、私は今定期的に医者にかかっているが医療体制が崩壊しているだろうから医者にかかることもできない。
私のかかっている原田病は常時ステロイドをのんでいないと目が見えなくなってしまうのでそこで万事休すだ。
今回の熊本県の地震でも人工透析を行っていた病院の施設が倒壊して患者が途方にくれているという。人工透析こそは一定期間ごとに実施しないとすぐに死につながるのだから、患者にとっとは地震のような災害は即死に至る。
東日本大震災でも多くの老人が死亡したが直接の死亡というより、かろうじて薬等で寿命を保っていた老人がその手当てを受けられなくなって死亡する例の方が多いくらいだ。
大災害が発生すると老人や幼児といった肉体的弱者がまず死亡する。
政府の懸命な救助活動があっても今回の熊本の地震でもまた多くの老人が死亡するだろう。老人や幼児は異常時を生き抜くことはできない。
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