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(2.7.5) 人類衰亡史序説 日本 その25    熊本球磨川氾濫

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 今や世界中で大災害が連続して発生している。中国では1か月程度の長雨で長江の三峡ダムが満杯になり、ダムの崩壊を防ぐために計画放水を実施したところ下流にある都市が水浸しになり100名近くの人が死亡した。
日本でも熊本県で4日から5日にかけて豪雨に見舞われ、この間500㎜という過去に例を見ない雨量となり球磨川が氾濫した。

梅雨の末期になると例年のように日本のどこかで集中豪雨に見舞われるが、梅雨前線に向かって線状降水帯という雨雲の塊が次々に襲いかかり、過去に例を見ない雨量となって降り注ぐ。


 日本の防災のコンセプトは過去の最大規模の災害に耐えられるように堤防の高さや強度を決めているが、このところの雨量はいずれも過去に例を見ない規模だからどうにもならない。
球磨川は過去にも水害が発生しているが、今回の水害は例を見ない規模でテレビの映像を見ていても本来は安全と思われる場所に建物は建設されていたが、そこが水浸しになっていた。

 球磨川に沿って特別養護老人ホームの千住園がたっていたが、だれもがここが水浸しになるとは思いもよらなかったようだ。心肺停止の老人が14名に及んでいるが、もしここが危険と思ったら逃げることができない養護老人を収容する施設を建設するはずがない。

しかし昨今は過去に例を見ない災害ばかりで、昨年は過去最大級の台風19号が暴れまわり、千曲川が氾濫してJRの新幹線の車両基地が水没してしまった。
JRもよもやここが水没するとは思っていなかったろうが、水没した車両は廃棄されたようで信じられないような損害だったはずだ。

 毎年毎年過去に例を見ない災害が発生するのは地球の気候が年々荒々しくなっているからで、地球温暖化の影響で過去100年間に1度(産業革命後では1.5度)上昇し、海水面も同様の温度上昇しているため、大洋から湧き上がる水蒸気の量も半端ではなくなりこれが原因で豪雨や台風が毎年のごとく凶暴化している。

 私はこのブログで経済指標として単にGDPの計測をするだけではだめで、経済損失の計算をしてGDPから差し引く必要があることを述べてきた。政府は集中豪雨、台風,地震、山火事、熱波、イナゴの被害、公害等を計測して損失を合計し、それがGDPとどのような関係になっているか明らかにすべきだ。いくら収入があってもそれ以上の損失があれば人々は貧しくなるのだから、この計測は必須だと思う。
さらにコロナのような感染症もその中に含めるべきで、経営学でいう損益分岐点分析を行うべきだ。

 直観的には21世紀に入って人々は生産するよりも損失する額のほうが増えてきて、地球全体でますます貧しくなっているというのが私の認識だが、いまだにGDPでしか物事を把握しようとしない人々が多いのにはあきれてしまう。

中国からはコロナ禍、アメリカからは金融恐慌の足音が聞こえており、地球との共生を考えない国家だけでなくすべての国家にガイヤの反撃が襲い掛かっている。

 

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