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(2.4.18)  人類衰亡史序説 世界経済 その2 もはや生産に立ちかえらなければ・・・・

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 ここにきて主要各国が生産再開に向けた道順を模索し始めた。確かにコロナ禍は怖いが、それ以上に生産が停滞し1930年代の大不況に陥ることはさらに怖い。アメリカではトランプ大統領経済再生ガイドラインを発表し、3段階で通常活動に戻る道筋を示した。
第一段階 テレワーク以外の通勤を認める。 第二段階 学校を再開する。 第三段階 すべて通常通りとする。これはガイドラインで各州の知事が実情に応じて各段階の時期を設定する。
最も感染者数の多いニューヨーク州のクオモ知事は外出禁止令を来月15日まで延長すると表明して、いまだ第一段階の経済再開には応じないと反論した。

 現在世界経済は大恐慌以来の絶壁に差し掛かっている。IMFは先に2020年の世界経済見通しを発表し、年率にして3%減少するとの予測を行った。日本やアメリカやヨーロッパが▲5~▲7%の減少になり、中国が+1.2%、インドが+1.9%と見込まれている。
問題はこのIMFの予想が適切かどうかだが、日本、アメリカ、ヨーロッパの予想はまずまずだが、問題は中国の予測数字である。
中国は本年度の目標を5.6%にしたが、こうした数字は政治的バイアスがかかっており、すでに2019年はマイナス成長かそれに近い数字になっていると世界の研究者は想定している。

 簡単に言えばIMFは2019年の成長実績を6%程度と想定しそれよりも5%程度コロナ禍で生産が縮小するとはじいているが、実際の2019年の実績が0%だとすれば2020年は▲5%程度と主要各国と同程度の減速にならなければおかしい。中国のGDPの割合は約15%だからこの15%に▲5%をかけると▲0.75%となり世界のGDPを▲0.75%押し下げることになる。だからIMFの予測は▲3%でなく▲4%になると想定しなければならない。
さらにこれが一年限りの災厄であればリーマンショック以下大恐慌以上で済ませられるが、コロナの蔓延が来年も続けば来年の世界景気もマイナスになり、だんだんと世界恐慌レベルに近づいていく。

 アメリカだけでなくイタリアやスペインやドイツといった国々も、生産再開に向けたスケジュールを歩み始めたが、人々が家に閉じこもり外出は食料品と医薬品の買い出しだけでは、多くの低所得階層の労働者の生活がほし上がり、巷には失業者があふれかえり政府は失業手当の支給で国庫が空になってしまうからだ。
現在各国はコロナ対策として200兆円から100兆円規模の特別予算を計上しているが、こうした予算は税金で賄うことができないからほとんどが赤字国債の発行によって賄おうとしている。

 ここで問題になるのは赤字国債の発行をしても国債の利回りが上昇しない国と、急上昇してしまって国家財政が破たんする国に分かれることだ。赤字国債をほぼ無制限に発行できるのはアメリカ、日本、ドイツ、スイス、オランダといった基軸通貨国か経常収支が黒字国であり、反対にブラジルやアルゼンチンやベネズエラといった経常収支赤字国は国債の発行で利回りが急上昇しコロナ禍をやり過ごすことができない。
その中間のロシアのような資源国は資源価格の推移に規定され、特に原油価格が20ドルを下回るようでは完全にピンチだ。
中国は統計処理だけでGDPの維持を図ってきたが、先進各国と足並みをそろえて不況になるのは確実で、後どの程度不況対策費を捻出できるかにかかっている。

 すべてはコロナウイルスの収束状況にかかっており、世界最大の感染国のアメリカはいまだピークにさしかかっておらず、日本も同様でこの4月から5月が最大のピークを迎えるだろう。そのあとはアラブやアフリカや南アメリカが感染の大爆発を起こしそうで、こうした国のほとんどは不況耐久力はないから世界経済の上昇はなかなか大変だ。IMFの予想はかなり楽観的なものでそれよりも状況は悪化すると思っていたほうがいい。

 

 

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