(23.7.17) 精神性胃炎に悩んでいる
相も変わらず又精神性胃炎が発生した。私は小さい頃からこの精神性胃炎に悩まされている。当初はそれが精神性のものだとは知らなかったので本当に胃か十二指腸に炎症が起こっているのだと思っていた。
いや正確に言うと実際に炎症は起こっているのだが、自分の意志に反して胃酸がどくどく胃に出て胃を溶かしているのだ。
この精神性胃炎が起こるときは決まっていて、何か大きなイベントが有る前である。
最初にこの精神性胃炎に気がついたのは社会人になって始めての年に、会社の先輩が北アルプスに連れて行ってくれたときだった。
その数日前から頭が重くなり胃が荒れてきて食欲がなくなり、本当に病人になってしまった。
「先輩、とても北アルプスは登れそうにありません」断ったところどやしつけられた。
仕方なく登山をしたのだが登り始めるとまったく体調不良のことを忘れた。
またこれは直接にはイベントとは関係ないが、会社に入った当初会社の玄関を入るとひどい頭痛がし会社から出ると頭痛がすぐに収まったのを覚えている。
こちらは精神性頭痛で、よく小学生がかかる病気だ。
私には非常な緊張癖があるがそれは一種のトラウマだと思っている。これは小さかった頃(小学校1~2年の頃)母親に勉強を教わり、少しでも間違えると張り倒されていたからである。恐怖感で鉛筆が握れなくなって何も書けなくなったものだ。
かなり前、国会の証人喚問で商社のお偉方がサインをしようとして手が震えサインができない状況に陥っていたが、私はその人にいたく同情したものだ。
「そうなんだよ、人間は極度の緊張感に襲われると鉛筆さえ握れなくなるんだ・・・・・・・」
間違いを起こすのではないかと思うとすっかり上がってしまって、何も答えられなくなったことがその後続いた。
高校生の時、英語の時間で急にさされて何かの回答をしなければいけなかったのだが、英語で21をいえなくなってしまった。頭が真っ白になると頭の回転はゼロになる。
私の通っていた高校はその地区ではとても有名な進学校だったので、友達から「よくお前、この学校に受かったな」なんていわれたものだ。
その後は自分に緊張癖があることに気づいて、深呼吸をしたり心を落ち着けるようにしたりしてこの緊張癖から解放されたように見えたが、やはり「今度はかなりタフだ」なんて思うと胃酸が過剰に流失して胃を溶かしてしまう。
今回の病気はこの8月に「トランスエゾ1100km」にエントリーしていることから来ている。
この競技は北海道の宗谷岬と襟裳岬の間を往復する競技で、1100kmを2週間で走破する。一日あたり80km弱づつ走るのだが、約10年ほど前に挑戦して失敗している。
足の小指に炎症が起こって肉がはみ出して走れなくなったのだ。
「果たして今回走りきることができるだろうか。あれからずいぶん年もとったし止めたほうがいいのではなかろうか。もしかしたら死んでしまうのではないだろうか」なんて考えているうちにいつもの精神性胃炎になってしまった。
こうなった時の対処方法は一つしかない。私がもっとも信頼している「かない内科」のかない先生に診てもらうことだ。
かない先生は非常な名医である。すぐに検査漬けなどをせずにその人の性格分析をして、胃炎が精神性のものか物理的なものかを見抜こうとする。
精神的らしいと思えばしばらく胃酸を押さえる薬を出して様子を見て、それでも拉致があかなければ内視鏡で検査を行う。
今回も28日分の胃酸を押さえる薬を出してくれた。
「まあ、これでしばらく様子を見ましょう」
それから2日目までは体調が回復した。
「やれうれしや」と思っていたら又3日目頃から再び体調が悪化している。
「もしかしたら俺もついに胃がんになったのか、64年の短い人生だった」なんていつもの胃がん恐怖症が再発した。
しかしこの精神性胃炎には困ったものだ。いつまでたっても同じような症状が必ず起こる。もしかしたら胃にピロル菌がいて胃の粘膜を恒常的に傷つけているので特に弱いのかもしれない。場合によってはピロル菌の退治をお願いしたほうがいいかも知れないなんて考え出したので、またかない先生に診てもらう必要がありそうだ。
64歳にもなってまだこうした症状に悩まされるとは悲しいほどだが、なんとも致し方ない。
なお前回の精神性胃炎の記事は以下のとおり
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/21611-e7f8.html
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