(27.12.28) 世界のマクドナルドの終焉 日本ではすっかりマックが飽きられた!
「やはりそうなのか」とつくづく思ってしまった。
日本マクドナルドの業績低下に嫌気をさして、本社の米マクドナルドが保有株を放出するという。
米マクドナルドは日本マクドナルドの株式のほぼ半分を保有しているが、保有比率を引き下げ最大33%相当の株式の売却に応じるという。1000億円程度になるそうだ。
最近の日本マクドナルドの業績は散々だ。2014年夏の期限切れ鶏肉の使用問題と、15年1月に集中的に発生した異物混入事件の後、マックに対する需要は減少の一途をたどっている。09年には3500億円だった売上高が15年は2000億円に低下し、大げさに言えばほぼ半減だ。利益もここ2期にわたってマイナスが続いている。
注)マクドナルドの業績低迷については先にも記事を記載した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/ppp-2.html
日本人がすっかりマックにあいてきたのだが、マックを食べたがる世代が段々と少なくなってきたのが一番大きな原因だ。
あのボルュームたっぷりのジャンクフードを食べて平気なのは子供や若者だが、老人がこんな脂ぎったものを日常的に食べているとすぐに高血圧や高脂血症になってしまう。
日本の人口構成は加速度的に老人が増えているが、その結果マックを食する人口が段々と少なくなっており、マックは日本では斜陽産業になってきた。
米マックは日本市場に見切りをつけ、まだ若者がわんさかといるインドや東南アジアに拠点を移そうというのが今回日本マックの株式を売却する理由だ。
私がまだ現役で子供が小学生だったころは食事といえばマックだった。
子供たちはビックマックが好きで口いっぱいほうばって食べていたし、私も子供と同じようにして食べたものだ。
しかし当時から私はマックがおいしいとは一度も思わなかった。
「まあ、子供が喜んでいるのだから付き合ってやろう」位の気持ちでつきあっていたのだが、対応がパターン化され「○○も一緒にいかがですか」などと余計なことまで言われてうんざりしたものだ。
私はマックが売れなくなったのは日本だけかと思っていたら意外とアメリカでも苦戦しているのだという。簡単に言えば先進国では老人が増え健康志向がたかまるので、カロリーたっぷりで牛や豚の餌とさして変わらないこうしたジャンクフードは見向きもされなくなりつつある。
ジャンクフードを日常的に食している人はデブで成人病のオンパレードになってしまうから先進国からは駆逐される運命にあるようだ。
結局マックは20世紀の食べ物であり人口低減に悩まされ老人比率が高まる先進国では見向きもされなくなりつつある。残ったのはまだ子供たちが多い新興国だけで世界のマックももはや世界中でその隆盛を極めた時代が終わってしまった。
最近のコメント