評論 世界経済 ウクライナ経済

(26.7.20) ロシアとウクライナの実質的戦闘行為  マレーシア機の撃墜!

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ブログ 「ちば公園のベンチから」に掲載されている旭市の砂の彫刻展の画像を転写

 ロシアとウクライナが実質的に戦闘行動に入っていることが誰の目にも明確になった。
7月17日、マレーシア航空MH17便がウクライナ東部のドネツクの上空約10000mを飛行中に、地対空ミサイルによって撃墜されたからだ。
これまでもウクライナの空軍機が地対空ミサイルによって撃墜されていたが、民間機が撃ち落されたのは初めてだ。

 マレーシア航空としては散々な結果だ。3月8日にはいまだに原因が不明だが、コースを大幅にそれてインド洋に撃墜したばかりなのに、今度はミサイルで撃ち落とされてしまった。
乗客乗員約300名が死亡したが、多くはヨーロッパ人の乗客だ。

 原因についてはウクライナ政府ロシア政府は互いに責任のなすり合いをしているが、ウクライナ側が撃墜する理由は全くない。何しろ親ロ派勢力は航空機を持っていないのだから、いない航空機をミサイルで撃ち落とすことはできない。
一方親ロ派勢力はウクライナが戦闘機や輸送機やヘリを投入してきたことに対応して各種の地対空ミサイルを装備している。

 親ロ派勢力がこうした最新鋭の兵器を持っていることは意外に思われるかもしれないが、実態はロシアの特殊部隊であり、最もよく訓練されている部隊だから当然だ。
ロシアのミサイルは昔も今も性能がすこぶるいい。
かつてU2型機というアメリカのスパイ機が撃墜されたのは1960年で、このころからロシアのミサイルは完全な防空能力を持っていた。
その後も大韓航空機がロシア領に侵入して(地対空ミサイルではないが)ミサイルで撃ち落とされている。

 オバマ大統領はさっそくプーチン大統領に抗議をしたがプーチン大統領は「ウクライナ政府による軍事作戦がなければ悲劇は起こらなかった」と反論し、撃墜はウクライナ政府が行ったものだと責任を擦り付けた。
しかしこの撃墜が親ロ派勢力実際はロシアの特殊部隊)が行った証拠の更新記録が暴露されている。

 たとえば親ロ派勢力の司令官と言われるストレルコフ司令官が「たった今アントノフ26を撃墜した」と交流サイトに誇らしく記載したがすぐに削除されている。
マレーシア航空機をウクライナの軍用輸送機と誤認したことがうかがえる。

 またウクライナ政府が発表した秘密交信記録によると親ロ派勢力のメンバーが司令官あてに報告した内容が生々しく再現されていた。
メンバー飛行機を撃墜したが民間機でグラホボ近郊に落ちた。女性や子供の遺体の山だ。テレビではアントノフ26だと伝えているが、機体にはマレーシア航空と書いてある。この飛行機はウクライナ上空で何をしていたんだ
司令官スパイを運んでいたんだろう。一体全体なぜこんなところを飛んでいるんだ。ここは戦場だぞ

 ウクライナ上空の1万メートルの民間機ルートはこれまで飛行禁止区域でなかったが、どうやら戦闘員はそのことを知らなかったようで、ウクライナの軍用輸送機と誤認して地対空ミサイル「ブク」を使用して撃墜した。
ストレルコフ司令官が戦果を公表したのはその証拠で、民間機と分かって慌てて交流サイトの文言を削除したのだろう。

 だがこれでこの紛争が実質的にウクライナとロシアの戦闘であることが世界中に暴露されてしまった。
ロシアがいくら抗弁しても素人が地対空ミサイルを保持し、それを適切に運用することなどできるはずがないからだ。
特に1万mの上空を飛んでいる飛行機を撃ち落とすには日ごろからの厳しい訓練が必要で、実質的にロシアの正規軍が親ロ派勢力として戦闘に参加している。

