ボランティア 教育指導 数学・理科・英語

(2.7.9) 今日も子供とともに学んでいる。

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 私は今家で高校生2名の受験の指導をしている。教える科目は基本何でも教えてしまうのだが、今は国語の指導が中心になっている。指導といっても過去の試験問題(センター試験問題)を中心に解いてもらっているのだが、国語の問題は本年度から共通試験と名称がかわり、試験内容も当初は記載式問題が出されることになっていた。
それがあれやこれやの紆余曲折があって、結局はいままで通りのマークシート方式になり、出される問題も論文、小説、古文、漢文と従来とさほど変わらない構成になっている。

 私が指導している一人は国語が飛び切りよくできる。私は指導する立場だから事前に過去問を解いておくのだが、私がうんうんうなってその結果間違えたような設問をらくらくとこなしてしまうのだから驚きだ。
この子の頭の構造はどうなっているのだろうか」まじまじと見てしまう。
しばらく前までは「自分は指導者なのだから生徒よりできなければならない」などと肩ひじを張っていたが、よく考えてみればコーチが現役選手よりよくできたところで何の意味もない。それなら自分が受験すればいいので、コーチの役割は生徒が目標の大学を突破できるほどの実力をつけさせることで、自分がいくら国語の点数が高くても意味はない。

 そう思うようになってから、国語の過去問を解くのも何か楽しい一種の芸事のようになってきた。
特に小説の問題を読むのは楽しい。自分が従来知らなかった作者の作品を読むことが多いが、問題文はかなり長く芥川龍之介の短編程度の長さはある。小説は基本登場人物の心を読めばよいのだからそれほど難しくないが、問題の作成者はわざと生徒が間違うような設問を用意しトリックに引っかかるように回答の選択をさせる。
95%は正しく後の5%にそっと小説の内容には書かれていないことを忍ばせるのだが、それに多くの生徒が引っかかる。
やれやれ、こんなひどい回答を選択させるなどかわいそうに・・・・・・
自分は楽しんで読んでいるだけだから、その楽しい小説をナイフで切り刻むような回答を求めることがあるのには閉口する。

 しかし論文や小説は所詮現代文だからそれなりに理解できるのだが、古文の擬古文には閉口する。擬古文とは平安時代に書かれた物語ではなくて、鎌倉時代以降に平安朝の古文の形式で書かれた疑似源氏物語である。

すじがきは常に決まっていて源氏物語の光源氏や桐壺の更衣とほとんどそっくりの人物が登場し、二人の間に生まれた子供が天皇の子供(天皇は自分の子供と思っている)として育てられ、そのことに二人は惑い苦しむような内容で、どれもこれもいたって陳腐だ。


 先日読んだのは室町時代に書かれた「夢の通い路物語」という擬古文でいつもの不義密通物語だから、読んでいるほうが嫌になる。
鎌倉時代以降は平家物語といった軍記ものや方丈記といった一種のレポルタージュがあって、当時の口語で書かれているのでいたってわかりやすいのだが、擬古文はわかりずらいことこの上ない。
それでもこうした源氏物語の亜種が成立していたのだから、こうしたものを読む一定の読者はいたということだろう。

 古文を読んでいていつも思うのは鎌倉時代以降とそれ以前の平安時代には文化的にほとんど異質と言っていい断層があるのだが、平安時代の貴族の心情を理解するのは外国人を理解するのと同じくらい難しい。一方鎌倉以降は武士の時代になり何事も実事求是の精神が旺盛になるので現代人に急速に近づいてきた感じがする。
全く、平安文学というのは好きになれんな!!」ぶつぶつ。

 しかしこうして古文や小説が読めるのも生徒を指導しているからで、教えることは学ぶことだといわれていることが実感としてよくわかる。


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(2.6.30) ボランティア教師奮闘記  倫理とは何か

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  私は若干軽率なところがあって、頼まれれば嫌といえない性質が自分を追い込んでしまうところがある。
現在2名の高校三年生に勉強の指導をしているが、うち一名が国公立大学を受験するため、社会科系の学科を共通試験で二科目受験しなければならない。
先生、私は日本史と倫理・政治・経済で受験することにしましたが、倫理については何も勉強してません。教えてくれますか」と頼まれた。

 私が倫理の勉強をしたのは今から60年ほど前だから、当然何の記憶も残っていない。しかし今は予備校の講師が作成する恐ろしくわかりやすい参考書が出回っているので、それを読めば遠い昔を思い出すだろうと思った。
いいよ、教えましょう」いつもの安請け合いをしてしまった。
しかしそれからが大変で参考書を購入してほぼ1か月間の集中トレを行って、何とか教えられるレベルまで到達した時は心底ほっとした。

 倫理の勉強をしながら昔の高校生時代を思い出してしまった。
先生、倫理と哲学は異なっているのでしょうか、それとも同じでしょうか」倫理の授業の最初に私が質問した問である。
その時、教師が何と答えたか記憶にないが、さぞや回答に困ったことだろう。いまだに倫理と哲学の相違について私にはわからず、とりあえず同じものだろうと割り切っている。

