(24.3.24) ボランティア教師奮闘記 受験モードに入ってきた
驚いている。高校受験のテストのレベルの高さにだ。
私は今ある中学3年生の受験生の数学と英語と国語の指導をボランティアでしているのだが、受験が近づいてきたのでこの少年が受けようとしているある私立の入試問題の過去問の研究を始めた。
この私立高校はいわゆる名門校ではないがその次の程度の学校で、特待生のクラスもあってこの特待生クラスの偏差値は相当高い。
「しかし、所詮は高校入試のレベルだからたいしたことはあるまい。俺だって昔は優等生だったじゃないか!!!」
そう思って過去問をとき始めて愕然とした。
数学などは簡単に解けると思ったが、いくら頭をひねっても解法の仕方が分からない。何かとても難しい一筋縄ではいかないような設問ばかりである種の特殊なトレーニングをしなければとても太刀打ちできないレベルだ。
「なんという問題だ、推理小説の謎解きみたいだ・・・・・・・・・・」
昔私が大学生だった頃、超有名中学に入ろうとしていた小学生を教えたことを思いだした。
当初小学生が学んでいるようなレベルだからいかようにも教えられるとたかをくくっていたが、その子供の母親から「この子はこんな問題も解けないのですよ」と示された問題を見て脂汗が出た。
小学校の算数は方程式を使わないで植木算とか鶴亀算とか一つ一つ解法の仕方が異なり、それをすべて覚えてないと解けない。
私は驚愕してその日から1週間自宅に引きこもり、大学の授業をすっぽらかして中学受験用算数の問題を解きまくった。ようやく解法をすべて会得したときは実にほっとしたものだ。
「今回もあのときと同じだ。このままでは高校受験の問題一つまともに教えられないじゃないか・・・・・・・」
このところ毎日時間があれば受験対象の高校の過去問をといていたら、ようやくこの学校の数学の問題の癖がつかめてきた。
毎年ほぼ同様のパターンの設問がなされ、当初トリックのように見えた設問も明確な傾向があり、解法のパターンも一定なことに気がついた。
「どうやら出題をしている先生がいつも同じでひっかける場所も同じじゃないか・・・これならどうにか対応ができそうだ」
数学については展望が見えてきたが、英語と国語はひどく長い長文が出てきてこちらも一筋縄では行きそうもない。
文章そのものは特に難しくはないのだがとても長く50分と言う制限時間の範囲で回答を埋めるのはとてもできそうにない。
「困ったな・・・・これは二度読みの時間がなさそうだ。読みながら回答を埋めていくしか手はなさそうだ」そう教えることにした。
注)通常は一度通して読んで2回目に設問を見て回答するのだが、そうした時間的余裕がない。
しかし高校の入試問題がこんなにタフだとははじめて知った。すでに高校を卒業してから半世紀がすぎている。もう二度と受験などはないと思っていたが、ボランティア教師を始めてそうは言っていられなくなった。
私自身が受験するわけではないが、受験生に如何にしたら入学できるかは教えなくてはならない。
自分自身が根をあげるような問題のレベルの高さに目が回りそうだ。
注) 老人になると早く計算したり長文の英文や日本文をすばやく読むことがとても苦手になる。それに読んだ端から内容を忘れていく。
運動をしても体の動きが鈍くなっているが脳の働きも同じらしい。とにかくスピード競争に弱い。だから私が名門校やそれに順ずる高校を受験したら一つも入学できそうにない。
別件)現在ボランティアで中学生の数学と英語の指導を行っています。
希望者を募集しておりますので希望者はこのブログのメール機能等を使用して連絡してください。
詳細は以下の記事参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-f027.html
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