(2.5.26) 人類衰亡史序説 コロナ その3 コロナの地域性
ジョンズ・ホプキンス大学の世界の感染者数の推移を毎日見ていると、明らかに地域ごとの特性がある。感染者も死亡者も多いのがヨーロッパだが、住民の生活水準は高くかつ老人比率が総じて高く、そしてデブが多い。今回のコロナの感染で死亡するのはほぼ老人で既往症を持ったものと相場が決まっているが、ヨーロッパでは医療水準が総じて高くそのため年寄りだらけになっており、年寄りは既往症の巣だ。
イタリアやスペインやイギリスで老人の死亡が多いのは、このコロナウイルスに対する治療法がなく、ひたすら自己の免疫力だけが生死を分けているからだ。
反対に言えばまず若者は免疫力が高く、感染しても症状が軽いかまたは全く無症状で、若者にとってはコロナウイルスもインフルエンザ並みの対応で全く支障がない。簡単に言えばほっておけば治ってしまう。
そのことが明確にわかるのが湾岸諸国の感染者数と死亡者数の推移で、どこも患者は多いがほとんど死亡していない。サウジアラビアの感染者75千人、致死率0.53%、カタールの感染者数45千人、致死率0.06%、UAE の感染者数30万人、致死率0.75%とヨーロッパの致死率の12%から15%に比較すると極端に死亡者が少ない。
私は当初人種的な問題があるのかと思っていたが、感染者のほとんどが外国人労働者だと知ってシンガポールと同じパターンだとわかった。
湾岸諸国にはおよそ2000万人の出稼ぎ労働者がいるが、多くはインドとパキスタンの若者でこの二国で約1000万人の出稼ぎ労働者を輩出している。
こうした労働者は狭いアパートに押し込められ三密の状態だからいったんクラスターが発生すると瞬く間に感染者数は増加する。しかし感染者はほとんどが若者だから自己の免疫力で楽々とコロナを制御してしまい、ほとんど死者は出ない。かえって出稼ぎ者でなくサウジの王族のような異常に太った抵抗力のない人間が死亡している。
今回のコロナウイルスの特色は死亡者は老人と相場が決まっており、若者や幼児が死亡するのはまれだ。さらにウイルスの特色として夏場は流行が収束し冬場に復活する。北半球は夏を迎えどこの国も感染者数が減少してきた。北半球の主要国は経済再開に向けてまっしぐらに突進しようとしているが、一方南半球はこれから冬を迎え、感染のピークを迎えようとしている。特にひどいのがブラジルで、感染者数はアメリカに次いで世界第二位で、死亡者数はまだ2万人程度だがこれから爆発的に増加しそうだ。これもアメリカに次いで世界第二位になるのは時間の問題になっている。
一番簡単な感染者対策は若者は通常通りの経済活動をさせ、老人を家に閉じ込めておくのが最も効果的で、そうして時間稼ぎをしてワクチンと治療法の確立を待つのが現実的だ。私も年寄りだから家に閉じ込められるのは精神的にかなわないが、それ以外の効果的な方法はなさそうだ。
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コメント
なーるほど、大変判り易いですね。
若者にはこれまで通り働いて経済を回してもらい、年寄りとデブは表に出さない、出ない。
歳をとるのは、これは死ななければそのうち皆が経験するのですが、デブは、、、、、困りましたね。
投稿: バイオマスおやじ | 2020年5月26日 (火) 20時36分