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(2.10.19)  人類衰亡史序説 中国その23 輸出するものがなくても許可制にするぞ!!

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 中国が輸出管理法を制定し、12月1日から施行するという。中国の安全保障を脅かす恐れのある特定の技術や材料の輸出を許可制にするのだそうだ。だが考え込んでしまった。許可制の対象になる技術や材料といっても一体中国に何があるのだろうか。
一応考えられるものはレアアースである。今でも中国のレアアースのシェアは世界の70%相当だから、確かにこの輸出が制限されればかつて日本が苦境に陥ったレアアース戦争が再発するかもしれない。
しかしそれ以外の材料については中国は輸出国ではなく輸入国だから、輸出規制などしたくてもできずかえって外国の輸出規制を恐れなければいけない立場だ。

 また技術といっても中国の技術はほとんどがアメリカから盗んだものだから、特段のオリジナリティはない。かろうじて世界に先行している技術はファーウェイが持つ5Gの技術だが、これは世界に輸出したくてもアメリカをはじめ主要な先進国からは締め出されている。
輸出しないのではなくできないのだ。ほかにはドローンの世界シェアは60%程度だが、中国産ドローンは安いだけが取り柄だから中国が輸出規制でもしようものなら日本のメーカーが喜んで高機能のドローンの販売を行うだろう。

 はっきり言ってしまえば中国の戦略物資はレアアースだけ、戦力技術は5Gだけだからアメリカが本気になってアメリカ組を糾合すれば難なく乗り越えられそうなものだけだ。
実際は中国は世界に対して輸出規制などできる立場でないのだが、アメリカのトランプ政権の中国を対象とした輸出規制に反発して精一杯の抵抗をしめしているだけだ。

 中国が本当に効果のある対抗策ができるのは輸出でなく輸入であり、世界最大の鉱物資源や食料輸入国の立場でオーストラリアを脅し上げているのがその例だ。
小麦、大麦、牛肉、ワインといったオーストラリアの農産物に対していちゃもんをつけて輸入禁止措置や関税の引き上げを行っており、また鉱物資源では鉄鉱石と石炭の輸入を実質的に禁止する措置をとっている。
最もこうしたものは中国が必要だから輸入してたのであり、オーストラリアからの輸入を止めたり関税を引き上げればたちまち国内の消費者や生産者に影響が及ぶ。

 だが、中国はメンツの国だからメンツがつぶされたらその対抗措置をとらない限り中国人として生きていけない。
アメリカが輸出制限をするならわが中国は輸出するものはないが輸出制限を高らかにする」というわけだ。
アメリカと中国が角突き合わせて互いに一歩も引かないそぶりを見せており、おかげで世界の貿易は縮小均衡のスパイラルに陥っている。
トランプ大統領が再選されれば対中国政策はさらに厳しくなるから、対抗上中国ももろ肌を脱いで啖呵を切らざるをえず、世界貿易のマイナスのスパイラルはさらに強化される。
21世紀に入り、突然世界貿易は暗礁に乗り上げてしまった。

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