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(2.4.6)  人類衰亡史序説 コロナ その3  非常事態宣言が発令される

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 安倍首相が非常事態宣言を発令する準備に取り掛かった。日本ではアメリカやヨーロッパに比較して感染者数が少なかったが、ここにきて感染爆発の兆候が見えだした。一日当たりの感染者数が全国で300人を越えるようになり、しかも毎日その数が増大している。
欧米では感染者数が毎日1000人を越えているが、日本でも一週間もたたないうちにそうした数になりそうだ。いわゆるオーバーシュートが始まるのだが、感染経路がわからない感染者が増えれば増えるほど状況は悪化する。

 非常事態宣言の対象は首都圏と関西圏になるようで、私の住んでいる千葉も含まれるようだ。期間はとりあえず1か月程度になるようだが欧米の実情を見てみるととても一か月では収まりそうもない。
ながくつらいコロナウイルスとの闘いが今始まろうとしている。

 非常事態宣言が出されると食料品の調達や病院通いのほかは不要不急の外出となるから、毎日がなかなか大変だ。仕事はテレワークが推奨されるが、現場に出向かなければ仕事にならない建設業等もあるので、全員がテレワークというわけにはいかない。
私個人としては自転車でサイクリングをするのが日課になっており、そうした運動も止められると相当程度ストレスがたまりそうだ。一人でする運動は規制の対象外になってほしいと心から願っている。

 現在オーバーシュートの中心はアメリカとイタリアやスペインといったヨーロッパが中心だが、オーバーシュートが起こった場合の問題点は医療崩壊だということがわかっている。現在日本では感染者は重症者も軽症者も同一に病院に隔離されているが、軽症者については病院での治療はなされていない。そもそもコロナウイルスについてはワクチンも治療法もないのだから、ただ病院に隔離されているだけだ。
重傷者については呼吸困難に陥っている場合が多く、人工呼吸器により肺に酸素を送り込むのが唯一の対処療法になっている。そうしておいて病人の体力と免疫力で回復してくれるのを待つことになる。

 小池都知事はこの重症者と軽症者を分離して、軽症者はホテル等で隔離する方針に変更することにしたがそれが最善な措置だろう。隔離するならホテルが最適で、しかも現在は宿泊客がほとんどいないのだからホテル側としても経営に資することは間違いない。
今後あらゆる地方自治体でこの方法が採用され、重傷者だけが病院で人工呼吸器による対処療法を受けることになるだろう。

 今や世界中で非常事態宣言が出されるか、実質的に非常事態になっており、多くの国の国境が閉ざされている。人々は家に閉じこもりどこにも行かないようにしているので航空会社は飛行機を飛ばす相手先がなくなってしまった。全日空でも外国航路は約9割が休止しており、国内でも6割が休止している。

 私が生まれて73年たったが、こうした全世界を巻き込んだ鎖国状態は初めの経験だ。国連のグテーレス事務総長も第二次世界大戦後最大の試練だといっているが、確かに人の移動が途絶え、娯楽が制限され、飛行機や列車に乗る人が加速度的に減少し、特に消費が圧倒的に縮小する現状を見ると、何か時代が変わってしまったようにも感じる。
政治家はコロナに打ち勝った後は経済はV字回復すると盛んにアナウンスメントしているが、そうした期待がだんだんとしぼんでいく可能性のほうが高い。
何しろこの戦いは全世界を巻き込んでほぼ1年以上はかかるはずだから、終わった後の世界はちょうど第二次世界大戦後の世界のようになっているのではなかろうか。

 

 

 

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