(25.3.21) 瀬又のこいのぼりとトーテンポール
私の家から南方に自転車を走らせると5km程度で村田川という川にぶつかる。2級河川で御世辞にも水がきれいだとは言いがたいが、この川に沿って東京湾まで遊歩道が整備されており、格好のJOGや自転車のサイクリングコースになっている。
この川の上流地区に瀬又という場所があるが、その瀬又に清流会ができたのは平成8年で、それ以来この清流会は村田川の土手の草刈を行い、5月には村田川にこいのぼりの川渡しを行ってきた。
このあたりではとても有名で私もこいのぼりの時期になると川渡しを楽しみにしてきた。
先日村田川をサイクリングしていたら瀬又で実に興味ある作業をしている人に出会った。10m程度の巨大な2本の丸太をくり抜いて、そこに鯉と熊の彫刻を施し色を塗っていたのだ。
「これは鯉と熊のトーテンポールですか、どこに立てるのですか?」
「こいのぼりの季節に合わせてあの橋のたもとに立てるんだ」
橋のたもとにはベンチが設置されており、昔から熊の親子の彫刻が設置されていたが、初めてその製作者にであった。
「すべて、お一人で作られているのですか?」
「まあ、そうだ。色塗りはこの地区のお母さんがたがしてくれたのだが、一部色の塗りなおしをしているんだ。しかしあまりやるとお母さんがたに申し訳ないので手直し程度だよ」
鯉と熊のトーテンポールがそれぞれ一本ずつ出来上がりつつあり、熊はこの人のテーマのようなものらしい。
なにか地方で活躍する芸術家というような方で、すべてボランティアでトーテンポールを立ててしまおうとしていた。
実は1ヶ月ほど前からここに丸太が運び込まれたのを知っていた。一人で黙々と丸太の皮剥ぎを行っていたので、すっかりここにログハウスを建てるのだと思っていら、勘違いだった。
「来月の第一土曜日にこのポールを立てるから、見にいらっしゃい」
時間をとって見に行きたいと思っている。
瀬又はこのあたりではとても文化の香りがする地区となっている。それはこうした必ずしも有名ではないが(私が知らないだけかもしれないが)、地区の文化を支えている縁の下の力持ちのような人がいるからだとしみじみ思った。
この近在の人ならばこの瀬又のこいのぼりとトーテンポールは是非見られることを勧める。遊歩道を散策しても最高だ。
なお、瀬又のこいのぼりについては以下にまとめてある。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat35269360/index.html
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なお出版の経緯については以下に詳述してあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat53203102/index.html
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