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(2.8.21) 人類衰亡史序説 コロナ その5  コロナ大恐慌が始まる!!

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 私は1929年から始まり第二次世界大戦までづるづると続いた世界大恐慌の経験がないが、現在のコロナウイルスによる経済の崩壊現象は約100年前の大恐慌レベルになっている。
世界の第二四半期4月~6月)の数字の発表が出そろい、その経済崩壊のすさまじさは言語に絶している。人々が外出せず家に閉じこもり消費が激減した結果だが、その表れは特にヨーロッパにおいて著しい。

 GDPの計測方法は二通りあって、対前期比と対前年同期比で発表される。対前期比は前期(この場合は第一四半期)に比較してどうかで、経済の瞬間風速の測定に適しており、アメリカはじめ主要国が採用している。一方対前年同期比は前年の同時期に比較してどうかで、時系列的な測定に適しており中国はこの方式でしか発表しない。
今回のコロナショックについては対前年同期比のほうが実体を把握するのに適しているため、これで比較してみると以下の通りになっている。

 主要国の数字の大きいほうから並べてみると、イギリス▲21.7、フランス▲19.0%、イタリア▲17.3%、ドイツ▲11.7%、日本▲9.9%、アメリカ▲9.5%、韓国▲2.9%、台湾▲0.7%、中国+3.2%となっている。
なお東南アジアの諸国の数字は香港の▲9.0%を例外にいずれも▲10%から▲15%の間にある。

 被害が最も大きかったのは①ヨーロッパで②東南アジア諸国がその次にきて、③アメリカと日本は中位、そしてコロナがあっても健闘したのは④台湾と韓国で、⑤中国は統計操作だけで+成長をしたことになっている。
最も感染症対策に成功した台湾が▲0.7%なのは実に立派で、この間の感染症と経済運営の優等生といえる。
一方中国はいつもの統計操作だけの数字で、確かに習近平氏にはっぱをかけられた国営企業の生産額は増加したのだが、一方大洪水やバッタの被害で農業生産は大幅な落ち込みだが、相変わらず農業生産額は前年比増加したと大見得を切っていた。

 コロナの被害についてはロックダウンを繰り返したヨーロッパが最大の被害国で、何とかコロナと経済のバランスをとった日本とアメリカが中程度の被害をこうむったというところだろう。
問題は第三四半期の動向だが、いずれの国もV字回復を予想しているものの、それは楽観的すぎるといえる。
現状はコロナの第二波に各国とも対応が大わらわで、イギリスなどはせっかく解禁した外国旅行を急きょスペインやフランスやクロアチアに行った場合は14日間の隔離措置をとることにしたため、旅行業界は大パニックに陥っている。

 コロナが収束する条件はワクチンの開発に成功しそれが世界中にいきわたることだが、これは数年先になることは確実だろう。旅行業界や航空業界、運輸業界そして貿易関連についてはすべて相手があることで、自国がいくらコロナ対策に成功しても相手国にコロナが蔓延していればどうにもならない。
日本の外国人観光客などは2月以降ほとんどゼロになっていて、ホテルも土産物店もデパートも閑古鳥が鳴いている。

 1929年の世界恐慌が数年間継続したように、今回のコロナ大恐慌も数年間継続するだろう。そして経済がようやく回復したころは今までの生活様式が一変してしまっていることが予想される。
テレワークやテレスタディが一般化し、人々は買い物に出かけるよりアマゾンで購買し、旅行も危ないところにはいけないのでもっぱら近場だけの旅行になり、人々はSNSで会話を交わすようになっているだろう。
今まで世界が整備してきたインフラのうち、飛行機や新幹線に乗る人は激減して減便せざるを得ず、高速道路はスカスカになり、商店は次々に倒産してしまい、ビルも高層ビルなど不要になり、都市という概念が徐々に消えていくだろう。
そして何より人々の口からGDPという言葉が消え失せるはずだ。


 

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