評論 日本の経済 ソフトバンク

(28.12.9) 孫正義氏の華麗なる外交  トランプ大統領の友になる!!

221223_003

  いやはや全く驚いてしまった。テレビを見ていたらソフトバンクの孫正義社長トランプ次期大統領に肩を抱かれて「マサは実にいいやつだ」などと言われていたからだ。
孫氏がサウジアラビアのムハンマド副皇太子と組んで1000億ドル約11兆円)のファンドを設立したことは知っていたが、その半分の500億ドルをアメリカに投資をすると直接トランプ氏に伝えに行ったのだ。

 トランプ氏は何より金が好きだし、アメリカにいいことはすべて善で、さらに相手がどのような人物であっても「肩書が合わない」などと言わないからすぐに孫氏と仲良くなった。
孫氏は「人たらし」といわれているほどの人で、人の懐に飛び込んでどんな人でも孫氏を好きにさせてしまうというが、トランプ氏までたらしこむとは思わなかった。

 孫氏の意図は買収した携帯電話会社で全米4位のスプリントベライゾンAT&Tと並ぶ会社にすることだが、そのためにはスプリントと同規模の全米3位のTモバイルをどうしても買収しなければならない。
日本でいえばドコモとauとソフトバンクというような関係にしたいのだが、アメリカの当局がどうしてもTモバイルの買収を許さなかった。
孫氏はどうやら500億ドルを土産にTモバイルの買収の許可を得に行ったのだろう。

 これだけでも驚きだがさらに驚くべきことは、このアメリカへの投資には台湾のフォックスコンも参加すると孫氏がアピールしていたことだ。フォックスコンとはシャープを買収した鴻海のことである。
孫氏の世界情勢を見る目と「ひとたらし」には目を見張るものがある。
トランプ氏が大統領になれば保護主義を推進して、アメリカ企業が海外で委託生産させている商品のアメリカへの逆輸入に対し高率関税をかけることはまず間違いない。
具体的には鴻海が中国本土で生産しているアップルのアイフォーンなどはすぐにやり玉に挙げられそうだ。
そうなると鴻海は中国で生産する意味を失い生産基盤を失うことになる。その前にアメリカに工場を建設してアメリカの国内企業になるということのようだが、孫氏はそう鴻海の郭台銘会長を説得したのだろう。

 まことに驚くべき慧眼の持ち主だ。アメリカが保護主義国になる直前にトランプのアメリカに飛び込んだ。
アメリカがたとえ保護主義国になっても孫氏はただでは起きないということのようで、世界の主要な要人を説得して資金を出させる腕は孫氏を凌駕する人はいない。サウジアラビアの副皇太子は次期のサウジアラビア国王だし、郭台銘会長OEM委託生産)の雄だ。こうした人たちが孫氏と共同でファンドを立ち上げているのだから中国のAIIBアジアインフラ投資銀行)などすっかりかすんでしまう。

 21世紀に入り世界は様変わりになりつつある。アメリカが世界の警察官を降りてアメリカ第一主義をとれば世界の貿易は激減する。特に自由貿易が終わればアメリカへの輸出で経済成長を図ってきた中国などは真っ先に影響を受ける。
各国は自国の国内市場だけが残された市場になるから、国内市場が世界最大のアメリカは屁とも思わないが輸出がGDPのほぼ半分を占める韓国などは完全に息を止められる。

 こうした激動期に孫氏はその臭覚で実に見事な転身を図っている。世界屈指の外交上手でこれに匹敵する能力を持っている要人は、あとは安倍首相しかいない。

 




 

| | コメント (0)

(24.10.13) がんばれ ソフトバンク孫社長 「今M&Aをしないで一体いつするのだ!!」

21_881 

 やはり日本の企業家の中で最もアグレッシブな企業家だとつくづく思ってしまった。
ソフトバンク孫正義氏のことである。
新聞報道によるとソフトバンクはアメリカ3位の携帯大手スプリント・ネクステルT・O・B(株式公開買付)で買収する検討に入ったと言う。
スプリント・ネクステルの株式の時価総額は1兆2000億程度だが、このニュースが発表されるとスプリントの株価は約14%値上がりした。