 私が倫理という科目を学んで一番驚いたのは思想にはマルキシズムだけでなく、その他に実存主義やプラグマティズムといった思想があるということだった。当時は左翼全盛時代で教師の多くが左翼の支持者であり、左翼でない者は人でないというような雰囲気があり、思想もマルキシズム一色だったから実存主義なる言葉には衝撃的だった。
しかしこの実存主義とは一体何なんだキルケゴールニーチェが言う実存は何度聞いても本を読んでも理解できなかった。
キルケゴールが一人の人間(実存)として神と一対一に対応するといわれても、ニーチェが「神が死んだ」といったといわれてもさっぱりだった。

 私は当時は全く知らなかったが、思想も歴史の一側面であり歴史の流れを無視して純粋に哲学だけを取り出して理解しようとしても理解不能になってしまう。
19世紀のドイツで、当時最も隆盛だったマルキシズムが人間を労働者と資本家に二分していた。しかしその中間に位置するインテリ(大学教授等)については、単にプチブルと言って切り捨てたのに対し、インテリの反撃がこの実存主義だということに気付いたのはそれからかなり時間が経過してからだ。

我々はあの汚らしく粗野な労働者ではない。何よりも自己という大切なものを持っている我々は、神と一対一で対応するか、神を捨てて超人として生きるのだ
19世紀末のドイツインテリの矜持が実存主義だと気づくまでにはずいぶん時間がかかっている。
簡単に言えばマルキシズムに対抗してインテリを救おうとした思想が実存主義といわれたものだ。
しかし1990年代にソビエトロシアが崩壊し、思想としてマルキシズムも崩壊すると、その影として生きていた実存主義も崩壊し、現在ではどちらも歴史の舞台から退場している。

高校生の時思想を歴史のながれの枠内の一部だと教えてくれたら、あんなに苦労もなかったのに・・・」少し残念に思ったが、今私の生徒には西洋哲学史も東洋哲学史も歴史の一部分であり、歴史を越えた思想などないと教えている。
思想は歴史を超越するものと思っていた青春時代が今は懐かしいくらいだ。

 

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(2.6.29)  ボランティアで勉強を教えている。 日本語論文の変遷史

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 私がボランティアで子供に勉強を教え始めたのは今からほぼ10年前のことだ。
当初は無料で教えていたが、そのうち教材費やその他の資材費がかさみ年金生活者の身には負担になったので、今はコストが賄える程度の費用を負担してもらっている。
はじめのころの生徒は中学生で、中学の教科はその子に応じてすべて教えていた。そのうち中学生が高校生になり、今度は高校の教科を教えることになった。

 私が趣味で勉強を続けていたのは数学だけだったから「高校生に教えるのは数学だけだぞ」と念を押してみたものの、「先生物理がどうしても理解できません」などと言われるとほっておくわけにいかない。予備校の先生が記載した恐ろしく理解しやすい教材を購入して、ほぼ1か月間程度自身に特訓を課して物理も教えられるようになった。
そのうち化学も生物も地学も同じように1か月程度の特訓で何とか教えられるようになった。
まあ、やれば何でも教えられるもんだ」自分でも驚いている。

 現在教えている生徒はたまたま国語が苦手でテストでは他の教科はトップクラスの成績なのになぜか国語は平均点以下だ。
国語なんて、日本語なのだからそう難しいわけはないはずだが・・・・・・
これも予備校の教材を購入して古文と漢文を勉強してみたらなかなかタフだ。古文も漢文も外国語のようなもので相当のトレーニングをしなければ理解できない。
こりゃ、大変だ。相当まじめに勉強しなければ理解できないのは当然だ
毎日の日課として古文と漢文の特訓をはじめた。主としてセンター試験の問題を解きまくっていたのだが、どうにか理解できる程度まで到達したのでようやく教えることができるようになった。

 しかし国語は現代文のほうがタフで、センター試験でも論文と小説が一題づつ出ていたのだが、日本の論文が恐ろしく難解に記載されている場合が多いことに初めて気が付いた。

かつてといってもインターネットが普及しフェイスブックやツイッターやブログ等でだれでも意見を発信できる前のことだが、論文が掲載されるのは総合雑誌や新聞や週刊誌といった既成メディアに限られ、そこに自らの主張を掲載することができるのは一部の評論家とか大学教授といったインテリの中のインテリだけに限られていた。

インテリはインテリ用語で意見を述べない限りだれも相手にしてくれない。
この文章は稚拙ですな」なんて感じで分かりやすい論文などまず真っ先に没になる。分かりやすさではなくわかりにくさで評価されるのだ。

