(28.4.3) JALのシステムトラブル 社長は徹底解明というけれど・・・・
ここにきてANAとJALが続けざまにシステムトラブルを起こしている。
安倍政権が観光大国日本をめざして、訪日客6000万人を目標にかかげたのに、航空会社がシステムトラブル続きでは様にならない。
ANAとJALのトラブル内容は全く異なっていて、ANAがシステム移行に伴う一時的なトラブルと思われるのに対し、JALの方は原因不明のトラブルで再発可能性が濃厚であるところが違う。
JALで発生したトラブルは「重量バランス管理システム」で発生している。機体の重量チェックとバランスを計算するシステムだそうだが、私はこうしたシステムがあることを知らなかった。
「へー、昔は人が機内や倉庫を見まわして判断していたのに今はシステムでチェックか!!」
このシステムはJALがルフトハンザから購入したものだが、基幹システム以外は外国製品をパッケージとして購入することは多い。
自社で開発するより安いし早くシステムが稼働するから便利なのだが、最大の欠点はトラブルが発生した場合JALのシステムマンが対処できないことだ。
「仕様書はドイツ語で書かれているし、自分で作ったのでないのでプログラムも分からないし、第一このプログラム言語は何だ、特殊言語でないか!!」なんてことによくなってお手上げになる。
注)私がかつて現役だったころIBMから紹介された国際取引システムのパッケージを導入したが、トラブルが発生した時はIBMも対応ができず、このシステムの開発者が海外からやってきてようやく解決したものの数か月かかった。
このシステムは14年6月にもトラブルが発生して174便が欠航になっていた。この時のトラブル原因は今回と同じでメッセージを保管していたファイルにメッセージが異常にたまってシステムが動かなくなったのだそうだ。
ファイルに はため込める最大容量があってそれを越えるとシステムダウンするから、トラブルとしてはよくある内容だ。
14年6月の時はこのメッセージファイルのメッセージを抹消するとシステムが稼働したので、それで復旧した。
「やれやれ、原因は不明だがなぜかメッセージがたまってしまう構造になっている。仕方がないからファイル容量をチェックして、その都度メッセージを消すのがよさそうだ」
JALのシステムマンとしては原因究明はできなかったが対処方法は分かったのでそれで良しとしたらしい。
ところが今回も予想に反してメッセージファイルにメッセージが異常にたまって再びトラブルが発生してしまった。今度は46便が欠航している。
「あんたら、不要なメッセージを定期的に抹消しているから二度とトラブルは起こらないといったのに、このざまはなんだ。必ず早期に原因を究明して二度とこのようなことが発生しないようにしろ」植木社長が激怒した。
システム担当役員は恐縮してすぐに対処を約束したが、現場はてんてこ舞いだ。
「そんなことを言ったってドイツ語なんてさっぱり分からないし、これはルフトハンザで開発を担当した担当者に来てもらう以外に手はないじゃないか・・・・・・・」
だが、ルフトハンザとしてもすぐに担当者を送る体制になっていない。第一システム開発は外注だし、実際に開発したシステムマンはすでに退職しているかもしれない。
自社開発でなくパッケージを外国から購入すると必ず起こるトラブルで、JALはその罠に落ちてしまった。
「仕方がないからメッセージファイルの監視をさらに強化してすぐにメッセージを抹消しておこう」
根本的解決までは対処療法しか手はないのだが、果たして根本的解決は可能だろうか。
植木社長はすぐに原因を究明せよと命令しているが、現場ではどうしてよいか分からないのが本音だ。
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