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(2.11.6) 人類衰亡史序説 アメリカ その27   覇権国家アメリカの没落 世界の嘲笑の的になってしまった。

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 今アメリカがヘゲモニー国家であった時代が終わろうとしている。アメリカがイギリスからヘゲモニーを奪い取ったのは第一次世界大戦後だったが、あれから1世紀を経てアメリカの時代が終わった。
ヘゲモニー国家になるための条件は軍事力と経済力で卓越した力を持ち、さらにその国の制度が世界中から憧れの目で見られる必要がある。
単に軍事力が強いだけのロシアや経済力だけのかつての日本や今の中国がヘゲモニー国家になれないのは、大きな意味の制度、いわゆるソフトパワーに魅力がないからである。

 誰もがロシアや中国のような強権的な国に魅力を感ぜずむしろ嫌悪感を持っているが、それは支えている制度に欠陥があるからだ。
例えばロシアのプーチン政権を支えるためには反対派を秘密警察が暗殺することによって国家がなりたっており、中国ではすべての反対者を理由をつけて監獄送りにし表面的には反対者をゼロにしていることでかろうじて国を支えている。このような仕組みを世界中が知っているからロシア人と中国人を除いてだれもが眉を顰める体制になっている。

 最近までアメリカはあらゆる側面でヘゲモニー国家としての資格を備えており、多くの若者は競ってアメリカに留学しアメリカ的な生活態度を身に着けようとしていた。アメリカの大学こそ世界の大学であり、またアメリカの政治制度は民主主義の模範と思われていた。
そのアメリカの政治制度が今トランプ氏とトランプ氏の支持者によってこなごなに瓦解されようとしている。
トランプ氏はアメリカの選挙制度はいかさまでインチキで不正の限りを尽くしており、トランプ氏が勝利した州の選挙区以外はすべて許しべからざる腐敗の温床だという。
トランプ支持者はこのトランプ氏の呼びかけに応じて集計中の投票所に押しかけ窓をたたいたり大声を出し、投票所で作業している職員を脅している。

 この映像は世界中に流れており、まともな選挙一つできないアメリカをだれもが「いやはやアメリカの選挙制度は欠陥だらけで機能せず、こうした制度を持つアメリカのような国にはなりたくないものだ」と思い始めた。
かつては憧れの対象だったアメリカのソフトパワーは今や軽蔑の対象であり、トランプ氏やその支持者は論理も公正も正義も無視するならず者集団に写っている。世界から軽蔑されてはヘゲモニーもへったくれもあったものではない。

 どの国もいつまでもヘゲモニー国家でいられないことは歴史が示しているが、アメリカがヘゲモニー国家から転げ落ちたのはいわばオウンゴールのようなもので、他国から戦争を仕掛けられたからではない。
だが今回の醜態を機会にアメリカは二つに分裂してしまい、まさに南北戦争と同様な憎しみを相手側に浴びせている。トランプ氏はいつまでたっても裁判闘争に固執するだろうし、その間アメリカ政治は漂流し、気が付けば第一次世界大戦前のモンロー主義時代に逆戻りした自己を発見して唖然とするだろう。


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