 そのためインターネット以前の論文は雑誌の編集長さえ理解できない難解な用語と構文を使って、何が書いてあるか普通の人は絶対理解不可能な論文が幅を利かせていた。マルクスの資本論のようなものだといえばイメージがわくだろう。
雑誌の編集長も理解できないから、本当は没にすればいいのだが知性を試されたような気になって「これは実にいい論文ですな」などといって自らの知識のなさを隠そうとする。
こうして「あの雑誌の編集長には理解できない難解な文書を書くと掲載してくれる」ということになり、ますます掲載される文章が難解になっていった。

 そうした論文がセンター試験等に出されるのだから、生徒が理解不能に陥るのは当然だということに気が付いた。
なるほどね、試験の論文などは哲学書を読まされるのと同じくらい衒学的なのか・・・・・」生徒に同情してしまった。
しかし同情だけでは教えることができないので、難解に記載されていた内容をできるだけ平易に解説している。
本当は大したことでないのを大げさに書いてあるだけだよ」と言って生徒を慰めているが、インターネット以前の論文は難解さだけが特色だ。

 一方インターネット以後の論文は非常にやさしくなってきた。インターネット以後では論文が自由競争になりだれでもどこでも発信可能になっているため、理解できないような衒学的な論文はだれも読まない。一方インターネット以前は編集長というインテリがインテリ用語で掲載された論文以外をシャットアウトしてきたため、内容に比較して記載方法が衒学的であればあるほど優れた論文とみなされていたということだ。

子供に勉強を教えていると思わぬことに気づかされる。

 
 

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(2.2.21) 塾の生徒1名募集

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 私は現在3名の高校生の学業の指導を行っているのだが、そのうち1名は3年生で晴れて希望の大学に入れたので、3月以降は2名になる。
自宅でマンツーマンで教えるのだが、この方法だと教えられる人数は3名が限界で、それ以上の生徒をとることができない。
今回1名が卒業したので新たに一名の枠が空いたので生徒を募集することにした。
高校生でも中学生でも構わないのだが、中学生であれば全教科、高校生の場合は数学と物理と化学基礎を主体に教えている。

 高校生の場合は現在一年生で、数学や物理が理解できなくなって困惑している生徒が一番望ましい。高校の授業でまず挫折するのがこの数学と物理で中学時代成績が優秀だったが高校に入ったとたん、落ちこぼれ状態になってしまった学生は実に多い。
おれ(わたし)は馬鹿になってしまったのか・・・・・・」などと落胆してひどい場合は学校に行きたくなくなり、登校拒否の状態になる。
実は私も高校時代数学と物理が理解できず、「これじゃ、私立しか入れないじゃないか・・・・」などとひどく悩んだものだ。

 今私が数学や物理を教えられるのは社会人になってから数学や物理の再トレーニングをしたからで、今思えば良き指導者さえいればこうした学科も訳なく理解できたはずだととても残念に思う。
私が今高校生に数学と物理を教えるのは、自分の悲しい過去があるからで、私がそうであったような落ちこぼれ高校生を一人でも救いたいからだ。
おそらく私の指導を受けて再生すれば一生の行幸と感じることができるはずだ。人生で二度とない機会と思ってほしい。

 中学生の場合は今からばっちり指導し、本人にそれなりの素質さえあればどの高校でも大学でも入れる。一年生であれば向こう5年間も指導の機会があるのだから、十分な時間がある。中学生の場合はできれば大学は千葉大を狙ってほしい。ここ千葉県では千葉大に入るのが一つのステータスシンボルで本人に熱意さえあれば可能だ。

 以下に具体的な塾の条件を記載する。

1.日数(毎日教えているので連日でも構わないが、本人の希望に沿う)
2.時間 6時から9時半まで(開始時間は相談に応ずる)
3.送り迎え 女子の場合は必須、男子は自由(この条件だとおゆみ野界隈でないと実質的に無理)
4.特に教えてほしい学科(本人と相談して決める。短期トレーニングも可)
5.費用 当初は無料で教えていたが、教材費等がかかったりして持ち出しになるので、現在は月1万円を実費として徴求している。
6.1か月程度のおためし期間を設けることも可(互いの相性があるので取りやめも可)

 希望者はこのブログのコメント欄かメールアドレスを使用して連絡してください。
メールアドレス yamazakijirou1@gmail.com

  最近はもっぱら衰亡論を掲載しているが、私自身も73歳になって社会的活動ができるのはあと7年程度と思っている。子供に勉強を教えるのは私の最後のこの社会に対するお勤めと認識している。



 

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(1.6.17) 最後の仕事 医学部入学希望の児童を1名募集

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 最後の仕事をしたいものだと思っている。私はもう少しで73歳になり体力的には完全に下り坂になっている。月二回のおゆみ野の森の草刈りでは10kg程度の刈り払い機を使用して伸びた樹木の剪定を行っているが、1分ごと休憩しないととても剪定ができない。かつては100kのバーベルを上げることができたのに、いまでは10kで青息吐息だ。
走ることはとうにあきらめ、今はもっぱら自転車にしか乗らない。まだ自転車ならばどこまでも乗っていけるが、歩くと脊椎間狭窄症で100m程度でひどい痺れが出る。
もはや体力勝負はだめだなあ!!!」ため息が出る。

