(28.3.30) 魔訶不可思議な中学生誘拐事件 おかげで千葉のイメージが最悪だ!
今回の誘拐事件ほど今一つわけの分からない事件はない。
事件は2年前の3月に発生しており、誘拐された少女は当時中学1年生だった。
誘拐犯の方は当時千葉大の3年になる直前で、住所は千葉市稲毛区だったが、なぜか埼玉県の朝霞市まで行ってこの少女を誘拐している。
千葉市と朝霞市は相当はなれているのだが、犯人の寺内容疑者はなぜこんな遠隔地の朝霞市まで出向いて行って少女を誘拐したのだろうか。
少女のフルネームを知っていたというから、事前に少女の家庭の内容を調べていたのだが、この少女と寺内容疑者は全く面識がない。
少女と容疑者を結ぶ接点が全く不明だ。
寺内容疑者は弁護士を装い「お父さんとお母さんが離婚するのでその弁護を頼まれた」というような内容を話して少女を連れだしているが、この時少女は一旦家に帰って携帯と財布を家に残している。
ここもよくわからないのだがなぜ一旦家に帰らせたのだろうか。誘拐をするにはあまりに余裕がありすぎる対応で釈然としない。家に誰かがいたら完全にアウトだ。
それから2年間少女は寺内容疑者が通っていた千葉大学の近くのアパートに監禁されていたが、その間なぜ逃亡を図らなかったのだろうか。
寺内容疑者のアパートは3階建でその3階の隅の部屋だったそうだが、隣に住人はいたしこのアパートは音はよく聞こえたと隣の住人が言っていたので、何らかの連絡方法はあったはずだ。
それに寺内容疑者は大学生で工学部の学生だ。日ごろから実験等で大学を休むことができず、長時間家を空けることがしばしばだったはずだが、そうした時は逃げるチャンスだ。
3階程度だったらひもでロープを作れば容易に降りられるし、いざとなったら飛び下りても骨折ぐらいで済む。なぜそうして逃げなかったのだろうか。
新聞報道では外出も一緒にしていたというから、外出時は逃げるチャンスだったはずだ。人が大勢いるし場合によったら警察官もいる、なぜこうしたチャンスを利用しなかったのだろうか。
少女が二年後にようやく逃げ出して警察に保護された後、指名手配された寺内容疑者は静岡県伊東市の山合いの道路で血まみれになっているところを発見されたが、頸動脈をカッターで切って自殺を図っていた。
しかし常識的に考えてカッターのようなもので頸動脈を切れるはずがない。もっと鋭利なナイフを使うのならともかくカッターでは駄目だ。
さらに誘拐犯が自殺するのもおかしなことだが、カッターで死ねると思うのも浅はかだ。この事件は何とも不可思議なことが多くとても常識で推しはかることができない。おそらく非常に重要な情報を警察が伏せていてそれゆえ第三者に は理解不能なのだろう。
しかし今回の事件で私にも少なからず影響が出ている。
私は今高校生2名の進学指導をしているのだが、「君は千葉大学を受験するといいよ」と常日頃言っていたのが裏目に出そうだ。
「いやです。あんな女子生徒を誘惑する学生がいる大学なんて恐ろしくて行きたくありません」といわれたら返す言葉もない。
また自分が千葉に住んでいるのが分かれば、必ずこの誘拐事件のことを話題にされてしまい、千葉の住民として面目が立たない。
いやはや寺内容疑者のおかげで千葉のイメージが悪化して住んでいる住所を言うのも憚られるようになってしまった。
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