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(2.5.24)  人類衰亡史序説 コロナ その3   ウイルスは夏に弱い

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 「夏になればこのコロナウイルスもインフルエンザウイルス同様に収束する」といっていたのはトランプ大統領だが、その予言通り北半球においてはコロナの蔓延は明らかに収束段階に入ってきた。ヨーロッパはイタリアもスペインもフランスもドイツも国や都市の封鎖を解除し、日常が戻ってきたし、まだ患者数は多いとはいえ減少傾向にあるアメリカも職場復帰が続いている。そして日本においても毎日の感染者数は25名前後になり、都市圏も北海道も緊急事態宣言の解除が目前に迫った。

 やはりウイルスは夏場に弱くもっぱら寒さと乾燥に強いことがわかったのだが、今度は南半球、特に南アメリカでパンデミックになっている。

最も感染者数が多いのがブラジルですでに35万人の感染者数になっており、これはアメリカの次に多い。死亡者数も2万人を越え、墓地は毎日運ばれてくる死者を埋葬する場所に苦慮している。

ブラジルはボルソナロ大統領が集団免疫の思想を掲げて、「医療より経済が大事だ」と感染者数の増大を無視しているためブラジルがアメリカに代わってパンデミックの中心になりそうだ(ただし地方の知事は経済再開に反対している)。

 ブラジルは多くの貧困者がスラムに密集して住んでいるため、そこにクラスターが発生すると押しとどめることが不可能で、ボルソナロ氏が言う集団感染のみが感染症に対抗する唯一の手段になってしまう。

ブラジルの人口は約2億で、このうちの6割が集団感染すると仮定すると1.2億人が感染することになり、これは日本の人口とほぼおなじだ。このうちインフルエンザ並みに0.1%が死亡すると仮定すれば約10万人の死者が出て、現在のアメリカ並みの死亡者数になる。

ボルソナロ氏としてはその程度の死者で済めば御の字というところで、「経済こそ命」と自説を曲げることはないだろう。
一方現在のコロナの世界平均の致死率は約6%だから、もしこの致死率が正しいとすれば死亡者は720万人となり、史上最大規模の死者数になるからボルソナロ氏が大統領としての地位を追われることは確実だ。

 集団感染が唯一の対応手段だとして世界的な実験をしているのはスェーデンだが、現在の感染者数は3万3千人、致死率は12%で、イタリアやスペインの致死率12%から15%とさして変わりがない。感染者数も隣国のノルゥエーやフィンランドに比較すれば多いが、イタリア、スペイン等に比較すればはるかに少ない。

今のところ集団感染派とロックダウン派のコロナ感染症対策効果はほぼイーブンでどちらが効果的か即断ができない。

 しかしこれはスェーデンのような医療先進国の特殊事情かもしれず、ブラジルのような医療制度が貧弱で、特に貧困者には「体力だけが勝負」の国で果たして死亡者数を10万程度に抑えられるかはかなり怪しい。もしかしたら上記に計算した720万人規模になるかもしれず、そうなると世界史レベルの患者数になってスペイン風邪に並ぶパンデミックになってしまう。

 南米ではブラジル以外にペルーやチリやコロンビアで感染者が急拡大しており、これから冬を迎えて流行のただなかに入ろうとしている。
一方北半球では次の冬が来るまで一息つけるがその間にワクチンや治療法が確立されないと、また冬場にコロナの大流行が復活するのは確実だろう。

 

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