(23.12.3) あこがれの長山洋子ショーに行ってきた。
持つものはやはり友だ。清掃活動仲間の小太郎姉さんはJA千葉みらいの審議委員をしている(正確にはどんな役割か知らない)。
このJA千葉みらいが毎年大口預金者や大口共済加入者を招待して千葉県文化会館(千葉城の一角にある)で有名な歌手を呼んで感謝リサイタルを開催している。
このリサイタルの招待券を小太郎姉さんが審議委員のつてで入手してくれた。今回は長山洋子ショーだという。
「山崎さん、奥さんと行きませんか・・・」
小躍りしてしまった。何を隠そう、私は長山洋子のファンで演歌歌手の中で最も好きな女性歌手なのだ。
「洋子ちゃんに会えるの、ぼくちゃん行く」すっかり動転して言葉が幼児化してしまった。
私が長山洋子のファンになったのは着物姿の美しさと、三味線のばち捌きの鮮やかさと、パフォーマンスに魅了されたからだ。
特に彼女が十八番にしている「じょんから女節」はこの三つが融合してしびれてしまう。
二の腕をたくし上げるとなまめかしい白い腕がでてくるのがすばらしい。
「洋子ちゃん~~~~~」大人気なく叫んでしまうのだ。
「雪は下から舞い上がり、赤い裳裾(もすそ)にまといつく ジャンジャンジャン(これは口三味線)・・・・・・・」
この曲を聴くと私はもうすっかり津軽の雪景色の中に溶け込んで、自分が三味線を弾いているような気持ちになる。
注)この曲を知らない人は以下のURLをクリックすると聞くことができます。
http://www.youtube.com/watch?v=KfeMYSM2bqU&feature=related
かみさんと小太郎姉さんと3名で長山洋子ショーにいそいそと出かけていった。
農協主催だから集まっている人は年配者が圧倒的に多い。若い男なんかはほとんどいないから「これなら俺でも洋子ちゃんの目に止まるのではないかしら・・・・」密かに期待した。
歌手のリサイタルにでかけていったのはこれで4回目だが、リサイタルは当たりはずれが大きい。
私は八代亜紀のファンでもあるのだが、八代亜紀のリサイタルにはがっくりした。途中で名も知らない若い男性歌手に3曲も歌わせて時間つなぎをしていたが、この歌手がめっぽう下手なのだ。
そのときは招待でなく自費で行っていたので怒りまでわいてきた。
「こんな俺レベルの歌手の歌を聞くのに大金を払ったわけでない」
注)そのときの模様をブログにしてあります。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat39090631/index.html
それに比較すると長山洋子ショーはまったく手抜きがなかった。確かに着物を着替える時間のつなぎは必要だったが、三味線の大家、澤田勝春氏の演奏があったりして客をあきさせなかった。
そしてなにより長山洋子さんの観客を大事にしようと言う気持ちが伝わってきて、ますます熱狂的なファンになってしまった。
一般に演歌は日本独特の音楽で、外国人には理解できない日本人のメンタリティーを表しているといわれる。しかしお隣の韓国の調べは演歌ととても似ており、キム・ヨンジャさんなんかは楽々と日本の演歌を歌いこなしている。
だがこの演歌を楽しむ年代は高齢化するばかりで、日本では先細りだ。
「なんとかこの演歌を世界の演歌にできないものだろうか・・・」
私は日本の演歌の中で海外進出が最も可能なのはこの長山洋子のじょんから女節だと思っている。
着物の美しさや本人の美しさの他に、エレキギター並みのパフォーマンスと津軽三味線の強い音色が加われば、これほどジャパニーズ・エンターテイメントはない。
海外、特に東南アジアの人々の心を捕らえて世界に羽ばたいてもらいたいものだとつくづく思ってしまった。
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