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(2.11.1) 人類衰亡史序説 日本その54  大阪都構想再び敗れる。

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 大阪都構想の住民投票の開票が進んで、反対票が賛成票を上回ることが確実になった。これで大阪維新の会は二度住民投票に敗れ都構想は完全についえてしまった。
都構想の趣旨は行政が大阪府と大阪市で二重になっておりそれを解消したいというのが維新の会の主張だが、本音は東京が都政を引いている以上対抗して大阪も都政をしきたかったということだろう。

 大阪が地盤沈下を始めて久しく、20世紀の後半年は常に人口減少に悩まされていた。
私が大阪で勤務していたのは今から40年も前のことだが、そのころから大企業を中心に大阪本社を東京本社に統合する動きが活発になっていた。大阪は支店経済になってしまい、大阪経済の実力は東京の10分の1程度だというレポートが私が勤めていた銀行内部の経済分析でなされていた。
これでは大阪で業績を伸ばすのは無理だな」などとしみじみ思ったものである。

 演歌の世界でも「小春、東京に負けへんぜ」などという歌が流行っていたが、こうした歌を歌わざる得ないのは衰退がだれの目にも明らかだからだ。すでに市の人口規模では大阪市は横浜市の後塵を排しており、名古屋市にさえ追い上げられて、日本の二大都市だなどとは到底言えないような状況だった。
だからこうした大阪の衰退を打破するためには、まず東京張りに都になり名前だけでも肩を並べなければ次ぎなる手段も浮かばないと思い詰めていたのだろう。

 大阪が実質的に日本の中心だったのは豊臣秀吉の時代から約150年あまりで、江戸期の商圏は大阪を中心に回っており、東北地方をはじめ日本各地のコメが大阪に集まっていた。
文化的には元禄時代が大阪時代の頂点で、井原西鶴や近松門左衛門が活躍した時代だが、そのころは確かに経済と文化の中心は大阪だった。
しかし文化文政時代になると、すでに大阪は経済でも文化でも江戸に追い上げられトップの座を明け渡している。

 今では大阪と聞くと横浜のような若者を引き付ける魅力もなく、名古屋のような経済力もなくなり、ひたすら現状維持と衰退を繰り返している。だから大阪維新の会が何とかして大阪の復権を図ろうとしたのだが、今回もその思いは遂げられず維新の会は挫折感を味わっただけだ。
大阪が都にならなくても特に問題があるわけではないが、しかし東京に伍して発展を遂げることは難しい。
すでに横浜に負け、このまま行けば名古屋にも追い越されてしまうだろう。大阪府民の選択はただ静かに衰亡するというものだがそれも一つの選択ではある。


 

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