評論 世界経済 バングラディシュ経済

(25.5.8) バングラディシュの縫製業の隆盛とその劣悪な環境 The poor environment and prosperity of garment industry in Bangladesh 

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 このところバングラディシュに関する話題がマスコミにしばしば登場している。
一つは縫製工場ビルの崩落に伴い600名以上の死者が出たこと、もう一つは首都ダッカでイスラム過激派の団体が、憲法改正イスラム教を絶対視して預言者を冒とくした場合は死刑にする文言)を要求して暴動になり、こちらも死者が17名に及んだとのニュースだ。

注)今回崩落した縫製工場はイギリス資本のプライマーク。あまりの劣悪な作業環境にイギリス国内でもプライマークに対する非難が出ている。

 バングラディシュは日本人にとってはほとんどなじみのない国だが、人口は1億6千万人、国土は日本の4割程度だから、イメージは人があふれている感じだ(平地の人口密度は世界最大規模)。
また国民一人当たりの所得(名目GDP)は2012年で817ドルだから日本の57分の1であり、世界185国中160位だからとてつもなく貧しい感じがする。

注)バングラディシュよりさらに国民所得が低い国にネパールがあり、私はネパールの山村を訪ねたたことがあるので生活水準のイメージがわく。ほとんど明治期の日本というイメージ。

 しかしこの国は今世界中から注目されており、特に縫製産業は世界の中心になってきた。
もともとは中国が縫製産業のメッカだったが賃金上昇に中国にある企業が悲鳴を上げ、倒産したり工場をたたんではここバングラディシュに工場を移設した。
何しろ賃金が中国の4分の1だから、いくら中国で頑張っても中国製品に競争力はない。

注)縫製業の賃金の低い順はミャンマー、カンボジア、バングラディシュの順でこの3国がこれからの縫製業の中心になる。バングラディシュの輸出の約8割が繊維製品。

 しかし問題は労働環境が劣悪なことで、今回崩落した8階建てのビルには約3000名の縫子がいたが、そのうち2割ががれきの下敷きになって死亡した。日本の女工哀史さながらだ。
原因は停電があってビルに設置されていた自家発電機4台が一斉に稼働し、ミシンが動き出したのだが、自家発電機とミシンの振動が共鳴してビルを崩壊させたという。

 ダッカにはこうした古いビル(たいてい増築がされている)がいくらもあり、そこがほとんど縫製工場になっているので、こうした事故は突発的なものとは言えない(過去に何回も事故が起きている)。
もちろん経済特区もあるのだが、そうした場所はインフラ投資に金がかかりまた工場を新たに建設しなければならないので、それよりは手っ取り早く古いビルを改装して工場にしてしまっているのが実情だ。

 あまりに劣悪な環境での労働にさすがに国民が怒った。バングラディシュの国民の9割はイスラム教徒だが、その過激派の団体が労働条件の改善と、イスラム宗教国家の建設を目指してデモをはじめ、それが暴動になってしまった。
労働条件の改善はよく理解できるのだが、イスラム宗教国家建設については何か唐突な感じがする。
この機会をとらえて宗教国家の樹立を図ろうと立ち上がったというところだが、バングラディシュは穏健派イスラム国家で民主選挙も行われているので、「預言者に対する冒涜は死刑」などという極端な政策はとてもとれない。

 バングラディシュはとても親日的な国(日本は世界中から最も愛されている国で、中国と韓国を除けばほとんどの国民が親近感を持ってくれる)で、経済成長も毎年6%前後で推移し、外国からの投資も縫製業を中心に順調に伸びているから、イランのような宗教国家になるつもりはない。

 今回の縫製工場の事故を受け、劣悪な環境下での労働は見直しをするだろうが、それでもバングラディシュが世界の縫製工場として今後とも成長を続けると思われる。

注)日本のユニクロもバングラディシュに工場を持っているが、プライマークと異なりユニクロはグラミンバンクと共同でソーシャルビジネスに乗り出して、貧しい人々の生活向上を目指している。
詳細は以下の通り。

http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/22715.html

(問) 日本は世界中(中国と韓国を除く)から愛される国家ですが、その理由はなぜだと思われますか?

The poor environment and prosperity of garment industry in Bangladesh


Discussion of Bangladesh have appeared frequently in the media recently.
One is that this dead of more than 600 people came out due to the collapse of the garment factory building. Organization of Islamic extremists, was riot by requiring (wording to be put to death if you blaspheme prophet with absolute view of the Islam) constitutional reform in the capital Dhaka next news. This is also a news dead and lasted 17 people.

Bangladesh is a country unfamiliar for most Japanese, but the population is 160 million people, land is about 40% of the area of ​​Japan. Image (the world's largest population density of level ground) I feel that people are everywhere.
In addition, it is one of the 57 of Japanese income per capita (nominal GDP) because it is $ 817 in 2012.
Bangladesh is incredibly poor because it is 160th in the world 185 countries.

However, this country has been attracting attention from all over the world now, the garment industry has become the center of the world in particular.
China was the Mecca of the garment industry originally. However, wage increases, companies located in China screamed in China. And factory in China to bankruptcy, entrepreneurship was moved a factory in Bangladesh here.
Wages of workers in Bangladesh is the one-quarter of China anyway. Not the competitiveness of Chinese products.

But problem is that working environment is poor. There were workers of about 3,000 in the 8-floor building that collapsed this time. 20% of the workers died to become trapped under the rubble.
The cause, four-house generator, which has been installed in the building because of the power failure running simultaneously. Sewing machine factory began to move at the same time. And that was the collapse of building vibration of the sewing machine and self-generator and resonance.

For labor in poor conditions, people got angry. 90% of the people of Bangladesh is a Muslim. Including demonstration extremist organization of which to aim the improvement of working conditions, the construction of the Islamic religious state, it has become a riot.
I can be well understood by the improvement of working conditions, but can not understand the Islamic religious state construction.

Extremists stood up to capture this opportunity, and the aim of the establishment of religious state. But Bangladesh is a moderate Islamic state, democratic elections have been made. This country can not take very extreme policy of such "death penalty for blasphemy prophet".

Bangladesh is a country with very pro-Japanese. Economic growth in Bangladesh has remained at around 6% annually. Foreign investment is also growing steadily around the sewing industry. So I think that crack is not going to become a religious state like Iran.

In response to the accident of this garment factory, work in poor environments would do the review. I suspect that Bangladesh will continue to grow in the future as a garment factory in the world.

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