(1.6.21) 韓国文大統領の白日夢
競争相手の企業の社長が無能で愚かな場合の当方の戦略はどうしたらよいだろうか。最善の戦略は無能な社長の任期をできる限り長引かせることである。その間競争企業の業績は加速度的に悪化し、最後は倒産に至るがそうなるまでこの無能な社長が権力者であるかとは幸い以外のなにものでもない。
隣の韓国の文大統領のことである。
文氏は社会主義者として最低賃金を日本以上にすることを目標に引き上げを図り、さらに勤務時間を短縮し年金も増額するなど弱者にやさしい政策を次々に打ち出したが、その結果は当初想定とは異なり惨憺たるものになっている。
最大の誤算は最低賃金の引き上げで、これに耐えうる中小企業がなくなってしまった。「もうこれでは商売はやっていけませんわ」とばかり廃業に次ぐ廃業で、最低賃金を支払ってくれる企業がなくなってきた。
しかし文大統領はいたって意気軒昂で「これで庶民の懐は豊かになり国内消費が上向くのは確実だ」とさらに世界最高水準をめざして最低賃金の引き上げを行おうとしている。
「支払う企業がなくても最低賃金の金額が日本以上であることが大事なのだ。これで憎き日本を凌駕できる」
経常収支がこの4月にマイナスになり、貿易収支は6か月連続で赤字になっても、「それは一時的なもので、統計の解釈も間違っている」といって無視するし、第一四半期のGDPが0.3%のマイナスになっても、「日本よりまともじゃないの」などと勝手な自己解釈するし、若者の失業率が実質25%になっても、「それ日本の数字じゃないの!!」などといってとぼけるし、完全に裸の大様になっているが、文大統領の取り巻きは完全なイエスマンばかりだから「統計数字の解釈はいたって順調です」などといい加減なごますりに終始している。
徴用工や従軍慰安婦問題で、日本バッシングさえしていれば支持率は最低でも40%程度は維持できるので、「なんでもいいから日本をたたけ。レーダー照射も好きなだけ行え。大統領府はすべて日本のせいにしてやるから安心しろ!!」などといたって強気だ。
しかしそうした裸の王様は韓国内だけで有効で、世界の指導者からは完全に馬鹿にされ無視されている。
文大統領が北朝鮮への制裁解除を訴えにワシントンもうでをしたときは、トランプ大統領はたった2分の会見しか許さなかった。
トランプ大統領としては「馬鹿はあいてにできない」ということだし、今回のG20では安倍首相は会談要請を拒否した。
さらに北朝鮮は文大統領のラブコールを無視するし、習近平氏からは「中国かアメリカかどちらにつくつもりだ」と踏み絵を迫られるし、プーチン大統領からも「文は単なるあほだ」と無視されるし、世界の鼻つまみ者だが日本の鳩山前総理と同様に世界の空気を全く読めないから、韓国経済と政治は完全な漂流状態になっている。
それでも韓国には社会主義政権を支える40%程度の支持があり、日本でいえば安保騒動のころの状況と同じだから自分を客観視できない。
「この世をば我が世とぞおもう望月の・・・・・」などと側近とばかり酒宴をはって日本バッシングだけが憂さ晴らしになっていて、最近は酒乱になってきた。
韓国経済は凋落の一途で自慢のサムスンはソニーそっくりとなり、現代自動車は世界中で売れなくなっても文大統領は相変わらず白日夢をみて「俺は社会主義者として国民の信頼を得ている」などと反省することをしない。
だからいつまでも大統領にとどまってくれるのが日本にとって幸いなのだ。
最近のコメント