(29.6.17) 千葉市で民泊特区が始まり、娘の嫁ぎ先に民泊依頼がやってきた
私の娘の嫁ぎ先はこのおゆみ野に隣接する農村地帯にあり、もともとは農家だったが今は農家をやめて娘の旦那が陶芸教室を開いている。敷地は農家特有の広さを持っており、母屋は江戸時代に作られた威風堂々とした古民家だ。
娘夫婦は敷地内に別棟を作って住んでいるが、全体が古風な作りでまるで江戸時代にスリップしたような雰囲気だ。
敷地内にはかなり広い畑があってほとんどの野菜はそこで取れ、今年4歳になる孫が鍬をもって畑を巧みに耕していて収穫物を我が家に届けてくれる。
そこに最近千葉市の市役所の職員がやってきて「ぜひ民泊をはじめないか」と説得しに来たと娘から聞いた。千葉市はいわゆる特区制度で千葉市内に民泊を導入し外国人の誘致を図る計画で、この12月にも特区申請をするのだという。
娘の家の母屋には内部に別室があって、元々は大家族が住めるようになっているが、現在は母親が一人で住んでいる。
「父さん、民泊ってどうかしら。何しろ陶芸教室だけで食べていくのは大変なのよ」
「そりゃ面白いじゃないか。いかにも古い日本の住居だし、同時に外国人に陶芸をしてもらったらさぞ喜びそうだ。それにお前は着物の着付けが上手だから外国人の女性に着付け教室を開いたらどうだ」私は娘に賛成した。
「人手がなかったら私は暇人だから助けに行ってあげるよ」すっかり自分が乗り気になってしまった。。
今や日本国中で民泊ブームだが、外国人がますます多数来日しても泊まる場所がなくなっている。2020年に来日客4000万人になれば世界有数の観光立国の一つになるのだから、日本は観光業で生活する人が加速度的に増大しそうだ。
「でもここおゆみ野周辺で何か魅力のある場所はないかしら・・・・・・・・加曾利貝塚が国指定の文化財になると聞いたけれどそれ以外はないかしら・・・」
娘が盛んに考えていたので提案してみた。
「おゆみ野遊歩道6kmの散歩やちはら台の遊歩道を含めると12kmの自転車周遊などがいいのではないか」
何しろおゆみ野の遊歩道の私設管理者は私で、毎日6kmの清掃と、市が行う草刈りの合間に私は暇があれば草刈りを行っている。最近は同好の士が増えて、少しでも草が伸びると競争で草刈りを行うので、信じられないような美しい芝の状態が保たれている。
また植栽が伸びればすぐに剪定しているので、私など春から秋にかけては毎日のように芝刈りと剪定と清掃と、古くなったベンチの補修を行っている。
「おゆみ野からちはら台にかけての住環境はとても素晴らしいよ。昔オーストラリアの高級リゾート地を歩いたことがあるが、住居の広さを別にすれば遊歩道は世界最高のレベルだ。ぜひ外国人を誘致したらいい」すっかり私が民泊をするような気分になってきた。
現在でも周辺に住む老人会がしばしば遊歩道の散歩を行っていて、私が草刈りをしていると「ご苦労様」などと声をかけて通り過ぎていく。
とうとうおゆみ野に観光業の波が押し寄せ始めたようだ。
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