(29.6.7) 町内会の役員になったが会議で何が話されているかさっぱりわからん!!
私の住んでいるおゆみ野地区は人口が約5万人で、20近くの町区で構成されているから地方に行けば立派な市のレベルだが、行政的には千葉市緑区の一つの行政区分になっている。
このおゆみ野地区にも町内会があるのだがなり手がいない。仕方なく順番制で持ち回りになっており、私のところにも隣の奥さんがやってきた。
「山崎さん、今年は山崎さんの番です。持ち回りなので引き受けてください」
私は最近耳も聞こえず目も見えにくいためこうした公式な組織に参加することをできるだけ避けている。
「奥さん申し訳ありませんが、私はヘレンケラーのような状態でとても町内会の行事や会議に参加できないので辞退させてもらえないでしょうか」
断固「NO]といわれてしまった。
「手と口と足があれば役員として申し分ないのだからお引き受けください」そうは言わなかったがそうした雰囲気だ。
仕方がないので引き受けることにした。
毎月2回の打ち合わせと体育祭やラジオ体操や昨年まで私も参加していた四季の道駅伝のサポートをしなければならないという。
身体を使うのは何ということもないのだが、困るのは会議のほうで最近は会議で話し合われていることがほとんど聞き取れない。
相対で確認しながらの会話ならできるのだが、相手が一方的に資料もなくしゃべっているときは最悪だ。あとでもう一度内容確認をしなければならないのでストレスがたまることこの上ない。
それでもメリットはいくつかあり、私の所属する地区の町内会は約200世帯なのだが、そこに住んでいる人と顔見知りになれる。今までは向こう三軒両隣が限界だったのがひどく知り合いが増えてしまった。
私が参加している地区の役員数は7名で、幸いにもとても感じのいい人ばかりなので助かっている。
現在や過去の地位を持ち出して高圧的な態度をとるような人はいないので、「また会社の二の舞になるのか」と恐れていたがそうしたことはなかった。
半分は若いお母さんなのでこちらも華やいだ気分になってしまう。
先日はおゆみ野地区の消防署が来て防災訓練が行われた。約40名近くの人が集まって煙の充満している部屋からの退避行動の実験や、消火器の使い方、それとAEDという器具の使い方の実習がおこなわれた。
私はAEDという器具が初めてで使い方が今ひとつわからす、しかも音声でガイドされるのだが音声の聞き取りが不便なためさっぱり要領を得なかった。
「こりゃAEDなんてだめだからもっぱら人工呼吸だけをしよう」人工呼吸だけはしっかり覚えた。
このように町内会の役員をすることは全く無駄というわけでないのだが、会議だけは閉口する。何とか会議の音声をリアルでパソコン画面に表示できるようなソフトができれば助かるが残念ながらそうしたソフトはなかなか見つからない。
私のような老人にとって苦難の役員生活が続いているが、何とかならないものだろうか。
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