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(2.11.30) 人類衰亡史序説 韓国 その26 韓国の失われた10年

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  韓国の朝鮮日報を見ていたら「韓国が失われた10年に突入したのではないか」という記事を掲載していた。
タイトルは「コロナで早まった韓国の失われた10年」で、朝鮮日報は日本でいえば読売や産経といった保守系の新聞で、時々正直な記事を掲載する。
日本が失われた30年に突入したのは30年前で、その最大の特色は消費者物価と卸売物価の傾向的低下で企業にとっては最悪の環境になり多くの企業が日本を去って中国や東南アジアといった新天地を求めて出ていった。

 おかげで日本のGDPはほとんど増加せず、私たちの生活水準はほぼ30年前と同じだ。
韓国はその間中程度の成長をしていたために、「日本の時代は終わり、これからは韓国と中国の時代だ」とはしゃぎまわっていた。
だが宴の時代は韓国でも過ぎ去り、どのように努力しても成長はせずここにきて卸売物価が低下しはじめ、消費者物価はほぼ0%に張り付きだした。朝鮮日報は韓国にもデフレスパイラルが始まったと心配して上記の記事を掲載した。

 このコロナでデフレ圧力がかかっている国はマレーシア、シンガポール、台湾、タイといった国で消費者物価が傾向的に低下しており、もちろん日本も消費者物価、卸売物価ともともに低下している。
最もこれはコロナが蔓延した3月以降世界中で起こっていることで、一人中国のみはいつもの統計処理で消費者物価は上昇していうことになっているが、中国の統計数字はいつもプロパガンダだから参考にしないのが賢明だ。

 3月以降世界中の消費者物価と卸売物価がマイナスになってきたのは当然で、生産活動は低迷し一方消費者は家に閉じこもって必要最低限の生活をしているのだから、これで物価が上がったらそちらの方が驚いてしまう。
韓国も世界経済の低迷を反映して卸売物価はマイナス、消費者物価は0%前後になっているがこれが常態であり、特に韓国経済が輸出主導型で日本に比べるとはるかに輸出ウェイトが高いのだから当然の数値だ。

 さらに言えばこのデフレスパイラルの世界的傾向は、17世紀以来発展に次ぐ発展を遂げてきた資本主義文明が衰退期に入ったことを示している。あらゆる文明が生まれ成長しそして衰退するといったのは文明史家のトインビーだが、この衰退の兆候はまず日本で現れた。
人口が減少しはじめGDPはほとんど伸びず、そして物価が低迷するのだが、こうした症状を一時的にも回避する方法は黒田日銀が行っている無制限の金融緩和しかない。

 これが日本の処方箋だが、今まで日本の無制限の金融緩和をあざ笑っていたヨーロッパや中国や韓国が、今ではコロナ対応の決定的な秘策としてこの無制限の金融緩和を実施している。日本で起こっていたことは資本主義文明の衰退期における一般的特色なのだが、ここにきて世界中がこの日本の処方箋を見てそれに追随している。
韓国も低迷した経済の立て直しは金融緩和しかないと日本に倣っているのだが、いかなる努力も経済の低迷を逃れることは不可能だ。
韓国にも秋風が吹きはじめ、朝鮮日報が失われた10年に突入していると警鐘を鳴らしているが、だからといって文明史的衰退から逃れられるものではない。」

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