 かつて朝鮮戦争時に北朝鮮はミグ戦闘機を投入して韓国軍や連合国軍を押しまくったが、この時のパイロットは北朝鮮の軍服を着たロシア人のパイロットだった。
これは当たり前でミグ戦闘機を乗り回せる訓練されたパイロットは当時は北朝鮮軍にいなかったからだ。
今回も地対空ミサイル「ブク」を適切に操作する兵士はロシア兵しかいない。
すでにウクライナ紛争はウクライナとロシアの戦闘行為になっている。

注)なおそれでもアメリカやヨーロッパ諸国が本音ではウクライナ紛争にかかわりたくないと思っていることは前に記載した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat58097426/index.html

 

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(26.6.7) ウクライナ問題はもういいや!! G7の本音

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  ベルギーのブリッセルで行われていたG7が閉会したが、何とも気の抜けたビールになってしまった。
共同宣言ではウクライナのポロシェンコ次期政権を支持し、ロシアによるクリミア半島の併合を非難し、これ以上ロシアの挑発が続けばG7の各国はロシアに追加制裁を科すとしたが、どうおどしてもどうにもならないというのが実情だ。

 もともとウクライナはソビエト連邦の一員だったし、クリミア半島のセバストーポリはロシアが最も重視した軍港だから言ってみればロシア領と言っていい。それがソビエト崩壊のどさくさに紛れてウクライナ領になったのだが、それが元のさやに納まったのに過ぎない。
だからドイツも日本も本音では「ロシア領でいいじゃないか。これ以上問題が拡大しないことが一番だと思っているが、いまだ世界の警察官と思っているアメリカがこぶしを振り上げているのでG7でおつきあいしているに過ぎない。

 ドイツはウクライナ問題よりロシアから輸入している天然ガスの方が大事で、エネルギーの安全保障が第一だし、日本も原発の停止でばか高い天然ガスを中東から買わされていることに悲鳴を上げている。
ロシアから何とかして安い天然ガスの供給を得たい。ロシアとの対立は得策でない」と思っている。

 ドイツと日本はロシアとの対話戦略を求めていて、アメリカの言う更なる制裁には消極的だ。
特に安倍総理はプーチン大統領との個人的信頼関係を築き上げてきており、ロシアと日本による中国包囲網を目指していたのに、このウクライナ問題が火を噴いてからロシアが中国に急接近し始めた。
40兆円規模の天然ガスの供給をロシアは中国に約束したが、価格面では中国に相当値切られておりロシアとしては痛しかゆしのようだ。

注)プーチン大統領と安倍総理の特別な関係は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-d583.html

 ロシアとウクライナとの間では常に天然ガスの料金問題が内在しており、ウクライナの支払いが滞るとロシアはウクライナへの天然ガスの供給を止める(今回も40億ドルが未払いになっているとロシアは主張している)。しかし東欧諸国やドイツへの供給は止められないのでその分の供給はするが、それをウクライナが抜き取って使用するので結局危機に陥るのは東欧諸国やドイツになってしまう。
ウクライナがパイプラインを抑えている限りロシアにとってもどうにもならないというのが実情だ。

注)過去何度もウクライナとロシアは天然ガスの料金問題で角を突き合わせたが、その詳細は以下参照
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/2117-a928.html

 一方で世界の警察官のオバマ大統領がレームダックなって久しい。国際問題ではシリア制裁など全くできず、国内ではオバマケアが暗礁に乗り上げている。予算案一つと通すのも容易ではなく国債の発行限度額で常に議会に手足を縛られている。
ウクライナなんかどうでもいい。俺は国内問題に専念したいのだ」というのがオバマ大統領の本音だ。

 こうしてG7と言ってもさしたる成果がなく終わってしまった。どの国もウクライナ問題で深入りすることを避けようとしており、オバマ大統領は口先介入はしているがこのあたりで手打ちをしたいと考えている。
6月6日はDデイノルマンディー上陸作戦が成功した日)で、久方ぶりにオバマ大統領とプーチン大統領が顔を合わせるから、何らかの水面下の妥協が図られるだろう。


 

