個人生活 日本人論

(28.3.4) 日下公人 「こうして2016年、日本の時代が本格的に始まった」

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 私は最近本を読んだら必ずコメントを書くことにしている。読んでそのままでは頭に記憶できないためだが、今は本を読むことが新たな知見を得るためで単なる楽しみの読書でないからだ。
かつては目も丈夫で頭の回転も速かったからいくらでも本を読めたが、最近は目がしょぼしょぼして読書が苦痛になっているし、自分では気が付かなかったが読む速度が非常に遅くなっている。
このことに気が付いたのは私が中学生の受験指導をしているからで、受験生は私の約二倍の速さで問題を読んでいく。
そうか昔は私もたぶんこんなに早く読んでいたんだな・・・・・・・・・」驚くほどだ。

 最近読んだ本は、日下公人氏の「こうして2016年、日本の時代が本格的に始まった」という本だ。
日下公人氏は日本の論壇の中で際立って楽観主義の人で、日本の論壇が一般的に超悲観で「日本国債は暴落する」とか「日本国崩壊」「アホニミクス」などといっている中で、日本人と日本の将来にもっともバラ色の未来を予見している人だ。

 この本も題名から分かるように21世紀は日本人と日本の世紀で世界中が日本の真似をし、アメリカも中国も日本文化にひれ伏す世紀だという。ただしその意味は日本がヘゲモニー国家になることではなく文化によって影響を与えるという意味だ。
具体的章項目を見ればそれははっきりと分かるだろう。

・ 2016年「日本の時代」が始まった。
・ 日本が目覚め、アメリカ、中国が報いを受ける。
・ 腹黒いアメリカとどう付き合えばいいか。
・ なぜ、日本はこれほどすばらしいのか。
・ なぜ日本はアジア諸国から尊敬されているのか。
・ 「日本的」であることがそのまま世界戦略になる。
・ 品のある日本の「文化」が世界を幸せにする。


 私は日下氏ほど楽観論者ではないが、日本人と日本の将来に対しては期待している。
日本と日本人の悪口さえ言っていれば評論家だとかメディアだと思っている人には敵意を持つ方だからかなり日下氏に近い
日下氏はこの本のなかで「グローバリズム」にかわって21世紀は「ローカリズム」の世紀になると再三にわたって指摘しているが、これは私が前に記した「21世紀は新しい中世になる」という主張と内容はほとんど同じだ。

注)21世紀が新しい中世になるという主張は以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/pppp-2.html

 20世紀はグローバリズムの世紀で実際はアメリカ方式を全世界が採用した世紀だったが、アメリカの威信がすっかり衰え、次期大統領がトランプ氏かクリントン氏になれば確実にアメリカは内側にこもってしまうだろう。
世界のことなど知らない。アメリカが直接に脅威を受けなければ他国まで軍隊を出張って行くことはしない。戦争したかったら勝手にやってればいい

 世界各国は段々と内にこもって外国貿易は徐々に縮小し、外国旅行者も同様に少なくなり、またどこもかしこも人口が減少しているからもはや国のGDPを増えない。
それでも一人当たりのGDPに変化がなければ生活は維持できるのでそれで良しとする時代になるだろう。
日本はかつて江戸時代という鎖国体制を経験しているからかなりやすやすとこの状況に適用し、そして幸せに暮らしているのを見て世界中が日本の姿を見習うという時代になるだろう。

 

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(25.1.1) なぜ日本人は世界から尊敬されるのか? 

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(トシムネさん撮影 千葉外房の初日の出

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。又このブログを読んでいただき感謝いたします。



 今とても不思議な本を読んでいる。
台湾の黄文雄こうぶんゆう)氏が著わした「日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか」と言う本で、その中の一節が私の目を引いた。

 今から約200年前、ロシアの海軍士官で日本に2年間幽閉されていたワシーリー・ゴローニンの「日本俘虜実記」の中に書かれていた言葉だ。
ゴローニンはロシア政府の命令で世界一周航海をしていたが、その途中南千島列島の測量を行っていた(これは領土を画定するための準備作業)。
そのおり水と食料補給のため国後島に上陸したが、そこを守っていた幕府の役人に捕らえられ、函館松前に2年間抑留されている。

注)当時国後・択捉島は日本の交易船が常時往来し幕府の役人が常駐していた。このことからも国後・択捉が日本固有の領土であることが分かる。

 当初ゴローニンは東洋の野蛮人に捕らえられ、首をとられてさらし者にされると恐れたが、実際にゴローニンが抑留期間中あった日本人はその反対の性格だったのにひどく驚いていいる。そして帰国後以下のような「日本俘虜記」を記載した。

もしこの人口多く聡明で抜け目のない、模倣の上手な、思慮深く勤勉でどんなことでも出来る国民の上に、わがピョートル大帝ほどの偉大な王者が君臨すれば、日本が内蔵している能力と財宝によって、その王者が多年を要せずして、日本を全東洋に君臨する国家に仕上げるであろう

 どうだろうか。ゴローニンは江戸末期の日本人を評して上記の感想を述べたのだが、日本人の性格を実に見事に把握している。
当時の日本の学問レベル寺子屋制度もあって世界屈指だったし、模倣が上手なのは明治維新後の殖産興業時代に西洋の技術を難なく咀嚼したことからも分かる。

注)おそらくゴローニンが披瀝したロシアの先端技術を当時の日本人が興味を持って模倣したのだろう。

 思慮深く勤勉なのは今も同じだが、日本はロシアのような権力の独占がないからピョートル大帝は現れなかったものの、日本が戦前戦後をとおして東洋の王者になったことは確かだ。
戦前は軍事国家として中国を圧倒したし、戦後は最近まで世界第2位の経済大国だった。

 ゴローニンはロシア政府から世界一周の艦長を命じられるほどの人物で、最後は海軍中将になっているから当時のロシア社会でのインテリと言える。
そのゴローニンが世界一周の途中見た江戸期の日本人が現在の日本人と瓜二つなのは驚くほどだ。

 さらにゴローニンは「日本人や中国人がヨーロッパ人に変身して、今日明日のうちに危険な存在になると主張するつもりはない。しかしそんなことは絶対にありえないとはいいきれない。遅かれ早かれそういった日が来ることだろう」と述べている。

 21世紀の現在はゴローニンが予言したとおりの世界になっている。恐るべき慧眼と言うべきだろう。
なおゴローニンは2年間抑留された後、幕府の政商高田屋嘉兵衛(司馬遼太郎の「菜の花の沖」の主人公との捕虜交換でロシアに帰国した。
そしてロシア政府の命令で「日本俘虜実記」を著わし、当時のヨーロッパ社会(ロシアもヨーロッパ)に大きな影響を与えた。

注)西欧諸国やアメリカが日本を中国のような植民地にしようとしなかったのは、ゴローニンの書物を読んで日本手ごわしと思ったことが一つの要因になっている。

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