(2.11.7) 人類衰亡史序説 アメリカ その28 いつまで続くぬかるみぞ!! アメリカ大統領選挙の行方
アメリカ大統領選挙は投票日から4日もたったのにいまだに決着がつかない。残された4州はジョージア、ネバダ、ノースカロライナ、ペンシルバニアで開票率はすでに99%(ネバダだけは87%)なのに、開票が終わらない。
「何をやってんだ!!」などと日本人の私でさえイライラするのに、ましてアメリカ人は眠ることもできず固唾をのんで早く決着がつくことを望んでいるだろう。
開票が進まない最大の理由はトランプ大統領が「郵便投票はいかさまだ。最高裁で決着をつける」と息巻いているためで、開票担当者としては裁判に持ち込まれても勝てる確実な開票結果にせざる得なくなって、何度も票の数えなおしをしているからだ。
トランプ大統領は自身が負けている投票所の郵便投票はいかさまで票を盗んでいると主張しているが、トランプ大統領が勝利した州の開票所にも多量の郵便投票があるのだが「こらは全く正しい集計で不正はない」ことになっている。
トランプ氏は自身に都合のいいことはすべて正しく、反対に不利なことは「いかさまだ、不正だ、最高裁だ」実にかまびすしく喚き散らす。テレビ局もこのあまりのフェイクニュースに嫌気をさし、トランプ氏の会見映像を途中で打ち切り、この発言には証拠が示されていませんとテロップをながしていた。
トランプ大統領の発言はほとんどが主観的真実に基づくもので、一方マスコミの基本スタンスは客観的真実を追い求めることだから、マスコミとトランプ氏が対立するのは当然だ。
私はトランプ氏の対中国封じ込め政策を長らく支持してきたし、この選挙においてもトランプ支持だったが、選挙で負ければ悪態をつかずに「老兵は消え去るのみ」とといって引き下がるのが、西欧的民主主義の原則だ。
負けても権力でひっくり返すのはベラルーシの大統領と同じでアメリカの場合はふさわしくないが、トランプ氏はそんことは知ったことではないのだろう。
しかも一応の開票結果が出ても延々と裁判闘争が始まり、アメリカには二人の大統領がいることになると、これではベネズエラレベルになってしまう。
今やトランプ支持者とバイデン支持者との間では一触即発の状況になっており、いつ暴動に発展しても不思議ではない。互いの不信感と憎しみは尋常でなく約170年前の南北戦争の精神構造に似てきた。
今回の選挙結果を見るとバイデン氏が東部と西部のインテリ層が多く住む州で勝利を収め、一方トランプ氏は中央の農村部を抑えているのがわかる。このままいつまでも二人大統領がいることになると、世界の政治も漂流しそうだ。
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