 ソフトバンクスプリントの株式の3分の2の取得を目指し、買付に要する金額は1兆円を越えると思われている。
スプリントはアメリカ第3位の携帯事業会社だがアメリカではAT&Tベライゾンの二強が圧倒的なシェア(3分の2)を持っていて、スプリントのシェアは約2割程度だ。
アメリカの自動車メーカーで言えばクライスラーのような立場で赤字に苦しみ常に買収の噂が絶えることがなかった会社である。

 孫氏は実にアグレッシブだ。過去に英ボーダフォンの日本事業を約2兆円で買収して携帯事業分野に進出したときも驚いたが、つい先日もイー・アクセスを買収したばかりだ。
それなのに今度はアメリカの携帯会社の買収かい!!!!良く金が続くものだ・・・・・・・

 スプリントのT・O・Bはスプリントの株価が上昇するとそれに合わせて投入する資金も多額になる。市場では「スプリントの株は買いだ」とはしゃぎだしたので必要金額は1兆円をはるかに越え2兆円近くになるかもしれない。

注)T・O・Bでは通常株価をかなり上回る金額で購入金額を決定する。したがって株式を持っているだけでも利益が期待できるがさらに株価を上げておけば更なる利益が期待できる。

 ソフトバンクは金融機関からの融資を期待していてみずほ等3メガバンクは1兆5千億円程度の融資に応じると言う。
日本の金融機関は日銀の金融緩和でジャブジャブの資金を持っているが、融資先に苦慮していたので渡りに舟というところだろう。
また孫氏が強気になったのはソフトバンクの有利子負債が一時の2兆円から5500億円まで圧縮されたことが大きい。
二兆円が何だ。俺の経営手腕ですぐに返済してやる
最も市場は懐疑的でソフトバンクの株価は12日17%も下がってしまった。
孫さん、危ないんじゃないかい・・・・」と言うところだ。

 だが客観的に見ればソフトバンクのスプリント買収は時宜を得ている。
何しろリーマンショック前120円前後だったドルが80円前後と3分の2に減価しているのだから、円さえあれば何でも買えるという状況だ。

 日本の伝統的な大手企業はこうしたときでも石橋をたたいて渡ろうとするが、孫氏は即決即断のワンマン経営者だ。
一般に日本人はワンマンを否定的な意味で使うが日本企業が束になっても勝てないサムスン李会長に対抗するためには、李会長に負けない即決即断が必要だ。

 日本で現在そうした決断力を持っている経営者は孫氏とユニクロの柳井氏しかいない。
歴史的円高の時代、物を売るのではなく外国企業を買収するのがもっとも合理的な選択であることを孫氏が教えてくれている。
日本企業の新しいスタイルとして私は孫氏を応援している。

過去にソフトバンクに関して書いた記事は以下のとおり。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/2278-sim.html

| | コメント (0)

