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(2.9.7) 人類衰亡史序説 北朝鮮 その9 本当の飢餓が北朝鮮に迫っている。

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 台風10号は気象庁の「過去に例を見ない強風や大雨や高波に襲われる可能性がある」との警告が効きすぎ、台風の予想進路上にいた住民が大挙して指定された避難場所に殺到したが、予想に反して大災害にはならず、日本としてはやれやれといった状況になっている。
一方で目を外国に転じてみると北朝鮮では8月以降の長雨や次々に襲う台風によって、北朝鮮の農村地帯が崩壊しそうな危機感に襲われている。

 日本では7月に過去に例を見ない雨量を観測したが、北朝鮮では日本と約1か月ずれて8月に豪雨に見舞われ、多くの水田が水没し、また北朝鮮に特徴的にある棚田が崩壊してしまった。
さらに8月27日には台風8号が主として北朝鮮の黄海側を襲い甚大な被害をもたらしたが、9月3日には台風9号、さらに7日には10号と立て続けに北朝鮮を直撃している。

 金委員長が8号の被災地を視察している映像が流れていたが、人的被害が大きかった地区の責任者を叱責し、地位をはく奪していた。この責任者はおそらく山送りになるか場合によっては銃殺刑に処せられるだろう。
北朝鮮の国営メディアは今までとは打って変わって台風情報を24時間中断せずに放映しているが、これは今までの対応とは全く異なる。
日本では当たり前の放送形式だが、北朝鮮では災害をできるだけ隠ぺいして国民と外国メディア等に知らせないようにしていたが、8号以降の放送スタイルは日本のそれと同じになって、放送記者が濁流の中に膝までつかりながらの決死的な放送をしていた。
いくらなんでもそこまでしなくてもいいものを」私などは記者に同情してしまった。

 北朝鮮の食糧事情は常に悪くWHO によると必要な600万トンに約100万トン不足していると推定されている。だが実際は何とか飢餓に襲われることなく約500万トンで生き延びている。実は600万トンの基礎数字は一人当たり先進国並みに2190Kカロリーが必要という前提で計算しているが、生きるだけならば1500Kカロリーあれば十分で、北朝鮮人民は世界に冠たるダイエット人間でがりがりに痩せながらも懸命に生き続けている。


 だが今回のうち続く長雨と台風に本当に飢餓水準に近づいてきたようだ。金委員長が自ら視察に出て幹部を更迭したり、国営放送が24時間の連続放送をしたりしているが、さらに頼りの中国との貿易が60%減少し、本当に国内の穀物生産量が激減してしまいそうだからだ。

韓国の文大統領は北朝鮮に経済援助をしたくてたまらないが、アメリカの目が光っていて思うに任せない。アメリカの政策は北朝鮮の自然消滅でかえって飢餓状態が発生することを好ましいと思っている。
一人北朝鮮の精神的ポチの文大統領だけが、「かわいそうな北朝鮮人民に人道援助をしよう」と焦りまくっているのが現状だ。

 

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