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(26.3.2)クリミアのウクライナからの独立が始まった。 プーチン大統領の軍事侵攻

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 ソチの冬季オリンピックが終了したとたんウクライナ情勢が一気にきな臭くなってきた。ロシア軍がクリミア半島に軍事侵攻したからだ。
実際に侵攻した規模は300人程度で、それも2つの小さな空港を制圧しただけだが、ロシア軍と分からないようにカモフラージュしている。
そして6000人の兵士がいつでもクリミア自治共和国に展開できるように国境に張り付いた(ウクライナはすでに6000人のロシア軍がクリミアに侵攻したと言っている)。

注)クリミアは自治共和国なので首相が存在し、ウクライナ国家内の別国家と言った状況下にある

 オバマ大統領は「ウクライナへのいかなる軍事介入も代償を伴うとロシアに警告したが、ロシアはカモフラージュした軍隊の派遣を正式には認めていない。
あれは地元住民の自警団だ」と素知らぬ顔だ。
そして6000人の兵士は通常の軍事演習だとうそぶいているが誰も信用する人はいない。

 ロシアにとってクリミア半島は第一級の重要拠点で、黒海艦隊の基地セバストーポリがある。ここを拠点にロシア艦隊は地中海ににらみを利かせており、シリア問題が片付かないのも、アラブの春が西欧諸国の期待に反して反革命になっているのも、このロシア艦隊の存在が大きい。クリミアはロシアにとって黒海と地中海をロシアの海にするための砦だ。

 クリミア半島はもともとはロシア領だったが1954年に当時のフルシチョフ書記長が帰属をウクライナに改めた。
地図を見ればわかるがここはロシアの飛び地で、イメージとしては東京都の土地が千葉県内にあるようなものだったから、行政の効率化の一環としてウクライナへの変更を認めたものだ。
当時はソビエト連邦は世界を席巻するような勢いだったから、行政区がロシアでもウクライナでも一向に構わないと言ったところだった。

 しかしこのフルシチョフの決定が半世紀を経て思わぬ展開を見せ始めた。ソビエト崩壊でクリミアがウクライナの領土になってしまったからだ。これはロシアにとって最大の誤算だったろう。
それでもウクライナとの間に友好関係があった間はこの問題は表面化しなかったが、今回の親西欧派のクーデターで一気に問題が表面化した。

 クリミア自治共和国は住民の約6割がロシア系で、公用語はロシア語だ。今回の政変を受けてクリミアのアクショーノフ首相はロシアに「領内の平和と平穏を守るためにロシアに支援を求めた」と声明を発した。
クリミア自治共和国のウクライナからの独立宣言と言ってよい。

 プーチン大統領は世界の大統領の中で最も決断力と行動力を持った大統領だ。かつてグルジアがロシアに反抗した時のことが思い出される。
2008年にロシアとグルジアとの間で戦闘が起こったのだが、それはグルジア領の南オセチアをロシアが武力で解放した戦争だった。
時のグルジア大統領サーカシビリはアメリカやEUが軍事的支援をしてくれるものとしてロシアに挑戦したが、あっけなくロシア軍に蹂躙されてしまった。

注)グルジア紛争の具体的な経緯は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-a53a.html

 今回もウクライナがクリミアの独立を阻止しようとして軍事行動を起こしても圧倒的なロシア軍の前には手も足も出ないだろう。
もちろんアメリカやEUはロシアを激しく非難するが、ロシアと一戦交えるつもりは毛頭ないから犬の遠吠えになりそうだ。

 かくしてクリミアは実質的にロシア領になり、さらにウクライナは東部と西部に分裂して二つの国家になるというシナリオが現実味を帯びてきた。

注)ウクライナの歴史については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-77e3.html

 

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(26.2.24) ウクライナの政治的混乱と経済情勢 誰が国債の償還を引き受けるか?

