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(2.6.7) 人類衰亡史序説 中国 その12  君ね、露店を始めなさい!!

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 とうとう中国が露店経済に舵を切った。ひところ露店といえば都市の景観を損ね、さらに非衛生だと都市警察(城管)から目の敵にされ、どうしても立ち退かない露店に向かってトラックを突っ込ませたりしていたが、ここにきて中国共産党は180度の方向転換を始めた。
李克強首相が山東省の露店街に出かけて「君たち、露天商こそが次の中国を担う大産業だ。頑張り給え!!」と露店を激賞した。
私は李克強氏は中国共産党のメンバーとしては時々本音をぽろっと言ってしまうので好きなのだが、かつては「中国の国家統計局のGDP数字など信用しない。信用できるのは鉄道貨物輸送量と銀行融資残高、それと電力消費の動向だ」などと言っていた。

 今回は中国経済復興のカギは露店経済だというのには思わず笑ってしまったが、それだけ中国の失業問題は深刻ということだ。アメリカでも失業率は15%前後に及んでいてすでに失業保険申請者数は3300万人を越えているのに、コロナ発生国の中国が公式統計の6%程度であるはずがない。中国の統計対象は国営企業と大企業が対象で中小企業は統計の対象になっていない。レストランで働いていた人が解雇されても失業に含まれないから、そうしたものを加えれば実際はアメリカ並みの失業状態になっている。

 こうした中小企業従事者は国営企業の生産を再開しても全く救われないので、李克強氏のいう露店経済が必要になる。

「政府は君たちを救えない。だから頑張って露店を出してくれたまえ」李克強氏はいたって正直だ。
さらに問題は7月に新たな大学卒業者が850万人も出るが、こうした大卒者の就職が極端に悪化していることだ。かつて中国では保八という言葉があって、新たな新規求職者に職を与えるためにはGDP年率8%の拡大が必要だといわれていた。
ところがコロナ騒ぎで1月から3月の第一四半期のGDPは公式数値で▲6.8%でこれでは大卒者に提供できる職場はない。

 一方で中国政府は地方政府に地方債の発行を65兆円規模で認め、これで地方のインフラ開発に邁進せよとはっぱをかけている。
しかしこの方法は日本が失われた20年で大失敗した方法で、日本では熊だけが遊んでいる高速道路を作ったり、漁船のない漁港を作ったり、飛行機が飛ぶよりカラスやひばりの遊び場になっている飛行場を作っていた。
中国の場合は従来から乗客のいない新幹線網を建設し、だれも住まない幽霊都市を随所に作り、飛行場に飛行機なく、工業団地は作っても進出してくる外国企業は皆無といった状況になっていたが、それをさらに拡大してインフラ整備を地方に押し付けるのだという。

 どこの経済もピークを過ぎれば新たな投資対象などなくなるのだが、一方で無駄な公共投資に邁進し、他方で失業者には露店経営をすすめているのが中国の実情で日本の轍を正確に踏んでいる。中国は対外的には常に肩ひじを張って「俺は男だ」と威張っているが実際の経済は惨憺たるものになりつつある。

 

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