その他のカテゴリー

NHK NHK特集 超常現象 | NHK クローズアップ現代 | NHK コズミックフロント | NHK BS世界のドキュメンタリー | NHK ミクロの大冒険 | NHK NHK特集 | NHK NHK特集 ヒューマン | NHK NHK特集 病の起源 | NHK ためしてガッテン | NHK ためしてガッテン 老化予防法関連 | NHK ためしてガッテン 認知症関連 | NHK ハイビジョン特集 | NHK プロジェクトWISDOM | NHK ワールド・ウェーブ | システム facebook | システム Twitter | システム You-Tube | システム ウィニー | システム グリーティングカード | システム サイバー戦争 | システム スマートフォン・タブレット KDP | システム スマートフォン・タブレット・テレビ | システム ネット社会 | システム ブログ ココログ | シナリオ ぼくが生きた時 | シナリオ ハバロフスク | シナリオ 友よ風に向かって走れ | シナリオ 忠助 | シナリオ 桃ノ木栗の木左遷の木 | スポーツ サッカー | スポーツ リオオリンピック | スポーツ ロンドンオリンピック | スポーツ 大相撲 | スポーツ 東京オリンピック | スポーツ 野球 | ボランティア おゆみ野の森 | ボランティア おゆみ野の森 活動の交流 | ボランティア おゆみ野クリーンクラブ | ボランティア 地域活動 円卓会議 | ボランティア 教育指導 数学・理科・英語 | マラソン | マラソン ちはら台走友会  | マラソン ちはら台走友会 登山 | マラソン ウルトラマラソン | マラソン ハーフマラソン開催 | マラソン 四季の道駅伝 | リメイク版 夏休みシリーズ 23年 | リメイク版 夏休みシリーズ 24年 | リメイク版 夏休みシリーズ 25年 | リメイク版 夏休みシリーズ 26年 | リメイク版 夏休みシリーズ 27年 | 事件 中学生誘拐事件 | 個人生活 ヨガ | 個人生活 同窓会 | 個人生活 失敗記 | 個人生活 学校 | 個人生活 家族 | 個人生活 山崎書店 | 個人生活 散策 | 個人生活 数学 | 個人生活 文学入門 | 個人生活 日本人論 | 個人生活 映画 | 個人生活 映画鑑賞 | 個人生活 樹木剪定問題 | 個人生活 歩く会 | 個人生活 水泳 | 個人生活 演歌 | 個人生活 登山 | 個人生活 私の人生観 | 個人生活 自転車 | 個人生活 陸ガメ | 健康 | 健康 坐骨神経痛 | 健康 眼病 | 健康 精神性胃炎 | 健康 老化対策 | 健康 難聴 | 旅行 サンチャゴ巡礼 | 旅行 ネパール | 旅行 ロドリゴとイェティ | 旅行 勝浦ビッグ雛祭り | 旅行 北アルプス縦断 | 旅行 自転車周遊記 | 旅行 蝦夷地周遊記 | 歴史 ローマ史 | 歴史 世界史 | 歴史 中国史 | 歴史 日本史 | 歴史 郷土史 | 災害 東日本大震災 | 災害 東日本大震災 メガクエイクⅢ | 災害 東日本大震災 地震保険 | 災害 東日本大震災 心に与える影響 | 災害 東日本大震災 政治 | 災害 東日本大震災 東電の経営問題 | 災害 東日本大震災 汚染水問題 | 災害 東日本大震災 経済 | 災害 熊本大地震 | 評論 世界 国連 | 評論 世界 地球温暖化 | 評論 世界 文明論 | 評論 世界 水資源問題 | 評論 世界 科学 | 評論 世界 自然保護 | 評論 世界政治 | 評論 世界経済 | 評論 世界経済 アフリカ経済 | 評論 世界経済 アメリカ経済 | 評論 世界経済 アメリカ経済 アフガン戦争 | 評論 世界経済 アメリカ経済 シェールガス・シェールオイル | 評論 世界経済 アメリカ経済 社会問題 | 評論 世界経済 イギリス経済 | 評論 世界経済 イタリア経済 | 評論 世界経済 インドネシア経済 | 評論 世界経済 インド経済 | 評論 世界経済 ウクライナ経済 | 評論 世界経済 オーストラリア経済 | 評論 世界経済 カナダ経済 | 評論 世界経済 カンボジア経済 | 評論 世界経済 ギリシャ経済 | 評論 世界経済 サウジアラビア経済 | 評論 世界経済 シンガポール経済 | 評論 世界経済 スペイン経済 | 評論 世界経済 タイの政治・経済 | 評論 世界経済 トランプ現象 | 評論 世界経済 トルコ経済 | 評論 世界経済 ドイツ経済 | 評論 世界経済 ネパール経済 | 評論 世界経済 バングラディシュ経済 | 評論 世界経済 フィリピン経済 | 評論 世界経済 フランス経済 | 評論 世界経済 ブラジル経済 | 評論 世界経済 ベトナム経済 | 評論 世界経済 ポルトガル経済 | 評論 世界経済 ミャンマー経済 | 評論 世界経済 ヨーロッパ経済 | 評論 世界経済 ロシア経済 | 評論 世界経済 ロシア経済 プーチン | 評論 世界経済 中国経済 | 評論 世界経済 中国経済 不動産投資・統計 | 評論 世界経済 中国経済 政治情勢 | 評論 世界経済 中国経済 社会問題 | 評論 世界経済 中国経済 社会問題 尖閣諸島 | 評論 世界経済 中国経済 鉄道建設 | 評論 世界経済 北朝鮮経済 | 評論 世界経済 北朝鮮経済 政治情勢 | 評論 世界経済 台湾経済 | 評論 世界経済 外国為替・金 | 評論 世界経済 石油問題 | 評論 世界経済 石油問題 イラン関連 | 評論 世界経済 経済成長 | 評論 世界経済 金融問題 | 評論 世界経済 韓国経済 | 評論 世界経済 韓国経済 社会問題 | 評論 世界経済 韓国経済 竹島・従軍慰安婦 | 評論 世界経済 食糧問題 | 評論 中東・アフリカ アラブの春 | 評論 中東・アフリカ アラブの春 エジプト | 評論 中東・アフリカ アラブの春 シリア | 評論 日本の政治  八ツ場ダム | 評論 日本の政治 ノーベル賞 | 評論 日本の政治 人口問題 | 評論 日本の政治 公共事業 | 評論 日本の政治 内部告発者保護法 | 評論 日本の政治 医療行政 | 評論 日本の政治 危機管理 | 評論 日本の政治 原子力行政 | 評論 日本の政治 地方政治 | 評論 日本の政治 地方政治 大阪 | 評論 日本の政治 地方政治 東京 | 評論 日本の政治 大学入試改革 | 評論 日本の政治 天皇制 | 評論 日本の政治 学校問題・子育て | 評論 日本の政治 安倍内閣 | 評論 日本の政治 安倍内閣 TPP交渉 | 評論 日本の政治 安倍内閣 外交政策 | 評論 日本の政治 小池都知事 | 評論 日本の政治 小沢裁判 | 評論 日本の政治 年金制度 | 評論 日本の政治 教育問題 | 評論 日本の政治 新聞報道 | 評論 日本の政治 普天間基地 | 評論 日本の政治 東京オリンピック | 評論 日本の政治 生活保護政策 | 評論 日本の政治 石原都知事 | 評論 日本の政治 確定申告 | 評論 日本の政治 航空行政 | 評論 日本の政治 菅内閣 | 評論 日本の政治 著作権法 | 評論 日本の政治 観光行政 | 評論 日本の政治 警察機構 | 評論 日本の政治 農業政策 | 評論 日本の政治 選挙制度 | 評論 日本の政治 野田内閣 | 評論 日本の政治 陸山会事件 | 評論 日本の政治 領土問題 | 評論 日本の政治 食糧問題 | 評論 日本の政治 24年度衆議院選挙 | 評論 日本の政治・経済 | 評論 日本の政治・経済 将来像 | 評論 日本の政治・経済 歴史 | 評論 日本の政治・経済 高速鉄道 | 評論 日本の経済 AIJ、MRI詐欺事件 | 評論 日本の経済 JRの経営 | 評論 日本の経済 アクリフーズ | 評論 日本の経済 イオン | 評論 日本の経済 エルピーダメモリ | 評論 日本の経済 オリンパス | 評論 日本の経済 シャープの経営問題 | 評論 日本の経済 ソニー | 評論 日本の経済 ソフトバンク | 評論 日本の経済 トヨタ自動車 | 評論 日本の経済 マクドナルド | 評論 日本の経済 不動産価格 | 評論 日本の経済 医療分野 iPS細胞、STAP細胞 | 評論 日本の経済 外食産業 | 評論 日本の経済 宇宙ビジネス | 評論 日本の経済 安倍内閣 経済政策 | 評論 日本の経済 安倍内閣 金融政策 | 評論 日本の経済 家電業界 | 評論 日本の経済 就職問題 | 評論 日本の経済 日本再生 | 評論 日本の経済 日立製作所 | 評論 日本の経済 旭化成建材 | 評論 日本の経済 東芝の会計処理 | 評論 日本の経済 海運業界・造船業界 | 評論 日本の経済 為替相場 | 評論 日本の経済 経済成長 | 評論 日本の経済 経済成長 医療分野 | 評論 日本の経済 経済成長 観光産業 | 評論 日本の経済 経済成長 GDPの計測 | 評論 日本の経済 総合商社 伊藤忠商事 住友商事 | 評論 日本の経済 自動車産業 | 評論 日本の経済 航空機産業 | 評論 日本の経済 証券市場 | 評論 日本の経済 詐欺 | 評論 日本の経済 財政金融政策 | 評論 日本の経済 野村証券 | 評論 日本の経済 金融機関 | 評論 日本の経済 金融機関のシステム障害