 相対的にまともなのは頭で、今高校生3名に数学や物理や化学を教えている。最も数学カンなどはとうになくなっているので、毎日復習に3時間程度費やしている。そうやってかろうじて頭のレベルを維持しているのが実態だ。
もうすぐ神様のお迎いが来る年齢になっているので、最後のご奉公をできたらとつねづね思っていた。
私自身は医者になりたかったが、高校時代は数学が特に苦手ですっかりあきらめ銀行員になったのだが、その後奮起して数学の勉強をしたおかげで高校生の指導ができるレベルに達することができた。

 だが、自分がいくら数学や物理ができてもそれでは何の意味もない。今更大学受験をしても周りが迷惑なだけだし、第一補聴器がなくては人の話も理解できないぐらいだから,講義など受けることもできない。それに100mも歩けないのだから大学に通いようもない。
自分のことはあきらめて次世代の若者に夢を託すことにした。

 今若者が医学部に入るためには小学校程度から懸命に勉強しないとても入学できない。一部の大学では金で入学できるがそうした幸運は親が医者である場合がほとんどで、一般のサラーマンの子弟が医学部に入る場合はよほど学業ができなければ無理だ。
現在は英才教育の時代で,囲碁でも将棋でも、またピアニストやダンサーでもすべては英才教育を施されたものだけが一流になる。
スポーツでも一流のスポーツマンはすべて英才教育で育っており、例えば高校駅伝の選手や甲子園に出る野球選手などは小学校時代からスポーツづけだ。

 勉強も同じで少なくとも中学時代から勉強一筋で努力しないととても医学部には入れない。時に優れた頭脳を持った天才肌の人物もいてらくらく医学部に入ってしまうがそうした人は特殊で、一般の頭のいい子程度では努力が優先する。
そこで最後の仕事として中学生から勉強の指導をして千葉大医学部に入学可能な生徒の指導を行うこととした。
中学1年か現在小学校六年生が最適で、高校生では無理だ。
指導は毎日が原則で、ちょうどマラソンランナーが毎日欠かさず走りこんだり、野球選手が素振りを毎日行うのと似ている。
簡単に言えば、一定の知能があれば6年間の努力で医学部入学レベルに到達する。

 現在私は高校生3名の指導を行っているので、それとバッティングするのは避けたい。
高校生は6時ごろからくるのが多いので、5時から2時間程度を予定したい。ただし基本毎日だから次のような条件が必要になる。

① 本人と親が真剣に医者になりたいと希望していること(本人がその気がなければ無駄)
② 親が医者等金銭的に余裕のある子供は不可(当然必要な予備校に通っているはずなので、そうした十分な余裕のある子は対象としない)
③ 私の家はおゆみ野にあるので通える範囲にとどめる(男子ならば自転車で通えるが女子の場合は送り迎えが必要になる)
④ 毎日来てもらうことになるので塾のかけ持ちは不可
⑤ 費用は通常の塾の3分の1程度にとどめる(金儲けでするのではなく最後のご奉公としてするので金額は必要経費にとどめる)

 指導は来年の3月からにしたいが 小学校6年生であれば随時(休みの時など)行うことは可。中学1年であれば最初は1週間に四日程度にとどめ来年度から基本毎日とする。

希望者はこのブログのメール機能等を使用して連絡してください。面接を行って可否を決定します。なお勉強を始めてから医学部入学は不可と分かればその段階で通知します。







 

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(30.12.31) 最後の老人力への挑戦  子供の勉学指導

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  私は実にまじめに勉強をするし理解力もあるのだが、ひどい欠点があって記憶力が人並み優れて悪いのだ。ちょうどざるに水を入れているような具合で数日たつとほとんど忘れてしまう。
今まで勉学に励んでいたことをすべて記憶していればアルキメデスニュートン並みの学者になれたはずだと思うとひどく残念な気持ちだ。

 それでも救いは完全に忘れたわけではなく、砂漠に流れ込んではたちまちのうちに干からびてしまう河床程度の記憶力はある。もう一度勉強しなおせばたちまちのうちに思い出すのだが、その記憶も数日までだから必要の都度復習しなければならない。
最近そのことをひどく痛感させてくれるのが子供に対する勉学指導である。

 私は今高校生4人の勉学指導をしているおり、信じられないかもしれないがすべての学科を見ている。もともとは数学だけを教えるつもりだったが、そのうち化学や物理を教え始め、今は国語や英語や日本史まで指導の範囲が広がってしまった。
先生、物理がどうしても理解できなくて・・・」などと子供に言われると断るわけにはいかず、かつて高校生の時にならった物理を猛勉強してようやく教えられる水準に達する。

