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(2.11.9) 世界最先端の老人大国になるために!!

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 昨日のべた2050年の日本の姿は暗澹たるものだ。人口は今より3000万人少なくそのうちの4割は65歳以上の年寄りで働いている人はほぼ4割、残りは学生や幼児やフリーターということになる。
4割の老人のうちかなりな人がケアが必要で、しかしそのケアをする日本人はいない。何しろ残された4割が日本を支える生産的な職場に従事するとすれば、どこからもケアサービスを行う人材は出てこない。
老人はただひたすら神様のお迎えを待って静かにベットに横たわっているというイメージだ。

 だがしかし本当にこうした暗黒の未来が待っているかといえば、実際は生き残るための懸命な方策をするのは間違いない。ただ座して死を待つというのは潔いが、トランプ氏を見てもわかるように人は追い詰められると生き残るためにありとあらゆる知恵を結集するものだ。
日本が世界最速の老人天国になるのはだれが見ても確実な未来だが、それならそれで居直る方法がある。
フロントランナーということは後に多くの国が日本に倣って老人大国になるということで、日本には先駆者利益がある。

 現在でも政府が条件付きながらも認めようとしているのは外国人労働者だが、もはやその存在なしに日本の未来はないことは確かだ。
日本は中東の金持ち国やドイツをはじめとする西ヨーロッパのようには裕福な国ではないが、周辺のアジア人から見たら天を仰ぐような金持ち国だ。幸いにも貧しい国の若者は日本で働くことを望んでおり、最近はネパールやミャンマーといった最貧国からの出稼ぎ労働者が増加している。
日本人は介護や建設や農業といった3K労働を嫌がってこうした職場につく人が増えないが、一方外国人の介護士や建設労働者や農業労働者は激増している。

 日本における医療技術はアメリカやヨーロッパ等と比較すれば見劣りするが、コストパフォーマンスで考えれば日本の医療水準は世界一だ。安く平均的にはレベルがそろった医療を提供してくれる。この世界一の医療と日本がとびぬけて発達している介護を結び付け、さらに外国人介護士を結び付ければ、日本は世界で最も老人にやさしい医療介護大国になる
考えてもほしい。今や韓国も中国も台湾も近い将来人口減少国になり、さらに老人大国になることは確実だか、そうした老人を受け入れる社会体制は今だ整備されていない。日本だけが老人だらけの僥倖により介護施設の充実は世界最速で進んでいる。

 世界のそこそこの金持ち老人にとりその終の棲家となる場所は少ないが、日本にはそうしたん場所がふんだんに整備されている。これは本当の意味でチャンスだ。先端技術の開発では中国にさえ後塵を排しているが、コストパフォーマンスでいえば世界最高の老人医療介護施設はどこにも存在しない日本が誇る最高の資産だ。
日本人だけでなく台湾や中国の老人を介護施設に受け入れてその費用で生きていくのが日本としては最後の生き方になる。

 もはや日本の産業は二流で、可能性の高かった観光立国はコロナですっかり色あせてしまった。AI技術はアメリカと中国の独断場で日本の進出する余地はない。残された日本の資産は老人とそれを介護する医療介護技術だけになる。
この小論は私が教えている高校生が入学予定の大学から指定された「2050年の経営学のあり方」の考察として考えてみたものだが、2050年における日本の産業は医療介護しかないことを明確に意識し、そのためのフレームワークを作ることが経営学にとっても必要となる。
もはや一般企業について考えても無駄で、世界の二流企業になっている日本企業の復活はありえない。日本が世界の先端に立つ方法は大量に発生する老人需要にこたえる体制を整備することだけだ。

 

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