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(2.10.7)  人類衰亡史序説 民族紛争 その2 今を置いてナゴルノカラバクの開放はありえない。アリエフ大統領の強気の理由

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 ナゴルノカラバクをめぐるアゼルバイジャンとアルメニアの紛争の実態が徐々に明らかになってきた。両国の紛争は1994年の停戦でいったん収束したはずだが、アゼルバイジャンの恨みは消えていなかった。1992年から94年まで続いた内戦ではアゼルバイジャンの一方的な敗北でロシアの仲介によってかろうじて戦争は終結したもののナゴルノカラバクを手放すことになった。

以来30年、アゼルバイジャンはこの地の奪還を悲願としてきたが、実際は軍事的に劣勢で腐敗しきった軍隊ではアゼルバイジャンがアルメニアと一戦を交えるようなことは不可能だった。


 だがここにきて奇跡のような状況が生まれた。アメリカは中東から手を引き、ロシアはシリア支援で手いっぱいになっており、イランは経済封鎖で身動きが取れず、今軍事行動を起こせる国はトルコ一国になっている。
エルドアン大統領の夢はオスマントルコの栄光を再び取り戻すことで、旧オスマン領だったシリア、リビアそしてアゼルバイジャンに積極的に軍事介入している。

 トルコの支援ですっかり舞い上がったアゼルバイジャンのアリエフ大統領はナゴルノカラバクに猛攻を加えており、アルメニアの戦車を次々に破壊している映像が流れている。
アゼルバイジャン軍の実際の戦闘員はシリアで戦ったトルコの傭兵でベテランぞろいだからアルメニア軍を蹴散らすことができ、アリエフ大統領はすっかり調子に乗ってしまった。

 一方アルメニアのパシニャン首相は世界にアルゼバイジャンの暴挙を訴えているが、本気になって仲裁してくれるはずのロシアの動きは今一つはっきりしない。ロシアとしてみればアルメニアとは軍事同盟を結んでいるが、一方アゼルバイジャンは友好国でどちらからも恨みを買いたくないのが本音だ。
一方トルコのエルドアン大統領は、「ここで頑張らねばオスマントルコの栄光の復活はない」とひどく強気で、ひそかにF16戦闘機を投入してアルメニアのスホーイ250を撃墜している。

 このままいくとナゴルノカラバクはアゼルバイジャンによって解放され、そこに住むアルメニア系住民14万人が難民になる可能性が高くなりつつある。

 

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