評論 世界 自然保護

(25.6.24) 富士山の世界文化遺産への登録。なぜ自然遺産でないのか!!Registration to the world cultural heritage of Mount Fuji. Why not a natural heritage 

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  富士山が晴れて世界遺産になった。とても喜ばしいことだがどうしても腑に落ちないことがある。
なぜ文化遺産で自然遺産ではないのだろうかということだ
日本では知床、小笠原諸島、白神山地、そして屋久島が自然遺産に登録されている。
こうした場所と富士山では何か相違があるのだろうか。そしてなぜ自然物の造形の富士山が文化遺産なのだろうか。

 1992年から富士山を世界遺産に登録しようと活動していた自然保護団体は、この富士山を自然遺産にしようとしていた。
その運動が挫折したのが2003年で、文化庁は富士山を世界自然遺産の申請登録リストに掲載しないと決定した。
理由はごみ問題し尿処理問題が片付かないからだということだが、この説明をそのままうのみにできない。

 ごみの清掃活動は野口健氏や自然保護団体が富士山ろくと富士山の清掃活動を積極的に行い、従来に比べると圧倒的に美しくなっていたし、し尿処理もバイオトイレ等を導入すれば解決のめどがたっていた。
本当の理由は地元観光業者と自然保護団体の利害が一致しなかったからだ

注)私も野口健氏の富士山ろく清掃活動に参加したことがある。詳細は以下の通り。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/21928-9b41.html

 もし富士山が世界自然遺産に登録されれば、登録された範囲の自然は手を加えることは禁止される。
ゴルフ場建設や遊技場などは持ってのほかで、道路建設も売店の出店もできない。
観光業者にとっては全く利益のない話で、それよりも指定などされず好き勝手に商業施設を建設したほうがいい。
実際に河口湖山中湖の周辺は旅館、ホテル、ボート屋がひしめいているし、かつては名勝と言われた忍野八海も今ではつまらない観光地になっている。

 この観光業者と自然保護団体の対立に困惑した文化庁は、富士山を自然遺産でなく文化遺産として登録する戦術に切り替えた。
奈良や京都の神社仏閣と同じ文化遺産ならば、観光施設を建設することは可能だし、また拝観料入山料)をとるのも自由だ。
もちろん指定される前のように好き勝手な開発はできないが、文化遺産を維持していくための措置ならば認められる。
かくして富士山は自然遺産ではなく文化遺産での登録になった。

 ところで今回富士山はユネスコの会議で正式に世界文化遺産に認められたが、従来から問題になっているし尿処理はどうしてもかたずけないといけないだろう。
富士山には年間30万人程度の登山者がいるが、この人たちが残すし尿は膨大な量になる。
これを時期を見て沢に流してしまうのだが、これでは富士山の沢はし尿だらけの沢になりまともに水も飲めない。富士山登山で糞尿の臭いをかいでは興ざめだ。

注)穂高のある上高地でも同じ問題があり、せっかくの清流梓川の水が大腸菌に汚染されている。

 登山客が少なければ自然に任せても支障がないが、30万人になればそうは言っていられない。当然入山料をとってし尿は利益者負担で処理するようにすべきでバイオトイレの建設資金を負担してもらう必要がある。
またごみについてはずいぶん改善されたとはいえ、油断すると青木が原の樹海に不燃物を捨てようと虎視眈々と狙っている廃品業者がいるのでこれも気を抜けない。

 富士山を世界でも屈指の清潔で誇れる山にしないとせっかく文化遺産に登録したかいがないので、これからが勝負というところだ。

注)2016年までにユネスコに保全状況報告書を提出しなければならないので、し尿処理問題はそれまでに何とか解決したいものだ。

なお尾瀬の自然保護問題は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/231014-fecc.html

Registration to the world cultural heritage of Mount Fuji. Why not a natural heritage

Fuji has become a World Heritage Site. It's very gratifying, but it can not quite come to a conclusion by all means to me.
Fuji became a cultural heritage, but why would not the natural heritage.
Yakushima,,

Shiretoko, Ogasawara Islands, and Shirakami Mountains, are registered with the Natural Heritage Site in Japan.
Between Mount Fuji and this place, I wonder there is any difference. And Mount Fuji is the molding of natural things, I wonder cultural heritage.

Originally, conservation organizations were working to try a World Heritage Site of Mount Fuji. In an attempt to try to natural heritage this Fuji, organization has been active since 1992.
In 2003 the movement's frustrated, Agency for Cultural Affairs has decided not to apply for registration published in the list of World Natural Heritage of Mount Fuji.
The reason has been described human waste disposal problem and waste problem is because not messy. However, it is not possible to appreciate as this description.

