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(2.10.9)  人類衰亡史序説  日本 その47 赤字国債が国を救っている。

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 ひところの財政健全論者から見たら近頃の予算はハチャメチャな予算に見えるだろう。毎年の予算規模はほぼ100兆円で、そのうちの半分は国債による調達なのだが、これ以外に補正予算がある。2020年度は2回にわたり補正予算を組んだのだが、その金額は約60兆円規模で当初予算の6割に達してしまった。
これでは本予算と補正予算の区別ができないほどのふくらみで、その資金手当てはすべて赤字国債の発行によるというのだからすさまじい。予算の中の国債依存度は60%近くになり、日本政府は国民からの借金でかろうじて財政をもたせていることになる。

 最も実際は金融機関に売却された国債はすぐに日銀が購入するのだから、国債の日銀引き受けに何ら変わりがなく、日本経済は日銀の輪転機によってさえられているといってよさそうだ。
経済学の教科書では赤字国債は基本してはならない借金で、負債を将来に回しており今の若者が懸命に働いて借金を返済することになるから不合理だという。

 しかし現実問題として果たして将来の若者が借金返済にいそしむ様になるとは思われない。返済期限がきた国債はすぐさま借り換えがなされ、政府が支払うのは利子だけになっている。しかもその利子はゼロ金利政策によってほとんどO%に張り付いており、利子さえも支払わないで済んでいる。
ただ借り換えをしていればいいんだから、国家運営なんて気楽なものだ」と本音では自民党主流派はそう思っており、この低金利時代が続く限り国債発行に痛痒は感じられない。

 国は返済義務も利息支払い義務も全くない国債を気楽に増刷しているだけだから、これなら私にもできる財政運営だ。
かつての経済理論では赤字国債の過剰な発行は国債の信用を低下させ、最後はハイパーインフレーションによってしか国債問題の解決策はないということになっていた。あの戦時国債をほぼチャラにした戦後のハイパーインフレーションを思い出してもらえればわかるだろう。
だがしかし日本政府がいくら新規赤字国債を発行しても市場はピクリとも動かない。これは日本だけでなくアメリカやEUも心置きなく赤字国債を大量に発行しており、そしてこちらも市場は静観したままだ。

 コロナ対策としてやむ負えない面もあるが、それ以上に晩期を迎えた資本主義国家は国債発行以外の財政金融政策はないのだ。工場を建設して真面目に経済生活をする代わりに、だれもが政府がじゃぶじゃぶに出してくる通貨をギャンブルや競馬や株式投資や仮想通貨投資といった浮利を求めて徘徊している。
政府が市場に供給している通貨は実体経済とは何ら関連のないマネーゲームに使われており、その限りで消費財や投資財の価格を上げることはない。
こうしてだれも借金返済をしようとせず、利息も支払うこともなく、ひたすら赤字国債を増大させているのが日本やアメリカやEUや中国なのだ。

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