(26.2.9) カンボジア経済の夜明け 日本との連携が未来を切り開く
外は大雪が降っている。千葉で10cm以上積もることはまれだが、今回は30cmを越えそうだ。テレビでは交通機関がマヒしていることを伝えており無理な外出を控えるように言っている。
仕方がないのでソチオリンピックの開会式をテレビで見たり、ビデオを眺めていたら取りだめていたビデオの中にNHKのアジアインサイト「紛糾するストライキ カンボジア」という番組があった。
「へー、なぜカンボジアでストライキが頻発するのだろうか??」とても不思議な気がした。
昨年あたりからストライキが頻発するようになり、特に12月に野党が呼びかけて10万人規模のストライキが発生していた。参加したほとんどの労働者は縫製工場の労働者だった。
カンボジアには現在9000社のアパレル工場があり、ほとんどが中国、韓国、シンガポールの資本で占められていて日本の工場はほとんどない。
労働条件はお世辞にもいいとは言えないが、それでも工場が全くなく働く場所のなかったカンボジア人にとってはありがたい場所と言えそうだ。
縫製工場と言えばバングラディッシュが有名だが、今カンボジアにはその低賃金を求めてかつては中国にあった工場が進出ラッシュしている。工場労働者の賃金は平均で1万円だそうだから、確かに中国の4分の1から5分の1の水準だ。
一方カンボジアには多くの小労働組合があって、この組合が互いに覇権を争うように工場争議に介入していた。
「なぜカンボジア人の賃金はこんなに低いのか?」とアジって労働争議を組織しており、いつまでも低賃金のままでいることはなさそうだ。
このカンボジアに中国は多額のインフラ投資を行いいわば中国の子分扱いにしているが、カンボジアが中国に接近しているのは隣国ベトナムをひどく嫌っているためである。
カンボジアとベトナムの互いの嫌悪感は日本と韓国のそれと似ていて第3国からは理解不能なところがそっくりだ。
私などはカンボジアというとポルポト政権が約200万人の大虐殺を行ったキリングワールドを思い出してしまう。1975年から約4年間にわたったポルポト政権は1000万人程度しかいない国民のうち200万人を虐殺したが、ほとんどが高等教育を受けた人ばかりだったのでカンボジアはアホばかりになってしまった。
なぜポルポト政権がこうした残虐行為をしたのかいまだに理解不能だが、毛沢東が仕掛けた文化大革命のカンボジア版だというのが一般的な理解だ。一方インテリや上流階層にベトナム系華僑が多かったことからベトナム人排斥運動の側面もあった。
それ以来先進国はカンボジアを無視するようになっていたので中国だけが支援国になり、結果的にカンボジアは中国のイエスマンになっていた。ところが昨年11月に安倍首相がプノンペンを訪れフンセン首相と会談し、特に医療方面での支援を約束したころからかなり様相が違ってきた。
同時に2000億円の円借款でプノンペン国際空港と市内を結ぶ高架鉄道と地下鉄の建設を約束したので、カンボジアは今までの中国シフトを微妙に修正し始めた。
「中国一辺倒では搾取されるだけだから日本との関係を強化しよう!!」
注)安倍首相のカンボジア・ラオス訪問の詳細記事は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-7263.html
カンボジアはまだ十分な電力が確保されていないので重工業の進出は難しく軽工業中心で、しかも中国や華僑資本がほとんどだ。しかし電力事情が改善していけば日本の資本の進出も可能になるだろう。
観光業を除けば今は縫製業ばかりで、あくどい中国資本がカンボジア人を搾取しているというのが実態だが、カンボジアも日本との連携で徐々に近代化が図られそうな雰囲気になってきた。
注)日本の会社は従業員を大事にするので中国資本のようなあくどさがない。
(別件)ちはら台マラソンのご案内
3月15日(土)に第1回市原ちはら台マラソンが行われます。
種目は10km、5km、2km、1kmです。
コースはすべて公道を使用して、白バイの先導もあります。
コースは以下のとおりです。
(10km)
http://latlonglab.yahoo.co.jp/
b0880
(5km)
http://latlonglab.yahoo.co.jp/
cf318
runnetの参加申し込み締め切りは 2月17日までです
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