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(2.5.16)  人類衰亡史序説 シンガポール その2 なぜ死者数が少ないか?

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 とても不思議な気がしている。シンガポールのコロナ感染者数が約27000名なのだが死者数が21名と極端に少ないのだ。致死率は0.08%で日本の感染者数16000名、死亡者数713名、致死率4.40%に比較すればどんなに死亡者数が少ないかがわかるだろう。
実はシンガポールの感染者の発生は3月末ごろまでほとんど毎日ゼロに近い数字で推移していたため、WHO のテドロス事務局長が「国を挙げて感染対策を実施している好例だ」と激賞していた。

 武漢でウイルスが発生したのを見てすぐさま国境を閉ざし、自慢の監視システムでクラスターの抑え込みに成功していたからだが、4月に入り突然感染爆発が発生した。毎日の感染者数があれよあれよという間に増大し、4月半ばには一日当たり1500名近くになってしまった。
しかも感染者の約9割がシンガポール人でなく海外からの出稼ぎ労働者だった。
どこの社会にも光と闇があるがシンガポールの驚異的成長を支えてきたのは、インドやバングラディシュやインドネシアといった国からやってきた低賃金の若い出稼ぎ労働者で正式な労働許可書を持ったもので100万人、その他の公式でない出稼ぎ労働者が約70万人程度生活している。

 シンガポール人の人口は570万人だから、国民の約3割相当の外国人が住んでいることになる。問題はその住環境だが特に建築労働者は日本でいう飯場で、一部屋に10名から15名程度押し込められ、トイレも一つで悪臭が漂い典型的な三密環境に置かれていた。
しかもシンガポール政府はこれら外国人に対してはコロナ対策は一切行わず、マスクの配布もされていなかった。
所詮は外国人なのだから、いざとなったら国に送り返そう」程度の感度だったのだろう。

 しかしここでクラスターが発生しあれよあれよという間に、世界の模範といわれていたシンガポールに感染者があふれてしまった。慌てた政府はこの飯場とさして変わらない隔離施設に感染した外国人労働者を押し込めてしまった。
ここまではどこの国でもありそうなコロナ騒動だが、私が本当に驚いているのはそうした劣悪環境に押し込められた外国人労働者にほとんど死者が発生せず、現在までの死亡者がたった21名に過ぎないことだ。

 シンガポールは中国やロシアが行っているような、患者数と死者数の数字操作を実施しておらず、いたって正直な数字を発表している。そこで患者は爆発的に増加しても死者はほとんどでないというのはどうしてだろうか。
日本の事例でもまたイタリア等のヨーロッパの事例でも明確になったことは、死亡者は老人に偏っていて若者はほとんどの場合軽症かあるいは無症状ということだ。
シンガポールにやってきている建設現場ではたらく出稼ぎ労働者のほとんどが、若者で占められている。激務の建設現場だから若者以外は耐えられない労働環境だから当然だが、その結果致死率は極端に低い0.08%になっている。

 一般に致死率の高い国はヨーロッパのような老人の多い先進国と相場が決まっているが、一方低い国はアフリカ等の新興国で人口のほとんどが若者で占められている。

今回のコロナで感染する人は老若男女を問わないが、一方で死亡する人は老人や既往症を持った人で老人はどちらも当てはまるから、これはほとんど老人病と言っていい。
若者については特段の措置をしなくても自身の免疫力で回復してしまうからほぼインフルエンザと同じで、一方重篤な状態になるのは老人と既往症を持った人と決まっている。
だからコロナ対策はがんや脳梗塞と同じ老人病と認識し、今後は主として老人をターゲットに実施していけばそのうちに収まっていくのではなかろうかと思われる。




 

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