(2.8.17) 肉体は衰えても頭だけはさえている、当面認知症にはなりそうもない。
私は74歳だから完全に認知症年齢に達しており、現在65歳以上の5人に1人は認知症といわれている。年を取り認知症になってまで生き続けるのは本望でないので、何とかして認知症にならないための方策をとってきた。
一般的に認知症予防は運動と栄養と休息といわれているが、運動は中学の時から継続的に行ってきて、現在は自転車を一日3時間程度乗ることにしている。運動といっても有酸素運動がベストといわれているが、サラリーマンになってからの運動は登山、マラソン、そして自転車だからすべて有酸素運動と言っていい。
おかげで体にほとんど脂肪はついておらず、体脂肪率は15前後で、血圧も正常範囲に収まっている。こと運動に関してはほぼ完ぺきと言っていいほど優等生といえる。また休息についても毎日定時に寝て定時に起きておりほとんどリズムを乱すことはない。夜更かしや無理なストレスを体に加えることはないのでこれも問題なさそうだ。
ただし食事についてはあまり褒められるようなことはしていない。暴飲暴食をするのではなくてその反対に食事をあまりしないのだ。かつてと言ってもマラソンが人生のすべてだったようなときのことだが、タイムを上げるために食事は一日に1回と決めていた。当時のスポーツ理論で体重を1kg落とすとフルマラソンのタイムが3分短縮するというものがあり、無理やりダイエットをしていたのだが、その時の小食がたたって今でもボリュームのある食事を見ると一種の嫌悪感を催す。
しかしそれでも別段問題なく過ごして来れたので、「まあ、このままの生活習慣を維持しよう」と考えていたが、最近になり急激に筋力が衰えたり骨密度が低下しているといわれてしまった。骨には自信があったのでこれはかなりショックだったし、筋力の低下は握力の低下ではっきりと表れている。
「これはいくら何でもまずいのではなかろうか・・・・・」
食事をすることにはほとんど興味がないので、筋力強化のための筋トレをここ半年ほど継続している。しかし若かったころと違って筋トレの効果は外見にはほとんど現れない。
かみさんから「パパさんは貧相貧相している」などと指摘されてしまい鏡を見るのだが、かつての筋肉隆々としていた体格に比べればほとんどアフリカの難民だ。
認知症を予防するための方策として運動と休息はほぼ満点だが、食事についてはほとんど評価できない。
この状態で認知症にならずにこれからも過ごしていけるのだろうか。
認知症にならないためのもう一つの方策として頭を使うこと、特に前頭葉の訓練が有効といわれているので、このように毎日欠かさずブログを掲載し、高校生の受験指導を行っている。肉体は日ごとに落ちているが、不思議なことに頭の働きはあまり低下しない。というよりは最近は大学入試の模試などをしてみると成績がどんどん上がって、「これなら自分が大学に入学したほうがいいくらいだな」と思わず笑ってしまう。
今更大学に入っても仕方ないし、第一身体がついていかないから無理なのだが、肉体の衰えに対して頭の衰えは非常に緩やかかほとんど低下しないのには驚かされる。
当面は認知症になりそうもないと喜ぶべきかもしれないが、あまり喜ぶのは慎んだ方がよさそうだ。
最近のコメント