(27.12.16) 北朝鮮漁船の大量遭難 難破船が日本に押し寄せている!!
なんとも魔訶不可思議な事件が続いていたが、ようやく真相が明らかになった。
10月以降日本海側の各県に14隻の北朝鮮籍の船が漂着し、その中に31体の遺体があった件である。
当初は工作船や亡命船かと疑われたが、そうしたものでなく全部が漁船でどうやらイカ釣りをしていたらしい。
秋口になるとタラやイカが北朝鮮沿岸で取れるようになり、これをめざして北朝鮮のおんぼろ漁船が一斉に漁に出漁したらしい。
無線もGPSもなくあるのは人間の目だけといういたって原始的な漁船で、日本のイメージで言えば終戦直後の漁船レベルである。
遭難した船を見る小型のモーターしか装備されていないから、沿岸漁業がせいぜいで少しでも沖合に出ると戻ってこれないほど動力は小さい。
これらの船は無理をして沖合まで出っ張っていったが、折悪しく天候が崩れ遭難して漂流していたらしい。
流れ着いた遺体は死後数か月たったものが多く体がちぎれていたりしてひどくいたんでいるという。
10月以降日本海は北西の季節風が吹くので、その北風に乗って遭難していた漁船が日本海沿岸に漂着し始めたというのが実態のようだ。
だがここに来てなんでそれほど北朝鮮が漁業に熱心になったかというとキム・ジョンウン第一書記がはっぱをかけたというのが原因のようで、にわか仕立ての漁業者が無理やり操業しては海難事故にあっているようだ。
死体の多くは軍人と思われ軍の命令でなれない漁業をしていた様子がうかがえる。
注)北朝鮮では漁船は軍の管理下にあって通常は漁民が軍の漁船を借りて操業している。しかしシーズンになると一般の軍人もこの漁業に携わるように指示されてにわか仕立ての漁師になる。
このところの北朝鮮の食糧事情はかなり好転しているらしく、しばらく前のような飢え死にすることはないようで、さらに漁業資源からたんぱく質を取ることが奨励されているので一種のグルメブームになっているのだそうだ。
こうした動きに軍は自力更生の精神で漁業に進出したが、いかんせんまったくの素人の悲しさで簡単に遭難してしまうのだという。
だが北朝鮮軍が漁業にセイを出すのはいいことだ。核開発やミサイルの打ち上げや砲撃よりはよほど生産的だし、朝鮮人民がようやく魚介類を食べられるようになったのなら、かつてのように草の根を食べていたころに比較すれば幸福だろう。
北朝鮮では食べられるものはなんでも食べてきたが、魚を食べるようになったのなら当面餓死はしない。
一部には北朝鮮の崩壊が近いというような報道もあるが、私は北朝鮮はタフに生き延びると見ている。
何しろ北朝鮮の人民は世界でもまれなほど飢餓になれている。
かつては山で草の根を食べて飢えをしのいでいたが今は魚介類が食べられるのだから相当の食生活の改善だ。
時におんぼろ漁船は嵐にあって日本に漂着しているがそんなことはお構えなしに頑張るのが北朝鮮のいいとこだ。
「キムジョンウン第一書記のために命を落とすのは本望です」というのが何しろ建前の国だから。
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