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(2.4.30) 人類衰亡史序説 ソフトバンクG その1 凋落か再生か!!

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 ひところ飛ぶ鳥を落とす勢いだった孫正義氏が率いるソフトバンクGに黄昏が訪れている。このコロナ騒ぎでどの企業体も苦戦を強いられているからソフトバンクGだけが特別というわけではないが、このたび発表された2020年3月期の営業利益は1兆3500億円の赤字、最終損益が9000億円の赤字の見込みだという。

 孫正義氏といえばビジョン・ファンドという10兆円規模の投資ファンドを立ち上げ、主としてアメリカのベンチャー企業に対する投資を行っておりトランプ大統領と肩を並べて記念撮影をしていたが、その投資先がすこぶる不振になってきた。
Uber,Peppar,WeWorkといった企業の業績が特に振るわないのだが、Uberは白タク会社、Pepperはロボット製造会社、そしてWeWorkはオフィスシェア会社で、昨年から業績不振に陥っていたが、さらにコロナ騒ぎで決定的ともいえるダメージをこうむっている。

 人々は家に閉じこもりテレワークばかりだから、タクシー需要はほとんどなくなり、テレワークにオフィスは不要だし、ロボットが活躍するような作業環境もなくなってしまった。
こうした会社はひたすら赤字を垂れ流しているため株価が急低下し、ソフトバンクGが保有する資産価値31兆円が大幅に圧縮されてしまった。
本体のソフトバンクGの株価も急落し、それまで5000円から6000円のレンジにあったものが、3月19日には2687円まで急落したため、慌てた孫正義氏は4兆5千億円規模の自社株買いを実施し、かろうじて株価を4000円台に戻している。

 私は個人的には孫氏のような果敢な投資家は好きなのだが、実際は投資というよりは投機といった側面が強く、ベンチャー企業がものになる確率は千三つ(0.3%)と極端に低い。一方この賭けに勝てばアリババのような急成長会社になり資産価値もソフトバンクが保有する株式だけで16兆円といわれるほど莫大な利益が上がる。
しかしそうした時代はおわったようだ。中国の成長はⅠから3月の第一四半期は▲6.8%となり、今後もこの傾向が続くだろう(ただし中国政府はV字回復を演出するために、いつものようにGDP数字をいじるはずだ)。
日本もアメリカもそしてヨーロッパも2020年度は▲5%程度を予想しているが、この程度で収まったら僥倖というものだ。

 

 こうした環境では孫正義氏といえどもカリスマ性を発揮することは不可能で、どこまでこの苦境を持ちこたえることができるかの我慢比べになりそうだ。私はソフトバンクGの動向をコロナの企業への影響の一種のベンチマークとしてトレースしていこうと思っている。孫氏は日本が誇る世界的な投資家なのだからコロナに打ち勝ってほしいが、予断を許さないといったところが実態だろう。

 

 

 

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