 しかし問題があって生徒を教える時間帯が重なると、生徒ごとに君は古文と漢文であったり、あなたは物理であったり、また数学であったり、英語であったりすると頭がマルチに働くなくなりフリーズしてしまう。なにしろ私の記憶力は鶏並みだから事前に準備をしていないとしばらく思い出すことができない。
え、これは三角関数で、そっちは過去完了未来で、運動方程式はこうで、本居宣長・・・・・・いやもうパニックだ・・・・・・

 できるだけ生徒が重ならないようにはしているが受験が近づいたり学内試験が近づくと毎日休みなく指導をするのでどうしても重なる。
今は5時から9時半までの4時間半をこうして指導しているので終わったらくたくたになってしまう。
せめて俺が人並み優れた記憶力の持ち主だったら、こんなに苦労はしないで済みそうなのに・・・」恨み節が出る。

 だがこうした毎日の緊張感がある意味では大事なのだろう。何しろ私は72才で、気持ちはすぐに引退して楽をしたい誘惑にかられる。
風呂に入ってゆっくりと食事をし、好きなテレビ番組を見て一日過ごせたらと思うが、そうした生活は刺激がないからすぐにぼけてしまうだろう。
何が何でも反復試行と独立試行の確率の違いを子供に教えられねば・・・」などと緊張していられる間が花なのだ。

 私はこのブログで何回も提案しているが、学生時代に優秀な成績をとっていた老人は子供の勉学のサポートをするのが最もぼけ防止や体調にいい。
ただ「俺は昔は優秀だった」などと言っているのはだめで、それを若い子供たちに還元してやるのが老人の務めだ。
私のように記憶力が鶏並みでもこうして努力しているのだから、ぜひ老人力を発揮してもらいたいものだと思う。
何しろ日本は老人ばかりで年金ばかりもらっていては日本がつぶれるから、それが最後のお務めといえるだろう。

注)どうしたら子供の勉強の指導ができるようになるかのノウハウを知りたい方はコメント等で照会してください。

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(30.12.1) 高校生の再生教育を開始する 1名募集

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  私が子供に勉強を教え始めて7年程度の月日がった。その間のべ11名の子供の指導をしてきたが、今は高校生3名の指導を行っている。うち1名は高校3年生なので大学受験の指導を行っているか、まさか高校3年生まで教えるようになるとは思いもしなかった。
当初は中学生が主体でもっぱら数学を教えていたが、県立高校の受験科目は5教科でいづれも配点が100点なので、受験を突破するには数学だけできてもだめだ。
先生、理科がとても難しくて・・・・・・・・」などと言われるとほっておくこともできないので他教科も自らに特訓を課して県立高校レベルの問題は教えられるようになった。
やれやれ、これで中学生の指導は大丈夫だ!!」安心していたらその中学生が高校生になり引き続き指導をしてほしいという。

 「高校の勉強は数学だけしか教えないぞ!!」念を押したが子供から「化学と物理が難しくて・・・・」などと訴えられるとこれもほっておけないので、50年以上たって再び化学と物理の特訓を自己に課した。半年もうんうんうなれば化学基礎と物理基礎のレベルは指導できるようになり、ついでに生物基礎と地学基礎も特訓したので、センター試験の化学、物理、生物、地学は指導の範囲に入ってきた。
よしこれで理科系の科目なら指導できる!!やれやれだ!!」と思っていたら、今度は英語と国語を指導してほしいといわれてしまった。

 英語については私は古い時代の英語教育を受けてきたので読むことはできても話したり聞いたりするのはさっぱりだ。またいまだに英文法が高校英語で幅を利かせているが、英文法など知らなくても英語は読めるからすっかり忘れている。
また国語の古文や漢文も大学受験以来全くご無沙汰で久しぶりに読んで頭が痛くなった。
だがしかし頼まれれば嫌とは言えない。仕方ないから特訓だ!!
全く大学受験生と同じような立場になって毎日午前中は英語文法や漢文や古文を勉強していたら、昔の記憶がよみがえり始めた。
信じられないかもしれないが私はかつて通っていた高校の実力試験で国語が学年でトップになったことがある。
この高校はこの地区ではエリート校だったから、私の国語の実力は昔は相当なものだったはずだ。

 こうして今では高校生に受験に必要な全科目を教えることになってしまい、「あなたね、これは常識だよ。このぐらいは理解しなきゃ!!」なんて偉そうなことを言っているが、ほんの半年前までは自分でも全く理解できなかったことばかりだから、これは教師としての威厳を保つためのセールストークに過ぎない。

 ところでこの文章を記載したのは来年3月には3年生一名が大学生になるので、もう一人だけ生徒を募集しようと思ったからだ。個人指導の場合は3名程度が限界でそれ以上は無理だ。
中学生でも高校生でもいいが、出来うれば以下のような条件の高校生が最適だ。
中学時代は優等生で著名な高校(この辺では千葉高や千葉東高校あたり)に入学したが、高校での順位が真ん中程度になってしまい、「俺は本当はパーなのではないか・・・」などとおちこみ始めた子供がいい。
こうした高校生はたいていの場合数学や物理や化学でつまずいている場合がほとんどだが、実際はほんのちょっとしたことでつまずいているので、その点だけを指導してやれば再び優等生になれるのがほとんどだからだ。

