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(2.9.15) 人類衰亡史序説 航空業界 その 3  ついにリストラが始まった。先鞭はユナイテッド航空

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 ついに日本においても航空業界のリストラが始まった。先鞭をつけたのは米ユナイテッド航空で、アメリカ以外にある4拠点のうち3拠点を閉鎖しそのうちの一つが成田だという。成田には350人の従業員がいるがリストラ対象は270人で日本人は155名だという。
ユナイテッド航空はアメリカ本土でもリストラを進めており、従業員の45%、3万6千人を10月以降順次解雇するのだそうだ。
簡単に言えば職員の約半数が解雇されることになるが、飛行機は国内便以外の乗客はなく、海外に飛んでいるのは貨物便だけだからどうにもならないのだろう。
アメリカでは連邦政府の給与支援プログラムが9月末で終了するため、このプログラムが延長されない限り航空会社が自力で経営を維持することは不可能になっているのが背景にある。

 一方日本のANAやJALは現状一時帰休で状況見だが、ANAの一時帰休者は43.500人で、給与の60%の支払いがなされている。なにもしないで6割もらえるのなら、もともと高給の航空会社の職員にとっては今のところ不満はないだろうが、問題はこれが解雇に直結する可能性が大きいことだ。
コロナの世界的蔓延は今や第2波が押し寄せており、ヨーロッパでは再びロックダウンがささやかれ、一方アメリカやインドやブラジルに至っては集団免疫を目指しているような感染者数の増加だ。
こうした状況では国際便など運行しようにも飛ばせる場所は存在せず、国内便と貨物便だけが唯一の収入源になっており、どこもかしこも赤字経営で昨年の半数の乗客を運べれば御の字といった状況だ。

 目を覆いたくなるような状況は航空ターミナルに店を出店させている免税店も同様で、成田では460店舗中264店舗が休業中で、うち12店舗が廃業を決意した。売り上げは8月の対前年対比で▲97%というから、全く顧客がいないのと同じようなものだ。
空港会社は賃料を1年間無料にする等の措置をとっているが、だれも顧客が来ないなら焼け石に水だ。

 ユナイテッド航空に始まったリストラの嵐は、今後日本の航空会社、ターミナルの店舗等を巻き込んでこれから本格的に始まる。
人を運ぶ仕事は人の移動がなくなれば上がったりで、航空業界だけでなく新幹線やタクシーや国内のホテルや旅館を席巻してその弱い環を一つ一つつぶしていくだろう。
昨年の今頃は2020年はオリンピックも開催され海外から4000万人の顧客が訪れるはずで、その需要を当て込んでホテルなど増設に次ぐ増設で、航空会社も新規に航空機を購入するなどして準備していたが、すべて裏目に出ている。

 残るのは国内需要だけで、今やGOTOキャンペーンで日本人がどの程度旅行してくれるかにかかってきた。日本には1億人の需要があるからまだそれでも何と持ちこたえられそうだが、国内需要の乏しい人口の少ない国にとっては対応策がことのほか難しいだろう。
今はちょうど江戸時代のような状況で、外国とはほぼ鎖国状態だから江戸の市民のように貧しくとも耐える生活を余儀なくされ、たるを知る生活が唯一の対処法になっている。
明治の開国を経てグローバリズムの波に翻弄されていた生活が、一転して鎖国状態になったのだからこれをパラダイムシフトといわなくて他に呼ぶものなどありはしない。




 

 

 

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