(30.9.11) とうとう補聴器を購入した。
とうとう補聴器を購入することにした。
私は36歳の時に右耳が真珠腫性中耳炎を患って手術をしたのだが、その後右耳の聴力が極端に落ちてしまった。
「まあ、それでも左耳が聞こえるから良しとしよう」
ところがその数年後左耳も突発性難聴になって、以来聴力は普通の人の3分の1程度に落ちてしまった。
その後は何とか聞こえるふりをしながら人生を過ごしていたのだが、60歳を過ぎてからはもっぱら拡張器を使用していた。
「補聴器は馬鹿高いから、何とか拡張器でごまかそう」
拡張器は高いものでも5万円以下で購入できるのだが、補聴器は最低でも両耳で30万円、高いものは100万円ほどする。
しかも補聴器を購入したからといってすぐに聞こえが改善するかというと必ずしもそうならず、眼鏡と違って調整を繰り返してようやく聞こえるようになるのが実態だ。
実は30年ぐらい前に一度補聴器を購入したことがある。その時は右耳だけでカナル式という耳にすっぽり収まる補聴器だったが、しばらくして紛失してしまった。
当時はマラソンばかりをしていたのだが、ある日つけたまま10km走をしたら、いつの間にか補聴器がなくなっていた。耳の中が汗でつるつるになって落ちてしまったようだった。
「20万円もしたのに、聞こえはほとんど改善されずしかもすぐになくなってしまうようなものは、使用しても仕方がない・・・・・・」
あれから30年たち、耳の聴力は劇的に悪化し、今ではかみさんとの会話にも不自由し始めた。数人の会議などはとても参加できず、ましてや自治会の役員会などでは何をしべって何を決めているのかさっぱりわからなくなってしまった。
「これでははたから見たら認知症患者と間違えられてしまう。拡張器がだめならばもう一度補聴器に挑戦してみよう。あれから30年もたっているのだから機能が改善されていてもいいはずだ・・・・・・・」
1か月ほど前から補聴器屋さんに通って、補聴器の機能を試してきた。補聴器専門店ならば1週間から2週間の無料でのお試し期間があるので、とりあえず3社の補聴器を試してみた。
最初に試したのは眼鏡の愛眼で取り扱っていたシーメンスのシグニアという補聴器で、50万円台の商品だった。付け心地はとてもよく音もうるさくなかったが、残念なことにかみさんの声が判別できるほどには性能が良くなかった。
「50万円出してかみさんとの会話ができないのでは補聴器を購入しても仕方なさそうだ・・・・」
次に試したのは補聴器専門店のブルームが扱っているワイデックスという商品だった。
2週間の視聴期間があり、しかも対応してくれた専門スタッフは非常に親切でかつ丁寧な説明をしてくれてとても感じがよく、また補聴器の性能もまずまずだったのだが、使用した40万円台の商品は私の耳には少し合わなかった。
耳穴にスピーカーを押し込むのだが、押し込むのにかなり力いっぱいいれなければならず、そうしないと常にピーピー音がなって非常に不快になる。
また音質を3段階に設定してもらったが、特に高温を強調した設定では長時間つけていると耳が痛んできて思わず外してしまう。
「これはどうも長時間の対応には向かないな。とてもスタッフは親切なのだが、 自分の耳に合わなければ仕方ない・・・・・・・」
もうあう補聴器を探すのは止めようかと思っていたところ、知り合いの人から「山崎さん、オーティコンの補聴器が非常によく聞こえますよ」という話を聞いた。
「じゃあ、もう一度調べてみるか」
インターネットで調べると東千葉にオーティコンの補聴器専門店があるのが分かったので、さっそく出かけて行った。
ここは1週間の無料視聴期間があるのでオープン3という40万円の商品を視聴することにした。最新機種だという。
つけてみて驚いたことに初めてかみさんとの会話ができるようになった。また私は高校生に勉強を教えていて、今までは生徒の質問は筆談でないとわからなかったのだが,その生徒の言葉も判別できるようになった。
「補聴器も最初から聞こえる補聴器もあるんだ。これなら補聴器といえる・・・」
初めて機能に満足できる商品に出会うことができた。
補聴器には相性のようなものがあるらしく、結局私がしたように数社の補聴器の試聴を繰り返さないと自分にあう補聴器を見つけることはできない。
補聴器専門店ならば無料の視聴期間があり,眼鏡の愛眼ではレンタルが可能なのでつけて試してみることが絶対に必要だ。
業者はだいたい50万円前後の商品を勧めるが、50万円出して無用のものを購入するのは馬鹿げている。
今回は目標のかみさんとの会話と勉強を教えている子供との会話が可能な機種を見つけることができたので、重い腰を上げて補聴器の購入を決心した。
今後この補聴器の使用がって等、新たな発見があればまたブログに記載することにする。
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