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(2.4.10) 人類衰亡史序説 アメリカ その6  ニューヨーク 世界の中心がマヒ

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 世界の中心といえばニューヨークだが、その街が機能停止に陥っている。コロナウイルスの死亡者数はニューヨーク州全体で7067人であり、毎日のように死亡者数は増加している。4月9日の死亡者数は799人だった。死体安置所は満杯になり現在は冷凍庫に一時的に安置し葬儀を待っているが、葬儀場もフル稼働で最新の死亡者の葬儀は今月末まで待たなければならないという。
クオモ州知事は毎日悲壮な顔で感染者数と死亡者数を発表しており、何より医療現場が医療崩壊に陥っているという。
何もかもが足りない。人口呼吸器、マスク、防御服、その他すべてだ!!」

 クオモ知事は連邦政府に医療器具をすぐに整備してもらいたいと要請していたが、埒があかないため中国から1000台の人口呼吸器の提供をしてもらった。トランプ大統領は中国に借りを作るのが嫌なため中国の申し出を断っていたが、現場を指揮するクオモ知事としては次々に死亡していく市民を救うためにはわらをもすがる思いだ。

 ニューヨークの街は外出禁止令が出されているためガラガラで、特に金融関連やIT関連の高所得層はさっさと別荘にこもってテレワークを行っており、現在ニューヨークに残っているのは低所得層のヒスパニックと黒人が主体になっている。
こうした低所得層は主として低賃金のサービス業で働いており、職場に通うためには地下鉄を利用しなければならない。

密閉、密集、密接の3蜜環境でその日暮らしの生活を行っているが、こうした階層を中心に爆発的にコロナウイルスが蔓延している。


 アメリカは全体としては豊かな国だが、富は一部の人に偏っており1%の金持ちと99%の貧乏人の世界になっている。こうした状況になったのはアメリカがグローバリズムを声高に叫んでいた20世紀の後半からで、企業はグローバル化された世界で最も賃金が安く相対的に教育水準が高い国に企業進出を加速化させていた。そのターゲットになったのは中国で全世界の企業が中国を目指して殺到していた。

このグローバル化の最もてひどい被害をこうむったのはアメリカの工業労働者で、それまでGMやGEといった大企業で世界最高水準の生活をしていたのが、たちまち失職しマクドナルドの時給1000円の低所得者になってしまった。


 トランプ大統領が大統領になれたのは、こうした見捨てられた元工場労働者のために企業を中国からアメリカにとりもどすと約束したからで、崩壊した中産階級を再びアメリカ社会の中核に据えるとアメリカ人に夢を与えたからだ。
グローバリズムという思想は大企業のための思想であり、先進国で働いていた労働者に代わって中国人労働者が低賃金で働くということだ。
トランプ大統領はアメリカに工場を取り戻し、中国より弱い企業を保護するため関税を上げることで国内企業を守ろうとしているが、これは1930年代のブロック経済にかなり似ている。

 

 正統派経済学からは蛇蝎のように嫌われた一国経済主義だが、国民にとってはグローバリズムこそ自分たちの生活の基盤を奪い、ひたすら中国を世界帝国にするための処方箋にうつったのは当然だ。

トランプ大統領の一国アメリカ主義はまだ途上であり工場のアメリカ復帰も十分でないがそこにコロナウイルスが襲ってきた。

現在はニューヨークに貧乏人が集まっているため、街のあちこちにテント村があり、ただ生きるだけで、病気になっても医者にかかれない最下層の人々がたむろしている。

 もしグローバリズムという企業論理さえなかったならば、大きな家とプールのついた快適な環境で、子供たちに高等教育を受けさせたであろう人々が、今はテントで呻吟しコロナで死亡しては冷凍庫で保管されている。

99%の貧乏人にとり、20世紀のグローバリズムこそは自分たちの生活を奪った元凶であり、さらに中国からのコロナウイルスでバタバタと死亡しなければならない原因である。
国を閉ざし、中国企業と中国人を追い出すことだけがこうした人々にとって最後の僥倖になるとトランプ大統領は声高に叫んでいる。


 

 

 

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