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2020年12月

(2.12.4)  ブログの休載のお知らせ

 眼精疲労がひどくパソコン画面を見ると疲れてしまうので、しばらくブログの掲載は休みにします。

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(2.12.3) 人類衰亡史序説 イギリス その    せめてワクチン接種だけは世界で最速になろう!!

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 イギリスのジョンソン首相がコロナワクチンではしゃいでいる。来週から英史上最大のワクチン接種計画を実施するというのだ。
イギリスは米ファイザー社のコロナワクチンをさっさと承認し、来週から高齢者と医療従事者を中心にワクチン接種を開始するという。
実際はイギリスはファイザー社のワクチンについて自国ではほとんど治験をおこなわず、「アメリカが承認しているならそれでいいや」とばかり、承認に走った。
このイギリスの抜け駆けをEUは苦々しく思っており、欧州医療品庁(EMA)は「EUはイギリスが選択した緊急的な手続きよりも多くのエビデンスを要求しており、より適切な承認手続きを行う」と嫌味たっぷりなコメントをした。

 だがイギリスとってこのワクチン接種以外何もいいことがないジョンソン首相にとっては、国民の信頼を獲得する唯一の方法だから後へは引けない。経済は低迷などという生易しい状況でなく、EUからの離脱交渉は遅々としてすすまぬまま、正式離脱日の3年1月1日が目の前に迫ってきた。
なんでもめているのかはたから見たらよくわからないが、EUはイギリスにEUのルールを離脱後も守ることを要求し、一方イギリスはEUのルールを認めず独自ルールを作ると息巻いている。
なら条約なんか締結しない」EUはつむじを曲げてしまったため、イギリスは追い込まれている。

 ジョンソン首相としてはますます悪化するイギリス経済と、これまたますます悪化するコロナ感染、さらに展望が持てないEUからの離脱交渉と三重苦にあえいでおり、せめてワクチン接種だけでも早めに実施して得点を稼ぎたいのだろう。
それでもファイザーから提供されるワクチンは4000千万回、一人二度接種が必要だから2000万人分のワクチンを確保したことになる。
これでは足らないが、すぐにオックスフォードが開発したワクチンが出回るはずだからそれまでのつなぎよ!!」ということなのだろう。

 ヨーロッパで最もコロナ対策に失敗した国はイギリスで、すでに死亡者が6万人近くになっており、欧州最大の死者になっている。それならせめてワクチン接種だけでも世界に先行して実施し、他の国の人々のためにモルモットになろうという悲壮な覚悟だ。

 

 

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(2.12.2) 人類衰亡史序説 コロナ その3 コロナに便乗した詐欺が絶えない!!

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 何がなんだか分からないが世界中でコロナをかたる詐欺が横行している。中国ではさっそくワクチン詐欺が発生し、中国の製薬会社が開発したワクチンを91ドル〈約1万円)でネット販売するというものだそうだ。中国のワクチンは臨床試験も済んでいないので販売されるはずはないのだが、それが巷に流通しているという。
日本ではファイザー社やモデルナ社のワクチンを8500万人分確保したと厚生労働省がアナウンスしたが、実際に接種できるのは老人と医療関係者だけで一般の人には順番がなかなか回ってこない。
となると日本でもこの種の詐欺が横行する可能性が高い。
あなたにファイザー社のワクチンを特別に送付します。検査キット料として2万円送付してください」なんて感じだ。

 コロナが大流行した当初はマスクに関する詐欺が横行していた。病院名をかたってマスクを送り付け代金をだまし取る方法で、マスク入手が困難だったころはこの種の詐欺に引っかかる人が多かった。
下水道洗浄詐欺もひところ盛んだったが「コロナ菌が下水道に大量に付着しており、洗浄しないと感染する」などと脅して10万円程度の洗浄費用を搾取する方法だ。

 こうした詐欺は直接資金を強奪するものだが、コロナをフィッシングの手段とすることも多発している。「コロナが近所に発生しているので以下の文書をよく読んで注意してほしい。○○市役所」といったメールを送り付けメールを開くと個人情報やパスワードが流失してしまい、それをネタに脅そうといったたぐいの詐欺である。
警察庁によるとすでに1億円以上の詐欺被害が発生していて、今後ますます増加する可能性が高いから注意するようにとの通知がだされていた。

 今後どのような詐欺事件が発生するかわからないが、不安心理に付け込んだ詐欺はとどまることがない。私などは人とのコミュニケーションはすべてメールで行っており、電話には絶対に出ないからこうした詐欺に引っかかる可能性は少ないが、電話が鳴るとすぐに出るような人は要注意だ。コロナの蔓延で人々の心もすさんできてしまい不信感が渦巻いている。

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(2.12.1) 人類衰亡史序説 コロナ その2 ワクチン開発競争はアメリカの勝利に終わった!!

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 ワクチン開発競争ではどうやら勝負があったようだ。本年中に国の承認を得て供給が始まるワクチンは、米ファイザー社と同じく米モデルナ社のワクチンで、このうち第3段階の臨床試験を完全にすましたのがファイザー社で有効性は95%と公表されている。モデルナ社のワクチンについては第3段階の臨床試験に異議が出ており、少なくとも2700人に対するワクチン接種は十分な量の摂取されなかったといわれている。これに対しモデルナ社は追加の試験を行って本年度中の供給を始めると公表した。

 その次の集団はイギリスのアストラゼネカ社でこちらも第3段階の臨床試験で重大な副作用があったとして、その追加の試験を実施しているが副作用がワクチンによるものでないことが実証されれば国の認可が得られそうだ。
それ以外にはロシアが2種類のワクチンを承認したが、第3段階の臨床試験をすっぽかしており国際的基準では開発中の未承認ワクチンだ。
ロシア以外にはこうしたワクチンを使用するところはなさそうで、ロシア国民でさえ接種をするのをためらっている。

 当初は中国が華々しくワクチン開発の成功を歌っていたが、こちらもほとんど臨床試験をしておらず、中国以外では全く無視されている。ワクチンは効果がありしかも副作用がないことが条件だが、ロシア製のワクチンは副作用の危険性があり、一方中国製のワクチンは効果そのものにも疑問が出ていて、簡単に言えば使い物になりそうもない。

 結果的にはワクチン競争の勝利者はアメリカで次いでイギリス、またファイザー社と共同開発を行ったドイツといったところで、残念ながら日本はレースの参加もおぼつかなかった。これが現状の医薬品業界の実力なのだろう。
ロシアと中国はいつものようにプロパガンダだけはかまびすしいが、実力はほとんどない。中国の場合は自国の開発能力のなさをアメリカやイギリスの製薬会社に対するハッキングで補うこととしたが、さすがに防御が固く有効なハッキングがされていないようだ。
ハッキングができなければ開発は不可能で、ノーベル賞学者がほぼゼロに近い中国が実力で開発できるはずは当初からない。

 今回のコロナのワクチン開発競争を見てわかったことはアメリカのとびぬけた実力であり、次いでイギリスも健闘しているといったところだ。この開発競争に日本が顔を出すこともできなかったのは、日本の製薬会社の実力がこの程度だということで、とても残念な気持ちがする。


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