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 ウクライナ情勢がさらに緊迫している。首都キエフ反体制派が占拠し、ヤヌコビッチ大統領はドネツク空港からロシアに逃亡しようとしたが、ウクライナの国境警備隊に阻止されやむなく東部の都市ハリコフに潜伏しているという。
一国の大統領が飛行機にも乗れず地方都市に逃げ込むなどとは前代未聞だが、この情報をそのまま信じることはかなり難しい。

 大統領の出国を国境警備隊が阻止するとはとても考えられず、実際はロシア側が入国を拒否していたのだと私は思っている(他の要人は易々とロシアに逃げ込んでいる)。
この段階でヤヌコビッチ大統領を受け入れればロシアは完全にヤヌコビッチ氏を支持したことになるので、時間的余裕がほしかったのだろう。

注)ヤヌコビッチ氏はロシア派だが完全なロシア派と言うことはなくかなり曲者なのでプーチン氏との仲は必ずしもよくない。

 首都キエフは親西欧派が占拠し国会(最高会議)を開催して大統領を罷免したが(大統領派の議員はみんな逃げ出している)、この罷免の手続きはかなり乱暴で憲法にも抵触するのでヤヌコビッチ大統領は「これはクーデターだと非難している。
現状ではウクライナはキエフを地盤とする親西欧派とハリコフを地盤とする親ロシア派が国を二分して対立する構図になっている。

 この情勢下で最も問題になるのはウクライナ政府の国債約6兆円の行方になってきた。
従来この国債の利回りは約10%だったからヘッジファンド等からは格好の資産と見なされ購入されてきたが、高利回りとリスクは楯の裏と表だ。
市場では現在ウクライナ国債の利回りは30%に跳ね上がり、これでは誰も利子支払いなど不能だからデフォルトも同然だ。

 特に問題なのは14年度に償還が来る82億ドルで、ヤヌコビッチ政権はロシアから150億ドルの借款をして乗り切ろうとしていた。しかし親西欧政権が誕生すればロシアが支援する意味がなくなってしまうのでプーチン氏はこの借款を凍結した。
では誰がこの資金の面倒を見るのだろうか。

 もっともギリシャ問題と比較すると国の借金は相当少ない。問題発生時ギリシャは約33兆円の借金をしていてそれをEUからの支援約24兆円と借金の棒引き5兆円、残りは自己努力といったところで抑え込んでいる。
それに比較すれば6兆円の規模(民間の借り入れを含めると12兆円規模)は大したことはなく、プーチン大統領はロシア一国の支援で金融問題を収められると判断したが、ウクライナ経済は完全に崩壊しているのでその立て直し資金も必要になるだろう。

 はたしてウクライナは一国として自立できるのだろうか。
政治的には西部と東部は犬猿の仲だし、今後親西欧政権ができれば東部が反発する。特に今回はクーデターだから親西欧政権に正当性はない。最高会議は5月23日に大統領選挙を実施すると公表しているが、東部はこの選挙をボイコットして実質的に独立を図る可能性が高い。

 さらに経済的にも問題がある。
東部の工業地帯は、安いロシアの天然ガスでかろうじて成り立っていたのに国際価格では競争力は全くなくなった。一方西部は農業以外の産業はないのだから経済支援を得る以外にウクライナが生きていく道はない。

 ヤヌコビッチ政権の時はロシアが支援を約束したが、親西欧政権をEUが支援するだろうか。
ギリシャはEUの一員だったからしぶしぶEUは支援したが、ウクライナはもともとロシアの地盤だ。全く混とんとした情勢になってきた。

ウクライナの政治的混乱については3日前にも記載した。ウクライナの歴史は以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-77e3.html

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(26.2.21) ウクライナが分裂の危機に陥っている!!