 実はこの高校生の立場はかつての自分でエリート高校に入ったもののすっかり落ちこぼれたのだが、最大の原因は数学が理解できなくなったことだ
今私は高校数学のレベルなら指導できるようになっているが、これは社会人になってから「なぜ俺は数学ができなかったのだろうか・・・・」と不思議に思いその後暇さえあれば数学の勉強を継続してきたからだ。
原因は受験数学にあって、数学そのものは実に素直な学問なのだが受験数学には独特のテクニックが必要で、そのテクニックを頭に叩き込まなければならないことを知らなかったからだとわかった。

 せっかくエリートと高校に入っても落ちこぼれてはかつての自分を見るようでかわいそうだから、そうした子供の再生工場を作ろうとしたのが、塾をはじめた当初の目的だった。
しかし実際はそうした子供に巡り合うことはなく、実に熱心に勉強をする子供ばかり指導してきたが、来年は当初の目的にあった子供がいたらと思っている。
こうした再生工場は実は短期で行うのが大事で1か月から3か月程度の間にその学校の授業に完全についていけるレベルに戻すのが目的で、目的が達成されたらあとは自己努力するのが望ましい案件だ。
エリート校で落ちこぼれた子供は精神的にいじけている場合が多く、心の再生もしなくてはならないのでかなり難しいが挑戦してみる価値はありそうだ。

短期再生教育の募集条件

・おゆみ野周辺に住んでいること(遠くだととても通うことができない)
・高校1年生で勉強に落ちこぼれだした生徒(高校3年では再生は不可能)
・指導内容は数学か理科系の基礎
・期間は1か月から3か月の範囲(この間で再生が不可能なら無理)
・時間は話し合いによるが基本は毎日7時半から9時半ごろまで
・費用は実費程度はいただく(かつては無料でやっていたが眼病を患ってからは無理に本を読むと眼医者通いをせざる得なくなるのでその費用相当)
・希望者は事前にメールで問い合わせてほしい(このブログのコメント欄でも可)

 

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(30.4.20) 大学受験勉強で頭がくるってきた。

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  毎日毎日頭が狂いそうだ。試験勉強のせいである。
もうすぐ72歳になろうとしている老人が何の試験勉強をしているかというと、大学入試のための受験勉強だ。
私自身は50年も前に大学を卒業しており、今更大学に再入学する必要性は全くないのだが、今現在高校生3名の勉強の指導を行っており、うち一名が3年生だ。来年は受験でそのための受験指南をしなければならなくなった。

 今までは高校受験の指導をすればよかったし、中学生の受験指導にはなれているのだが高校生は初めてだ。
高校の勉強のレベルは非常に高く、当初は数学だけを教えていた。
私が数学を指導できるのはサラリーマン時代に暇があれば数学の勉強をしていたからだ。
数学ができたからではなくその反対で「なぜおれは学生時代数学が理解できなかったのだろうか」と疑問に思っていたからだ。

 私が通った高校はその地区の有名進学校だったが、私自身はそこの劣等生だった。数学と物理と化学がどうしても理解できなかったからだ。
3年生になって数学から解放された時は実にほっとした思いになったことを覚えている。
結果として文科系で経済を学ぶことになったが、その後私には数学ができないというトラウマが付きまとわれてきた。

 「これを克服するにはもう一度数学を学ぶより仕方ない
私の趣味は登山とマラソンだったがそこに数学を加えて実にまじめに勉強をした。
その結果わかったことは数学そのものはいたって素直な学問だが、大学入試の試験問題がひどくひねくれていて、そのための特殊なトレーニングを積み重ねないと入試問題が解けないことが分かった。
なんだ、おれが悩んだのは入試問題で数学そのものではなかったのか・・・・・」

 実際入試問題の解法に関しては私が学んでいた55年前は適切な指導法がなかった。
今では予備校の有名講師が実に丁寧で分かりやすい受験指導をしており、それを読めばサルでも理解できる水準になっている。
私も馬場敬之氏とか坂田アキラ氏とか細野真宏氏といったその道のプロ講師の教材で受験勉強を行ってみたら、受験数学にも強くなった。
まあこれで、高校生に数学を教えられるんだから良しとしよう」と満足していたが、最近になってそうはいっていられなくなってきた。生徒の一人が受験を迎えることになったからだ。
大学入試では特に国立大学は数学以外の得点を重ねないととても入学できない。

 「先生化学がさっぱりわかりません」「物理も難しいです」などといわれるとどうしても人肌脱がざる得なくなってきた。
しかし化学も物理も高校時代最も苦手とした科目で、特に物理と聞くと体調に異常をきたしたほどだ。
だが、まてまて、数学も時間はかかったが理解できたのだから、物理や化学も同じではなかろうか・・・

