(2.11.4) 人類衰亡史序説 アメリカ その25 民主主義のルールなどくそくらえだ!!トランプ大統領の怒号。
やはり何がなんだか分からなくなってきた。アメリカ大統領選挙の行方である。
ブログを記載している時点でバイデン候補225票、トランプ候補213票だが、残された接戦州の当日投票結果はトランプ氏が有利に展開している。この後郵便投票が加わり結果が判明する予定なのだが、なぜか開票がぴったり止まってしまった。
トランプ大統領は「郵便投票は不正投票だから開票してはならない」といい出し、トランプ支持派の監視員が開票を妨害し始めたからだ。
バイデン氏はすべての投票の開票を行うべきだといたってまともなことを言っているが、トランプ大統領とその支持者は「郵便投票を認めるな」と実力行使に出ている。開票所は異様な雰囲気で開票作業ができなくなりその結果獲得票数がぴたりと思ってしまった。
すでにトランプ大統領は勝利宣言をするし、バイデン候補は最終結果を見なければならないと当然トランプ氏の勝利を認めない。
アメリカの大統領選挙において投票行為そのものが否定されるという異常事態だが、トランプ大統領は法に訴えて郵便投票を阻止して見せると息巻いている。
アメリカといえば今までは民主主義のお手本のような国だと思われていたが、投票そのものもまともにできないような監視国家になってしまった。
中国や北朝鮮なら「いつものことだ」とだれも不思議に思わないが、アメリカで起こることはゆゆしきことだ。
アメリカでは選挙がまともに実施できないとは信じられないことだが、現実は郵便投票を巡ってその投票を阻止しようという団体と選挙管理委員会がにらみ合っている。
トランプ大統領が大統領に就任してからというもの、これまで築いてきた民主主義のルールがひとつづつ崩壊している。
今回の選挙もその一つで、「コロナを恐れず当日投票した人だけが大統領を選ぶ権利がある」というのは期日前投票(特にその中の郵便投票)は投票権がないというのだから、これは民主主義の否定だ。
私は個人的にはトランプ支持派で特にトランプ氏の対中国政策を高く評価しているが、選挙戦で見られるハチャメチャな行為はどう見ても評価できない。
最もトランプ氏が「民主主義はくそだ」と否定しているのであれば、私も半分は同意する。
だが実際は自分は民主主義の具現者だといいながら、民主主義を破壊しているのだから、これでは中国の習近平氏とさして変わらない。
日本の周りには自称民主国家でその実権威主義的国家が林立しており、中国、北朝鮮、韓国といった国家だが、そこにアメリカも加わるとトランプ氏がいっている。
社会科の教科書では世界史は民主国家が増大していく過程と描かれているが、実際は反民主国家のほうが幅を利かせており、日本近海で民主主義国家は日本と台湾だけになってしまった。
21世紀に入って急激に18世紀以来の西洋民主主義に黄昏が現れ、中国の権威主義的共産主義がもっとも魅力ある体制だと中国とその衛星国が大合唱を始めた。そこにアメリカもトランプ大統領の指導のもと反民主主義に舵をきっている。
21世紀に入り民主主義の時代が終わり、中国的権威主義とアメリカ的ハチャメチャ主義が世界を席巻しようとしている。
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