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(2.7.17)  人類衰亡史序説 エジプト その

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 日本人はほとんど知らないがカタールのアルジャジーラを見ていると、エチオピアが建設したダムを巡ってエジプトとエチオピアの間で厳しい水資源争いが繰り広げられている。
従来エチオピアには大規模ダムを建設する資金も技術もなかったが、中国の後押しでエジプトのアスワンハイダムの2倍の規模のダム建設(ルネッサンスダムという)が可能になり、貯水を始める段階に至った。

 もともとはナイル川の水はエジプトとスーダンだけが利用していたようなもので、かつての条約でエジプトはナイル川の水の66%(スーダンは22%)を利用できる権利を有していた(1959年条約)。最もこの条約にはエチオピアは含まれておらず、エチオピアがナイル川の水資源を利用するなどとは全く想定していなかったことがわかる。
一方エチオピアは中国の資金と技術援助でここ数年躍進を遂げており、鉄道や高速道路の建設はすべて中国企業が請け負い、ついにはダム建設まで請け負うことになった。

 こうした背景でエチオピアはナイル川9か国流域会議を開催し、水資源の利用の再配分を要求したが、エジプトとスーダンはこの会議の出席を拒んだ。かつての条約のほうがエジプトとスーダンにとり有利であり、新たな取り決めなど認めたくなかったからだ。
一方エチオピアは新たな協約で水資源の利用の承認を得たことになると主張し、ついに貯水を開始しナイル川の水量が減少し始めた。
 

 ナイル川はスーダンの首都ハルツームの近辺で支流の青ナイルと白ナイルが合流するが、水量は青ナイルが85%と圧倒的に多い。簡単に言えばナイルの水はエチオピア高原から流れてくる青ナイルでもっている。

現在エジプトがいくらクレームをつけてもエチオピアは知らぬ顔の半兵衛を決め込んでいるが、その最大の理由は中国のバックアップがあるからで、さらにナイル9か国流域会議のメンバーもエジプトを除けばいずれも中国の資金が流れ込んでいる。
アフリカは実質的に中国の植民地のようなものだから、アフリカでの会議ではエジプトには到底勝ち目はない。

 とうとうエジプトは国連の安全保障会議にこの案件を持ち込んで仲裁を依頼することにしたが、ここにはアメリカがいるから中国をけん制できしいてはエチオピアをけん制できる。
かつてはアフリカの盟主といえばエジプトだったが、ここ10年ぐらいの間に勢力図が変わっている。エジプトよりエチオピアのほうが影響力が大きくなっており、アフリカの中国組の台頭が著しい。

 ナイルの水争いでは圧倒的にエチオピアが優位だ。アフリカ連合はすでに中国資金で完全に汚染されており、エチオピアは中でも中国の優等生であり、ポチだ。
ルネッサンスダムの建設資金は約4500億円で、このうちの1000億円は自国の国債を発行して調達し、残りは中国からの借款になる。
中国の経済力は衰えたりとはいえ、他の先進国が自国のコロナ騒ぎで自国中心主義に陥っており中国以外にアフリカに対する影響力のある大国ないない。
当面は中国のアフリカ支配が続きそうだ。

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