 昨年の半ばからセンター試験の物理基礎、化学基礎といった試験問題を、予備校講師の指導書を片手に解いていたら半年かかった今では80点ぐらいはいつもとれるようになった。
この基礎とは文化系学部に進む受験生に最低限理解してもらうための科学的知識を集めたものだ。
やれやれ基礎までは理解できたのだから、今度は理科系に進む生徒用の応用(そのような言葉はないが)だって簡単に理解できるのではなかろうか・・・・・・」
先日来特に簡単な生物と地学の応用段階のセンター試験の過去問を解いている。
生物と地学でうまくいけば次は物理と化学だって解けるようになるに違いない

 こうして毎日物理、化学、地学、生物のセンター試験の過去問を解いているので頭がくるってきた。
夜見る夢は大学受験生の見る夢で、最近は化学の公式に悩まされてうんうんうなっている。
やれやれ、これが72歳になろうとする老人の見る夢か」と思うがどうにもならない。
神様のお迎えがくる年になって大学受験の問題集と格闘するとは思いもしなかった。


「カンパの依頼 」

 市民の財産は市民が守る運動の一環として昨年に引き続き一人当たり3000円のカンパをお願いできないでしょうか。カンパは塗料、ベンチ補修用資材に使用いたします。

  30年度のカンパ目標を10万円とし、ベンチの補修目標を10基にいたします。

 賛同していただける方は以下の口座に送金いただければ幸いです。なお送金していただいた場合は同時にこのブログのメール機能を使ってその旨連絡いただけると幸いです(お礼のメールを出したいため)。

・千葉銀行 鎌取支店(092) ・おゆみ野クリーンクラブ 普通預金口座(3743511)
・郵貯銀行 店名 058 (ゼロゴハチ)・おゆみ野クリーンクラブ 普通預金口座(3695852)


なお、おゆみ野クリーンクラブの活動状況については以下にまとめてあります。 http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat45485858/index.html



 

 

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(30.2.13) 子供を教えて6年たった。これが最後の社会にたいするご奉公になりそうだ。

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 私が子供に勉強を教え始めて早や6年が経過しようとしている。その間教えた生徒数は13名で、今も3名の子供の教育指導を行っている。
当初は中学生を対象にしていたが今は教えていた子供が高校生になったので高校生まで教えるようになった。まさか大学の受験指導までするようになるとは思いもよらなかった。

 私はこの教育指導をボランティアとして始めたので、当初は全く授業料をとらなかった。しかし教えていくうちにおおくの参考書や試験問題集を買い込んだり、それに何より半日は準備のための勉強をする必要があり、さすがに無料というわけにはいかなくなった。今はコストに見合う程度の指導料をもらっているが、一般の塾の数分の1程度の金額にとどめている。

 今は中学生1名、高校生2名で中学生は今年高校受験なので、このままいくと来年度は高校生だけになってしまう。
中学生の場合は英数国理社のすべての科目を教えているが、高校受験科目がこの5科目で一科目100点平均だからまんべんなく点を取らないと高校に受からない。
当初は数学と英語だけでいいと思っていたが、「そういうわけにいかないのか・・・」と思って今は、その子供が苦手とする科目ならば何でも教えるようにしている。

 すでに6年たち中学の勉強内容については知悉してしまったので今では何でもないように指導できるが、当初は参考書と首っ引きで悪戦苦闘したものだ。我が家の本箱にはその悪戦苦闘の歴史を物語る参考書や問題集があふれかえっている。
今は高校生に教える方が多くなっており、こちらはすべての教科というわけにはいかない。数学に関しては現役のころから趣味として勉強してきたので指導できるのだが、英語などは読む以外はさっぱりで文法などと言われるとパニックになってしまう。
しかも高校英語は相も変わらない文法英語と来ているので、「これじゃ明治以来の教育そのままではないか。話すこともきくこともできない英語を教えてどうするんだ」と恨めしく思ってしまう。

 当初高校生には「数学しか教えん」などといっていたのだが、「先生、どうしても化学の計算問題が解けないのです。それに生物や地学も計算問題が難しくて・・・・・」などといわれてしまえば知らん顔もできないので、昨年から化学や生物や地学や物理の問題集を解くようにしている。
ほぼ半年間のトレーニングで、どうやら高校の基礎科目化学基礎、生物基礎等といって1年間で学べる範囲)の知識は得ることができた。
やれやれこれでセンター試験の基礎科目なら何とか教えられそうになってきた・・・・」少しほっとしている。

 老人になってしみじみ思うことは「私が高校時代に良い教育指導者(コーチ)に恵まれていたら、今とは全く異なった人生を歩んでいたろうに・・・・・」ということだ。
正直に話すのはつらいのだが、高校生の時は数学や物理や化学といった科目が全く理解できなかった。もし適切な指導者がいて私を導いてくれたら、あんなにも理科系の科目で悩むことはなかっただろうが、家が貧しかったこともあり塾にも行けず、また家庭教師など高根の花でひたすら一人で悩んでいたものだ。
私が通った高校はその地区では著名な進学校だったが、私はその中での劣等生だった。