Conservation organizations and Ken Noguchi is proactively clean-up activities of Mt Fuji and good cleaning activity of dust, Fuji had become overwhelmingly beautiful.
Excreta disposal also be introduced, such as the bio-toilet, likelihood of resolution was standing.
The real reason, the interests of conservation organizations and local tour operator  did not match.

Mount Fuji is registered as a World Natural Heritage Site, then the nature of the range that has been registered, adding the hand of man is prohibited.
Such as playground and golf course construction is regulated in particular, road construction and opening of shop also can not be.
In the story there is no benefit at all for the tour operators, tour operators wanted to build a commercial facility at choice.
In fact, inn, hotel, boat shop are crowded the area around the Lake Yamanaka and Lake Kawaguchi. And Oshino Hakkai that was said once scenic spot has also become boring tourist attraction now.

Agency for Cultural Affairs, which was confused conflict of conservation organizations and tour operators,
  was switched to the tactic to be registered as cultural heritage rather than natural heritage of Mount Fuji.
Mount Fuji is in the cultural heritage the same as the shrines and temples of Kyoto and Nara, take the admission fee, nor it is possible to build a tourist facility also are free.
Of course, it is not a favorite hand development as before to be specified, but if the measures order to maintain the cultural heritage, it would be appreciated.

This time, Mount Fuji is recognized to the world cultural heritage formally at a meeting of UNESCO, it will have to solve the disposal of human waste that is a problem in the art.
There are climbers of 300,000 people per year in the Mount Fuji, but human waste that these people leave be voluminous.
It makes them flow through the swamp to look at this time, but the river of Mount Fuji becomes a swamp full of human waste, can not drink well water in this.

If you do not become a mountain Mount Fuji can be proud of in one of the most clean in the world, because there is no paddles that have been registered in cultural heritage, from now on, there is a need for real effort.

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(23.10.15) 尾瀬の自然をどのようにして守ればよいか 東電撤退

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 今月の8日から9日の連休に尾瀬の燧ケ岳の登山を行い、三条の滝の景観を堪能してきたのだが、今日(13日)衝撃的なニュースが新聞に掲載された。
従来尾瀬の景観保護のために東京電力毎年2億の予算で木道の維持メンテや湿原の回復事業を行ってきたが、福島第一原発の事故に伴う保障費用の捻出や、人員削減のためこの尾瀬の保全事業ができなくなったと言う。
やはりそうか・・・・・」思わず声が出た。

注)東電の木道の分担割合は約2割で残りは県

 東電は尾瀬国立公園のほぼ4割特別保護区だけならほぼ7割の土地を保有しており、尾瀬の群馬県側の土地は東電のものと思ったほうが良い。
元々東電は尾瀬から流れ出ている只見川に水力発電所を建設する計画だったが、地元の自然保護運動の高まりがあって、ここを自然保護区として保全してきた。

 東電としたらメセナ事業の一環としての位置づけだったが、福島第一発電所の事故発生が東電にそうした余裕を与えなくなった。
なにしろこのままでは自身の倒産問題まで発展するのだから、尾瀬の保全まではとても手が回らないと言うことだろう。

 国立公園内の土地の保有者が景観の維持ができなくなった場合は、風景地保護協定と言う制度があって、公園監理団体所有者が協定を結んで公園監理団体に保全を依頼することができる。
今回東電が求めているのもこの協定だが、一番の問題は東電が負担してきた約2億円の資金を公園監理団体が東電に代わって負担できるかと言うことだろう。

 他の大企業が東電の役割を引き継いでくれれば恩の字だが、現状の経済情勢を考えればそうした企業が現れるのを期待するのは難しそうだ。
そのほかに考えられる方法は尾瀬に入山する人から入山料を徴求して、その費用で木道や湿原の回復を図ると言う方法だろう。

 尾瀬の入山者は1996年の65万人をピークに減少しており、2010年では35万人と約半分程度の水準になっている。
この35万人から一人当たり500円の入山料を徴求すれば1億75百万の金額になるのでほぼ東電が負担していた金額に近くなる。

 高速道路と同じで利用者が費用を負担するのが最も妥当な措置だ。
観光業者からは入山料を徴求すると観光客が減るのではないかとの危惧の声も聞かれるが、では東電が負担していた費用を観光業者が負担するつもりがあるかと聞きたい。
私は日本の国立公園のほとんどが入山料等を取らないことのほうが問題で、政府や自治体や私企業がそうした費用を捻出できなくなっているのだから、利用者負担に変えるべきだと思っている。

注)水と安全と自然はただでないという意識改革が必要なのではなかろうか。

 今思えば東電が尾瀬の保全事業に果してきた役割の大きさがよく分かる。メセナとしても立派な事業だ。
しかしその東電は会社存続が危ぶまれるような状況になっているのだから、今度は国民(尾瀬を利用する人)がその費用を負担する以外方法はない。

なお最近尾瀬に行ってきた記事は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/231011-a3d9.html

 

 

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