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 ウクライナ情勢
が緊迫している。
この18日に首都キエフで治安部隊とデモ隊が衝突し、その後20日までに64名の死者が出ている。死者のうちに治安部隊の要員もかなり含まれているが、これはデモ隊側が武装しているからだ。
ソビエト連邦崩壊後の混乱で多くの武器弾薬がウクライナから紛失したが、そうした武器が使用されているらしい。

 かつてウクライナはロシア発祥の地と呼ばれ、ルーシと呼ばれていたがこれはロシアを現す古語だ。
日本でいえば「大和」と言ったところで、だから連邦崩壊後にウクライナがロシアから独立した時は本当に驚いた。

注)隣国の「ベラルーシ」は白いロシアの意味


 8世紀というから日本では奈良時代だがキエフを中心にキエフ大公国という現在のロシアの原型ができたが、この公国が13世紀にモンゴルに滅ばされてしまった。
15世紀このモンゴルを破って再びルーシの伝統を復活させたのが、モスクワに本拠を置くモスクワ大公国元はキエフ大公国の貴族)で、いわば亡命政権の復活のような形になった。
モンゴル帝国が崩壊した後はウクライナの東部はモスクワの支配下にはいり、一方西部はポーランドやハプスブルグ家の支配に入って分断されてしまった。
そのため東部ではロシア語がそして西部はウクライナ語が主として話されている。

注)ロシア語とウクライナ語の相違は外から見るとあまり分からない。相互に意思疎通できる程度に似ている。

 ウクライナはソビエト時代は一つのまとまりのように見えたが、その実はロシアとヨーロッパがせめぎ合っていた場所で、それが分からなかったのは鉄のカーテンに仕切られていたからだ。
しかしウクライナが1991年に独立するとこのスラブとヨーロッパの問題が表面化してしまった。
当初ウクライナはヨーロッパになびいていたのだが、EU統合の実態が明確になるにつれ少しづつロシアに軸足を移してきており、現在のヤヌコビッチ大統領は完全にロシア派だ。

 現在のウクライナ問題は昨年11月にウクライナがEU参加の前提になる連合協定の署名を見送ったことが発端になっている。これはウクライナが西欧でなくロシアを選択したことを意味するのだが、おさまらないのは西部の親西欧派だ。
西部の人々は自らをヨーロッパ人と認識しており、一方ロシアは自分たちを植民地にした憎き相手だと思っている。

注1)ヤヌコビッチ政権がロシアに取り込まれていった経緯は以下参照。

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-88bf.html

注2)ソビエトに併合された後ウクライナは食物供給の植民地となり特に1932年ごろの大凶作で5百万〜6百万人が餓死している。

 一方東部は昔からロシアに組み込まれていたから、完全にロシア人になっておりロシアとの親和性が非常に強い。ロシアとの連携こそが自国経済の命綱だと認識しており、ヨーロッパに対して敵意を持っている。
だからもともとこの国がウクライナとして自立するには厳しい環境にあった。

 最も独立後経済が飛躍的に伸びて生活水準が向上していればウクライナ人としての自覚が芽生えただろうが実態はその逆で、かつてロシアの安価な燃料でかろうじて成り立っていた東部の工業地帯は競争力を失い、一方新たな産業は生まれていない。
こうした情勢下でウクライナが取りうる手段は結局二つしかない。
一つはEU に加入して出稼ぎ先を確保する道、もう一つはロシアに頼って安い天然ガスの輸入を図る道だ。

 ヤヌコビッチ政権は後者の選択をしようとしているが、2004年のオレンジ革命から2010年までは親西欧派が優勢でEUへの加盟を積極的に推し進めていた。

 現在ウクライナ情勢は極度に緊張しておりキエフ等に空挺部隊が派遣されたりして戒厳令下に置かれているような物々しさだ。
特に西部の都市部では軍の武器庫が破られ西欧派が武装し始めた(実際は西部の軍も協力している)。

 ロシア派と親西欧派の確執はほとんど修復不能の状態になっており、このまま経済情勢が回復しなければ、ウクライナの再分裂が行われる可能性がある。
アメリカも西欧もこの問題に深入りすることを避けており(渡航の制裁等の形式的制裁しかできていない)、一方ロシアは積極的にヤヌコビッチ政権を支援している。
第一次世界大戦前のスラブとヨーロッパの対立が100年を経て噴き出してきたという感じだ。

注)ウクライナの親西欧政権(2004〜2010年)とロシアとの確執は天然ガスの価格交渉として現れていた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-7697.html



 

 

 

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