 人生の最後になってかつての私のような悩みを持つ子供を一人でも救おうと教育指導をしているが、数学やその他の科目でもほんのちょっとした手助けで子供はどんな科目でも理解できるものだ。
私は社会人としては並みの銀行員で生涯を過ごしてしまい、社会にたいする貢献はほとんど皆無だったが、人生の最後の最後に少しでも社会に役立つ仕事ができて神様に申し開きができそうなのが救いだ。

(30.2.20追加)

 指導していた中学生が希望校に入学した。3年間見てきた子だけに感激もひとしおだ。
少し希望校に入るには学力が足りなかったところがあり、昨年の12月からはほぼ毎日マンツーマンで指導してきたかいがあった。
これで中学生の生徒はいなくなり、今後は高校生3名を指導することになる。大学受験を次は目指すので毎日予備校の教師並みに自己トレーニングに励んでいる。


 

 

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(29.2.21) なぜ毎日数学の問題を解いているのか。 老人の最後の勤め

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 今日(20日)は天気が荒れ模様だ。日本海側を低気圧が通過する影響で強い南風が吹き込みここおゆみ野でも歩くのに苦労するぐらいの風が吹いている。
かみさんは自転車で近くのジャスコに行こうとしたがあまりの風の強さで自転車が進まず、引返してきた。
こんなすごい風、久しぶりね」ニュースでは30m程度の強風だといっている。

 こんな日は私も外に出ることがはばかられるので、毎日の日課である数学の問題を解いている。大学入試のセンター試験問題なのだが試験範囲は数学ⅠAとⅡBで数ⅢCは対象外だ。
当初はセンター試験ぐらい簡単に解けるだろうと思っていたが、なかなかの難問もあって簡単というわけにはいかない。
特に私は計算力がすっかり衰えていて小学生でも間違わないような計算をすぐに間違う。
思い余って計算はすべて電卓を使用することにしたが、もはや計算能力は児戯にひとしい。

 もう一つの問題は私が眼病を患っていて小さな字が見えないことで、出された問題の数字の上に記載されているさらに小さな累乗数などは二乗なのか三乗なのかさっぱりわからなくなってしまい、感でやるとひどい間違いをしてしまう。
それでも毎日この大学センター試験の問題を解いているのは、個別単元ごとに勉強するとたちまちのうちに前に勉強したことを忘れてしまうからだ。
微積分に集中するとベクトルや数列などすっかり忘れてしまい、数列を始めると三角関数を忘れるといった具合で、センター試験のようにすべての単元が繰り返し出題される問題を解くのが物忘れをしない最高の方法だと知った。

 私が70歳にもなっていまだに大学入試問題を解く鍛錬をしているのは、子供に数学を教えているからだが、特に高校生になると一気に数学嫌いが激増する。
数学は積み重ねが必要な科目だからちょうど高山のクライミングのように用心深く一歩一歩登らないとたちまちのうちにわからなくなる。
そして多くの学生が数学を放棄して「いいよ、おれは文系の大学を受験する」ということになるのだが、もし適切な数学のトレーナーがいたらそうした数学の岩山も登りきることは可能だ。

 私の若かったころは日本が高度成長に沸いていたから文系でも理系でも大学を卒業すればいくらでも就職場所があった。しかし日本は今では少子高齢化が進み医療関連以外の職場を見つけることが極端に難しい時代に入ってきた。
文系でもトップクラスの大学を卒業するなら別だが、それ以外の大学の文系出身者は就職先に苦労するだろう。

 前にも述べたように老人は若者のために役立たなければいけない。私は70歳になり鏡などを見るのも嫌になるくらい老けたが、それでも最後のお勤めがある。
かつて中学や高校で優秀な成績をとっていた老人ならばすべきことは子供の勉強の指導だ。
すっかり昔のことなど忘れているだろうが数か月の復習でかなりのレベルまで回復できる。近くに勉強でてこずっている子供がいたら優しく指導してやるのがそうした老人の務めだ。
今私のところには中学生と高校生が通ってきているが、老人になって15歳前後の若者と一緒に勉強するなどとは職場を引退するまでは思いもしなかった。
最大の効用は自分の孫に相当する若者に接していれば自分も若やいでくるから不老長寿の薬のようなものだ。

 現在日本では子供の6人に一人が相対的貧困に陥っているという。相対的貧困とは生きるための必用最低限のものは確保しているが、それ以上のモノやサービスが受けられないということだ。
簡単に言えば塾などに通う費用はない。
そうした子供に無料か安価な費用で子供の勉強の指導をするのがかつて勉強好きだった老人の社会に対する最後の務めだと私は決心して、子供の指導を行うようにしている。
老人が自分の楽しみだけで余生を生きることに私は反対で、今まで恩恵を受けてきたこの社会に最後のご恩返しながら神様のお迎えを待つのが老人の務めといえるだろう。



 

 

 

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